CV:釘宮理恵(最初期のみ役名クレジットは『? ?』だった)
概要
いたずらが大好きな、黒猫のぬいぐるみ。体色は、濃い灰色か茶色に近い。性別は男の子。語尾は「~にゅい」。
風貌はライトにもなるゴーグルを着けたソフト帽をかぶり、黒の外套を羽織っている(ソフト帽は、着脱は可能)。
目はツリ目だが、なぜか同じ男の子であるはぎ・ぺこ・れいらと異なり眉毛がない。
性格
一見自信家っぽいが、常に一本抜けている上に肝心な詰めが甘過ぎドジで大間抜け。
極度なまでに口が軽いおしゃべりと言うより重症の失言癖もちで、相手が聞いても聞かれてもいないのに重要な情報を「…口が裂けても言えないにゅい」等と平然と涼しい顔で漏らし最後には自分で墓穴を掘るという度外れなまでに救いようのない大間抜けな一面がある。
一方、下記に示す通り過去の経緯もあってか、「極度の寂しがり屋」…見捨てられたり孤独になってしまう事を強く恐れている面も持ち合わせ、大切に想う者の為に献身的に働こうとする健気な面も持つ。
しかし、誰かの役に立とうとする気持ちに嘘偽りは無いが、「愛され部下になる方法」、「愛され男子になる方法~モテ男への道~」といったありきたりなマニュアル本の内容に頼ってしまう傾向があり、それが原因で空回りして墓穴を掘ってしまう事もしばしば。
シリーズ全般でみゅー達ドリーミーメイトとは敵対関係にあたるが、みゅー達には名前を覚えてもらえず、毎回のように名前を間違えて呼ばれる。無印・第16話以降は正しく名前で呼ぶ様になるが、おちょくり同然の軽蔑の意味からかわざと間違えていた可能性もある。ただし、悪事を行っていない時においては、それ程不仲な様子を見せてはいない。
能力に関してはみゅー達よりも高く、なぜか自作したぬいぐるみに命を吹き込む(?)事ができ、自ら制作した2体のぬいぐるみ・つぎ(女の子)とはぎ(男の子)を子分として連れている。
「らくちんUFO」という円盤を所持しており遠方にも出張る事も多く、綿で雲に偽装したり自作したメカのリモコンにも使っている。時折自分が現実でも空を飛ぶ能力があった事を忘れて徒歩で移動したりもしている。一方のみゅー達は現実では空が飛べない為、『みっくす!』でのちあ誘拐の時にはどうする事も出来なかった。
好物はあんまんとブラックコーヒーで、『無印』ではペットボトルの蓋にクリップをくっつけた物をコーヒーカップ代わりとして使っている。
みゅー達には自分達の事を知るための取扱説明書があるはずだが、ゆににはそれが作られていないまま落下したのか何故か存在しない。
『無印』での行いも「偉大なる女王様」こと「悪夢の女王」に命じられているから行っていると悟っており、元々「誰が何のために作られたぬいぐるみ」かは本人も分かっていない。
『無印』第25話でボロチンな説明書を自作しており、その内容は彼の過去を知れば納得できるくらいに結構重いが…情けなく愚かなまでに気休め同然の自己満足にして自画自賛中心で薄っぺらい。
同話ラストで自らが仕える悪夢の女王製の体裁のいい改訂版に置き換えられたが、その中身は「驚きの白さ」なくらい空っぽだった為、自分が女王様にとって何なのか疑問視するも、つぎとはぎのフォローもあり新たに書き加える事で自分を納得させている。
無印・第24話で正式に杉山遼仁のパートナーとなった。
ただし、悪夢の女王は最初から彼のパートナーにするつもりは無く、本来は第三者に拾ってもらう事で効力を発揮させるつもりだった。しかし、計算違いで誰にも拾われなかった事から彼女の手によってやむなく生を受けた事で現在に至っていた模様。
遼仁をパートナーとして得た後も、作戦に失敗こそするものの、余り叱責する事が無く時には優しくしてくれる彼に対し、畏怖の存在としてではなく次第に「おやびん」として尊敬の念に変わっていき、女王様からの命令ではなく、むしろ「遼仁の願いの為に」という動機が行動原理となっていき、最終的には「友達」となった。
また、遼仁の幼馴染みで、悪夢に苦しんでいた彼を救ってくれた沢村百合の事も「あねさん」と慕う様になっている。
過去
当初は正体も目的も不明であったが、その過去は無印・第12話で明らかとなる。
かつて、どこだかわからないお空の上の家でみゅー達と同じように妖精の職人(それも黒い謎の妖精)に作られ、目を閉じたまま初夏の落雷の激しい日に「ぴゅ~っ」と落下した。
しかし、適当な地上の草原に落下したが故に、誰にも見向きもされぬまま長い事放置され、その時に「偉大なる女王様(悪夢の女王)」に拾われ命が吹き込まれた。
