アレックス(ストリートファイター)
あれっくすすとりーとふぁいたー
「もう終わりか スパーにもならない」
『ストリートファイター』シリーズの登場キャラであり、『Ⅲ』からの主人公である。愛称は「アレク」。
れっきとした『Ⅲ』の主人公なのだが、その認知度及びファンからの扱いは非常に厳しいことで有名。
その原因は以下の通り。
- 半裸にバンダナ、コマンドーみたいなガチムチで大柄な容姿。まともな格好をさせると男前なのだが、お世辞にもカッコいいとは言えないむさ苦しいビジュアル。
- 格好から投げキャラと間違われる。確かにスーパーアーツは投げの方が有名だが……
- しかも性能面も強いとは言えず、最弱ではないものの下位キャラ常連。
- リュウの後釜として登場した (恐らく、これが最大の理由)。
- 主人公を引退したはずのリュウに1P初期位置を陣取られる。
- ユンヤン兄弟がコンパチでさながらリュウとケンとの対比っぽく見え、こちらの方が主人公っぽいと称する人も。
- その上この二人は『Ⅲ』代表としてやたら出番がある。
- やたらと特殊イントロが少なく、多くても3人(ちなみに先代は5人ぐらいいた)。
- スピンオフ参戦作品でもやたらとハブられたり主人公扱いされなかったりする。
- ついには続編の『Ⅳ』でハブられる。スタッフからも「ファンから要求が無かったなぁ(笑)」とぶっちゃけられた。
- コミカライズ版『RYU FINAL』では最終話に登場。タイトル通りリュウの物語であるため出番の少なさは問題ではないのだが、伝説の「確かみてみろ!」の影響か『Ⅲ 3rd』のエンディングでリュウにボコボコにされる。
…などなど、格ゲーの顔ともいうべき偉大すぎる先人の後を継ぐにしては色々と不遇が多すぎたことが災いし、キャラ設定やストーリーは決して悪いものではないにもかかわらず公式が自重しないせいでハブられた感満載なキャラとなってしまった。
故に人は彼をこう呼ぶ、主人公(笑)と。
ただし上記に関してはあくまで日本国内だけに限った話。
北米ではダントツの人気を誇る、名実ともに3の主人公(元々北米ではリュウよりもガイルの方が主人公扱いされていたせいもあるが)。
そのため最新作の『ストリートファイターⅤ』では無事復活を果たした。
ニューヨーク生まれのニューヨーク育ちで、物心ついてから一度もニューヨークから出た事がなく外の世界に興味も無いという生粋のニューヨーカーという生い立ちだったが、自身の父親の友人でありトレーナーであるトムが、謎の「金髪の格闘家」に倒された事からその人物を追うべくストリートファイトの世界へと足を踏み入れるというもの。
決して敵討ちという話ではなく、むしろ"最強"と信じて疑わなかった男を倒した人物がいた事から世界の広さに興味を持ったことで大都会から飛び出す決意をしたものだった。
目的を達成した後も自分を試すべく、世界の強豪と拳で語り合う事を望むという先代主人公と同じスタンスをそのまま受け継いでいる。
性格は実直で何事もストレートに対応する。
そのせいか勝利時の台詞はかなり辛辣なものが多いものの、基本的には冷静に物事を対処できる。
また格闘技への考え方や取り組みも非常に真摯であり、時に物事の本質を突いた様な事も言っている。
ぶっきらぼうではあるが、親しい間柄の者には優しさを垣間見せる事もある。
初の外部出演タイトルとして『CAPCOM FIGHTING ALL STARS』の登場が予定されていたが、ゲームの開発が停止してしまい機会を逃す。ここから彼が貧乏クジを引き続ける事に。
『CAPCOM FIGHTING Jam』ではⅢ枠として登場したが、(そもそもこのゲーム自体を)ほとんどの人から忘れられている。また、ストⅢ代表はアレックスではなく春麗となっている。
『CAPCOM VS. SNK』ではⅢ枠の春麗、ユンヤン兄弟。おまけに初代キャライーグルが参戦したのに対し、アレックスの参戦なし。
『スーパーストリートファイターIV』ではダッドリー、いぶき、まことが参戦決定したのに対し、参戦なし(おまけにアケ版でもユンヤン兄弟が参戦)。そして続編のウルトラストリートファイターⅣでもエレナ、ロレント、ヒューゴー、ポイズンが登場。こちらでもなし。
2016年2月16日に発売された『ストリートファイターⅤ』でZEROシリーズのナッシュ、ミカ、バーディー、かりんが復活するのに現時点では参戦なし。まだ公式でも酷い扱いが続くと思われたが・・・?
