げんきをとどけるよ
概要
やなせたかし原作の人気アニメーション『それいけ!アンパンマン』劇場版第23作。
本作のテーマは「食」。
おはなし
遠いヘンテ星の危機を救うために助けを求めてきたココリン。今まで食べる喜びを知らなかったココリンはジャムおじさんからパン作りを習って星の危機を救おうと思うのだが、「真心を込めて」ということがどうしても理解ができない。
そんなところへ、ヘンテ星の凄いエネルギーの存在を知ったばいきんまんが現れて…。
主要キャラクター、メカ
・ミミ先生
・カバオ
・ウサコ
ゲストキャラクター・メカ
・ココリン・・・ヘンテ星に住んでいる少年。名前の由来はおそらく“へんてこりん”だろう。ヘンテ星にはパンダが生息していないからか、クリームパンダが自己紹介しても「パンダ?」と聞き返すことなく、食糧危機の話をした。
・評議委員長
・評議員
・管理ロボ
・ニセ宇宙船アンパンマン号
いろいろ
・アンパンマンが顔を全部ココリンに食べさせている。顔のない状態のアンパンマンが描かれるのはアニメでは初となる(初期に顔の取り換えを行う際にわずかながら登場する場面はあったが、本格的に描写されたのは初めて)。
・2011年7月の映画で、東日本大震災の後に公開された映画である。ただし、原作絵本は前からあり、「復興三部作」には当てはまらない。
・この映画で歌われる『生きてるパンを作ろう』の歌詞の「食べずに居れば死んでしまう」が今回の震災の影響からか「食べずに居れば生きられない」に変更されている。
・映画の敵キャラはいたずらばいきんまん(テレビアニメとスケールはあまり変わらない。ただし、いずれ滅びる運命だったとはいえ、ヘンテ星に実質的にとどめを刺したのは彼であるため、やはりシャレにならない)。で、バイバイキン後はココリンたちに助けてもらっている。本当の敵は、エネルギー枯渇によって問題となった「飢え」である。
・アンパンマンがばいきんまんの悪戯を止めるところをカバオたちが応援する。その応援歌がOPである。
・強制変身させられる展開があり、今回はUFOにされる。どうやってアンパンマンの顔を作るのかが見どころである。
・ヘンテ星のエネルギー枯渇問題の原因がヘンテ星人自身の行動にあったり、便利な技術に頼り過ぎた故にエネルギー枯渇問題が発生した際はほとんど無力だったりと、エネルギー資源の使い過ぎやそれに依存してしまった者たちへの皮肉も込められている。
・ラストのエピソードが次作のはじめのエピソードと似ている。ちなみにこのシーンは、『ミージャと魔法のランプ』にも回想として登場した。