その後に寒空の夜中、橋の下に自作した段ボールの家で、自分が寂しくならないように何処ぞで入手した僅かな材料で自らの分身…いや仲間として薄っぺらいぬいぐるみのつぎとはぎを作り出し、なぜかそちらも自身同様に意思を持ったぬいぐるみとなって生を受けて現在に至る。
「自分は何の為に作られ、何の為に生まれてきたのか・・・?」、彼自身この過去を「終わらない夏休み」であると真理として語っている。
ゆにの過去は、みゅー達にも当てはまる「ifの姿」とも言える。
無印・第12話で今井ことこがとあるドリーミーメイトを探すに至って、「もしも悪い人に拾われたら、もしもゴミとして捨てられていたら…?」と語っている。
劇中の様相
無印
時系列から見るにみゅー達が現れるより前から活動していた模様で、仕えている「偉大なる女王」から「なるべく自分の姿を見せるな」と言われていたのか、最初期は全身が隠れるマントを着用していた。
ネガティブな感情「ブラックスキーマ」を生み出した人間を黒い宝石「ブラックアビス」を用いて暴走させる悪事を行っており、ブラックアビスを使う際の呪文は「ナイナイナイトにゅい」。
第12話にて彼らが「偉大なる女王様(悪夢の女王)」と呼ぶ首領に当たる存在がいた事実が語られている。
『無印』において当初は適当な人間の「ブラックスキーマ」を見つけては夢の中で悪事を働くが、次第にゆめや彼女の周りの人間を狙うゲリラ的な行動も行っている。やがてそのターゲットはゆめ自身も含まれ、隙あらば彼女にもブラックアビスを埋め込もうと画策していた。
この他にも「ブラックスキーマ」に関係なく埋め込める「ゆにっちアビス」と言うダンボールで自作したアイテムを使用し、悪夢の女王様からドリーミーストーンの重要性を伝えられた中盤以降は新たなドリーミーストーンを発生させゆめにこれ以上与えない為に、こちらを使用する頻度が増えていた。時折本来の目的と関係なく、八つ当たり目的で使用した事も。
第27話にて、彼らはらくちんUFOでミラクルドリーミー王国に潜り込んだ。
だが、当人は自身を作ったお空の上の家(?)がお城の隣にある事に気付いていない。愚かにもテロ同然に強行突破しようとするが、窓に超強力なバリアーが張られて失敗。正面玄関から入ろうするが、門番の妖精に「ステッキで入れ」と言われみかづきステッキを使うがステッキ・呪文共に根本的な間違いでつまみ出され同然に強制追放された上に再潜入も不可能になってしまう。
当初は河川敷の橋の下に作った段ボールの家を拠点としていたが、何者かに撤去された後で後に女王様により何処かの家の屋根裏に新たな家を提供して貰いそこを拠点としている。
その家の場所は当初不明であったが、無印・第22話にてゆめ達が彼らの後を着けていると遼仁の自宅前で姿を消しており、彼の自宅であった事実が判明している。
後にドリーミーストーンの重要性を伝えられゆめから奪うチャンスは十分あったのだが、ハロウィンの当日までゆめの家に潜入を行わなかったのは不法侵入で捕まるからと妙なところで(これまで自分のいたずらが元で引き起こされた器物破損等に目を瞑りつつも)法律違反を気にする律儀な一面を見せた。
その過程できゅうちゃんが番犬の如く構ってくる為ドリーミーボックスに接近できず、攻略してもドリーミーボックスを持っていった後と言う骨折り損のくたびれ儲けになった事もある。
大したことの無い悪事を繰り返していたが、2021年2月14日バレンタイン当日の「バレンタイン和菓子配っちゃお!」の回では、バレンタインに縁のないモテない男子と、バレンタイン前日にゆめと気まずくなってしまった南川朝陽たちのために大量発生したブラックスキーマに目をつけ、バレンタインのチョコ、果てはバレンタインの概念すら消しかけた。『バレンタインセール』→『なにかしらのセール』となり、当のゆにたちすらバレンタインとは何か忘れてしまう。何してくれとんねん。
故に、『無印』は日本のテレビアニメ…いや日本のテレビ史上での「バレンタインデーの否定作」のカオス作として永遠に語り継がれる事になるのだった…。
『無印』終盤において、自身が悪夢の女王様に作られた存在である事が判明している。
紆余曲折あって悪夢の女王様はお空の上の女王さまと和解する事が出来、ゆに達と杉山は本当の意味での友情を得る事となった。
しかし、これ以上遼仁に迷惑をかけたくないという想いがあったのか、最終的には自らの意志で遼仁からの「卒業」を決意。つぎとはぎを連れて何処かへと旅立っていった。
だが良くも悪くも周囲に翻弄され、帰る場所がないに等しいはぐれ者同然のゆに達はどこへ行こうとしているのか…?
ミュークルドリーミーみっくす!