奇跡の大復活
「このゲームの主役は俺だ」
CV:浅沼晋太郎
『Ⅴ』の無料アップデートで復活することが明らかになった。参戦時期は2016年3月31日。31日から1ヶ月の期間限定解放で無料で配信。それ以降はファイトマネーやPSストアもしくはSTEAMで購入する必要がある。
『Ⅲ』より前の時代設定のため少し若く、服装がボロついている。性格は変わっていないがこの頃はまだ外の世界への興味が薄かった。
タツノコvsカプコンでの活躍
CV:安元洋貴
スピンオフ参戦した『タツノコvsカプコン』では結構はっちゃけている。
具体的には
- エンディングでの1シーンでフラッシュチョップでバズーカの砲弾を叩き斬る
- ゴールドライタンなどの巨大キャラをハイパーボムなどで投げ飛ばす
- 同じく巨大キャラにスタンガンヘッドバットをわざわざ頭部までよじ登ってぶっ放す
- ヤターマン1号のエンディングでヤッターマン5号を割とノリノリで演じる
と、意外とフリーダム。
一見するとそのガチムチな容姿から投げキャラと勘違いされがちだが、投げ・対空・突進など様々な技が充実した打撃キャラであり、性能は非常にスタンダードでゲームを理解する上でうってつけのキャラであることから「『Ⅲ』の教科書」と呼ばれている(ただし、シャドルー格闘家研究所では投げキャラで扱っている)。
機動力も悪くないものの、飛び道具がないという欠点から相手に詰めよって攻撃するインファイターとしての立ち回りを要求される。
『V』ではブロッキングが削除されてしまった事で防御面が大幅に弱体化。
奇襲技のぶっぱや接近して有利フレームを取ってからの択の押し付けは強力なものの、それまでの立ち回りや防御面で非常に厳しい戦いを要求され、とても『Ⅲ』のような扱いやすいキャラではなくなっている。
どちらかというと荒らし性能の高いキャラであり、堅実に勝ち続けるのは難しい。
このため、あまり初心者にはおすすめできないキャラとなっている。
必殺技
・フラッシュチョップ
牽制兼コンボ技。飛び道具を消せる。強があたると他の技に繋げる事ができる。
・スラッシュエルボー
突進技。EXだと飛び道具も抜けられる。
・エアスタンピート
素早く相手に飛び掛かって踏みつける奇襲技。対飛び道具性能は高い。
・パワーボム
投げ技。強フラッシュチョップやスレッジハンマーから繋がる。
・エアニースマッシュ
対空技。EX以外に無敵は無いので潰されやすい。
・ヘッドクラッシュ(Ⅴでの追加技)
エアスタンピートと動作が似ている2択技。投げ。
スーパーアーツ
・ハイパーボム
投げ技。
You can't escape !
アレックスの代名詞ともいうべきSA(スーパーアーツ)に、
「ハイパーボム」(コマンドはレバーまたは方向キー一回転+パンチ)というものがある。
いわゆるコマンド投げで相手をバックドロップの2連発で後方に叩きつけ、とどめにジャンプをして勢い良く相手にパワーボムを食らわせるという実に豪快な技。
この時のアレックスの掛け声は以下の通り。
You can't escape! 「Yeah! Wow! HyperBomb!!」
尚、この掛け声は『Ⅲ 3rd』でようやく導入された物である。
ただ、技の性能自体はあまり発生や判定は強くなく、打撃などでしっかり隙を潰してからでなければスカって反撃を食らう羽目になる。
なお、相手の背後から掴むようにしてこの技を成立させると、5連続ジャーマンスープレックス(通称:裏ボム)となりダメージがさらに跳ね上がる。
『Ⅴ』ではパワーボムのEX必殺技版に降格しており、バックドロップの部分はない。
・ブーメランレイド
打撃技(からの投げ技)。
立ち強P→フラッシュチョップ→立ち強P→フラッシュチョップ→バックドロップと繋げる連携技。
打撃技から投げへ連携技であり、アレックスのSAのストックは2でありアレックスのSAの中で唯一複数ストックが可能。
アレックスのSAの中では一番癖が無く連携としてもつなげやすい上、ストック2のおかげでEX技も使いやすいためアレックスを始めるならまずSAから始めることをお勧めする。というより、他のSAがあまりに使いにくいためガチで対戦する場合実質ブーメランレイド一択になることが多い。
使いやすい技だが最後の投げの部分をしっかり当てるように使わないとダメージも伸びない上、隙をさらすの注意。
ちなみに、最後の投げはパワーボムと同じ扱いなので最後の部分だけ正面から当てるとちゃんとパワーボムになる(通常は直前のフラッシュチョップで背面を向けさせるためバックドロップになる)。
Ⅴスキル・Ⅴトリガー(ストリートファイターⅤ)
・Ⅴスキル: オーバーホール
「ほぐれてきたぜ」
肩を回してほぐすことで、次の打撃攻撃が一発だけカウンターヒットと同じ扱いのハードヒット攻撃になる。
何故か蹴りが当たってもハードヒット攻撃になる。
なお、基本的にアレックスは打撃と投げで択をしかけるキャラであり、上下左右にガード方向を揺さぶる事は滅多にないため、事実上Vトリゲージ溜めとスタン時にコンボの威力を上げる事ができるというだけの死にスキルとなっている。
・ⅤトリガーI:レイジシフト
「フルパワーだ!」
体から湯気が出るホットな状態になることでⅤトリガー発動中のみ、大きく振りかぶってから相手に渾身のラリアットを喰らわせるスレッジハンマーという技が使用可能になる。
この技はボタンホールドで溜めることが可能で、最大まで溜めると強制的に相手のガードを崩す『ガードクラッシュ技』になる。しかも構えてる間は自動的に相手の攻撃を受け流す、さながら『ストⅢ』のようなブロッキングが可能に。ブロッキング後に溜めホールドを解除するとスレッジハンマーの動作そのものをキャンセルでき、解除しないとそのままラリアットを繰り出すことができる。
なお、相手が攻撃しなかった場合はブロッキングが出ず、そのままガードor回避されると反確のスレッジハンマーになってしまうため、『Ⅲ』のブロッキングよりもリスクが数段跳ね上がっている。
・ⅤトリガーII:レイジブースト
「Over the limit!!」
ストVのバージョンアップであるアーケードエディションでは新Vトリガーとしてレイジブーストが登場。相手に飛びかかり地面に叩き伏せるスパイラルDDTと、フラッシュチョップを当てた相手の背後を取り首を絞め上げるチョークスリーパーが使用可能になる。前述のVトリガーIが防御と打撃を兼ね備えたものに対してこちらは投げ技の強化と言ったところか。
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