概要
...のだが、魅力的な娘さんが100人以上用意されている艦これ世界においては、性能・性格ともに際立った特徴のない吹雪は人気において埋没しがちであり、空気扱いされる事さえある。
広告などでもフィーチャーされるのは際立ってあざといデザインの島風や、正統派ヒロインの榛名だったり...
初期艦娘でぶっちぎりで人気があるのが、妹と浅からぬ因縁を持つ電だったり・・・
更に公式からも「主人公だもん、たぶん!!」と目をそらされ、果ては作り手の田中プロデューサーからも「阿賀野型はなんといっても矢矧というヒロインがいますし」とまで言われてしまう始末。
こうして、吹雪の影の薄さをいじるネタとして「ふぶなんとかさん」という言葉が誕生した。
彼女の名誉の為に言っておくと…
実際には、吹雪も公式ページのイラスト中央に配置されていたり、公式コミック『吹雪、がんばります!』ではタイトルの通り主役を務め、2015年冬に放送のTVアニメでも主役の座を射止めるなど、公式主人公らしい扱いもそれなりに受けている。
そもそも、『艦これ』のゲームシステム上明確な「主人公」という存在は特になく(プレイヤーである提督が主人公という解釈も存在する)、極端な言い方をすればプレイヤーは誰をヒロインとして扱っても良い訳である。『艦これ』にはヒロイン的存在の「秘書艦」というシステムがあり、提督の好きなように秘書艦を設定することが出来る。
とはいえ、とあるアイドル育成ゲームでは、普通と呼ばれ続けたメインヒロインが二次創作で揉まれるうちにガチのトップアイドルになった例もある(ただしこちらも主人公はアイドル達ではなくプロデューサーであるが)ので、彼女も「普通の艦娘」を貫き通して艦娘の代名詞と言われるようになって欲しいものである。
史実的には…
「艦これ」内では散々な言われようの彼女ではあるが、史実における駆逐艦吹雪は、当時の駆逐艦の常識を覆す重武装と、それでいて良好な航海能力を備え、列強の海軍関係者を驚愕させた特型駆逐艦、その栄えある一番艦である。主人公足り得る素質は十二分に備えているといえよう。
しかし、吹雪以外に華々しい出自を持つ艦がいなかったか………というとそうでもなく、有名どころでは
そして、
といった強力すぎるライバルがいることもまた事実である。
何かと逆風が吹き気味な彼女ではあるが、それでも彼女のことが好きな提督諸氏はそのような逆境にもめげることなく彼女を愛してあげよう。
そして・・・
2015年1月から3月まで吹雪を主人公としてアニメ放映された。そしてそれに合わせて吹雪改二の実装も決定。もうモブキなんて言わせない!
と、その後も公式を中心とした救済(?)が続き、とりあえず影が薄いと感じるようなことは少なくなった。限定グラなども用意され、今となっては影の薄さは過去のことである。
その後、劇場版でも主役を続投(今度は改二)し、そこでとんでもない真実が明らかとなるのだが…。
これが原因で「主人公やめてラスボスになれ」と言われたりしたとか…
今後も吹雪の活躍に期待しよう。