キービジュアルにて杉山の弟でアッキーこと杉山亮仁のそばにおり、2期第2話終盤に一五町へ戻っていた所を彼に捕まり、翌第3話にて強引にパートナーにされる。
アッキーはアクムーにその頭脳を認められ、人の夢を操作するという内容に興味を持ち、ゆに達と共に悪夢をまき散らす事となり、ゆにからは「ボス」と呼ばれている(「おやびん」と呼べるのは杉山遼仁だけなので)。
杉山遼仁は戻ってきたゆに達を見て、当初は「旅立ったゆに達がいつの間にか弟に飼われてまた色々やってる」としか思っておらず、2期11話でゆに達がアッキーのバースデーパーティーをこっそり企んでいるのを大きな独り言で手助けしたりしている。
更にアクムーとも手を組む事となり、新たに誕生したちあを誘拐する作戦に従事するが、そのちあの誕生には自分と同じように元・悪夢の女王様も関わっていた事を現時点では知る由もない…。
アッキーに人前でも堂々と歩けるようにアンテナを付けられAIロボットのふりをさせられる。
ゆめ達にもこの光景を目撃されたのだが、後にみゅー達ドリーミーメイトもAIロボットのふりをして人前に出るようになりマネされた事を怒っていた。
悪夢の女王様に仕えていた『無印』時代は誕生経緯もあり、行動にある種の正当性はあったのだが、アクムー&アッキーの野望にはゆに達に利点があるとは現状見られず、はっきり言ってただ利用されている上に汚れ役をやらされているだけで、本作ではゆにもまた被害者と言える。
なお、ちあ誘拐のためにパチパチブーなるパチもんの赤ん坊のぬいぐるみを作るが、つぎ・はぎと変わらない存在であった故か、結局愛着が湧いて手放せなくなってしまった。
さて、アッキーこと杉山亮仁だが、どうやらゆめに恋をしてしまった模様。ゆに達はアクムーにその事を知られるとまずい事になると考え、絶対話さない事を誓っている。以来、アッキーの好意に気づいていないゆめに「ニブチンガール」と反感を顕にしている。
その後、ゆにたちは自分の意思で彼の『恋のキューピッド』になることを決意。しかし、例によってマニュアル本頼りなゆにたちに『恋のキューピッド』役はできるのであろうか?
後にアクムーランドの事をアクムーから教えてもらえたが、彼らにとって楽しいテーマパークであるかどうかははなから疑問である。因みに、アクムーランド建設は悪夢に染め上げてアクムーの力を高める事であり、ちあを誘拐する事とは無関係である。こちらはアッキーの研究目的だろうか?
因みに月島まいらの誕生日は同時にまいら母の命日でもあり、無印の頃は人の心と言うものを理解していない事から彼女の夢を荒らすと言う死者と残された家族に対する冒涜とも取れる行為に及ぶ前にゆめに阻止された。一方でみっくす!では無印終盤における杉山遼仁関連で色々あった事を思い出し、「恩を返す時」「今日だけはいい夢見るにゅい」と彼女の夢を荒らすのをやめて身を引いた(この回が何気にゆに達が来るより先にゆめがユメシンクロを行ったみっくす!になってから初の回である)。逆に彼女達にいい夢を見せる為に、磨いて綺麗にした白いゆにっちアビスを投入している。後に朝陽の夢を覗いた際にもいい夢過ぎて身を引こうとしたが、こちらはアクムーの介入により強引に悪事を働かせている。
その後、アクムーからちあの重要性を聞かされて誘拐に本腰を挙げるも、ゆめ達の様々な対策されて失敗し、第43話でマジックを利用した作戦でちあやカムフラージュ目的で子供達の興味を惹かせパチパチブーと入れ替える事に遂に成功しアクムーランドに監禁したが、ちあにパチパチブーの幻影を見てしまいゆめ達にちあを返し、ゆにっちアビスを誤飲したパチパチブーもミュークルレインボウで戻しこちらもゆにの元に返された。アッキー共々結果的にアクムーを裏切った訳だが…。
関連動画
キャラクター紹介
関連タグ
釘宮理恵:ゆにの中の人。こちらも誕生日が5月30日生まれ繋がり。
クロミ:よく似た悪役かつライバルポジションのサンリオキャラクター。
ユニ(プリキュア):同名かつ猫キャラ繋がり。更に釘宮氏もプリキュア声優でもある。詳しい記事はこちら。
ゆりあぐ:プリキュアシリーズにおける上司の中の人とのコンビタグ。本作と真逆のシリアスさ。
ハッピー:演者と放送局が同じ男性猫キャラ繋がり。
北都三羽ガラス(仮面ライダービルド):主要人物と対面した時の台詞、作中(前半、Vシネマ)での扱いが似ている。
ダイアナ(アニメ1期):よく似た悪役かつライバルポジションのサンリオキャラクター。
ブラック司令(怪獣娘(黒)〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜):よく似た悪役ポジションキャラ。
ピョコラ=アナローグIII世(デ・ジ・キャラット):よく似た悪役(?)ポジションキャラ。
アンリエット・ミステール(ミルキィホームズ):よく似た悪役キャラ。
ロケット団のニャース:よく似た悪役の猫キャラ。因みにロケット団もそのニャースでマジックを使った目的の者を手に入れる入れ替え作戦を行ったが、気付くのが遅かったゆめ達とは違いこちらは主人公にすぐ気付かれた。