※この記事にはWeb版最新話のネタバレが含まれます。閲覧にはご注意ください。
「それにしても、やっぱり超級職の方がおいしく感じるな・・・・・・」
「王国の超級職(食材)も、楽しみだなぁ」
プロフィール
通り名 | 悪食 |
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本名 | 不明 |
メインジョブ | 【喰王】(餓鬼系統超級職) |
エンブリオ | 【捕食雌龍 ニーズヘッグ】 |
初登場 | 第七章 |
概要
ドライフ皇国クランランキング第三位<LotJ>(ロウ・オブ・ザ・ジャングル)の現オーナーであるマスター。
同時に皇国討伐ランキング二位でもある。
皇国の準超級で五指に入る実力者であり、皇国における近接戦最強の準超級として知られている。
人物
アバターは長身かつ引き締まった身体をした成人男性。
目つきは悪く、右目は前髪で隠れている。
この容姿はカタがアバターをランダム設定で適当に作ったものだが、人相の悪さがクランオーナーとしての威厳に奇跡的に作用している。
食欲を満たす事が行動の基盤になっており、相手が人間でも捕食する事に躊躇うどころか、どんな味がするのか興味を持つ異質なパーソナリティーの持ち主。
どこか無気力で子供の様な言動が特徴だが、そのパーソナルから彼を侮るものはいない。
実力も然ることながら、自らがオーナーを勤めるクランに【蔵書王】の配下が潜伏している事にも気づく等頭も回る。
その一方、普通の人間が食べられないものばかり食べているのは飢餓にあえぐ皇国のティアンの食料を減らさないためであったり、かつて皇国で起きた【餓竜事件】でティアンを守る為に奮闘するなど、ティアンに対して高圧的な者が多いドライフのマスターの中でも良心を持った世界派の人物という一面もある。
【餓竜事件】での経験から、『正しい』と思って行動した結果失敗した事がトラウマとなっており、『戦争』に関しても誰かの思いを背負う事を重荷に感じている。
ちなみにデザイアのディスとは知人。もっとも、処理か作業の様な彼女の捕食には思うところがある模様。
リアル
本名は不明。
生まれつき胃袋が欠損しており、点滴による生命維持で生きてきた為、食事という概念を知らずに育っている。はっきりした年齢は不明だが、相棒のニーズに年齢の割に情緒がお子様と言われているため、それなりの年月を重ねていると思われる。
デンドロに初ログインした際、地面に突っ伏した事で土を口に含んだのが人生初の『味』であり、そのまま気の向くままにデンドロ内で旅をしていた。
能力
エンブリオとジョブ双方の能力が「捕食」を軸に組み合わさった一致型のビルド。
エンブリオによって強度・耐性貫通を付与された捕食を行い、捕食したリソースを使いジョブで強化・回復するのが基本戦術。
強度・耐性を貫通するため殆どの相手を捕食の対象にでき、さらにエンブリオの能力により全身に口を作れるため、不用意に直接攻撃をすると却って餌となってしまう。
傷を負っても捕食で回復し、手足の欠損どころか首を失った状態からの完全回復すら可能。
加えてメインジョブのレベルが1000を越えているため、END型超級職ながらAGIが1万を越えており超音速機動もこなす。
さらに捕食でステータスを増強することもできる。
また、エンブリオとの常時融合によりカタには脳と心臓が二つ存在するため、カタの脳や心臓を破壊してもエンブリオの方が残っていると死ぬことはない。
そのため一度に全身を消し飛ばさなければ、どちらか一方がある限り捕食で完全回復されてしまう。
攻撃・回復・ステータス・生存力と高レベルでまとまっており、クロスレンジ戦闘なら間違いなく皇国でも最強格。
彼のクランは「オーナーを倒した者が次のオーナーになれる」というルールがあるのだが、カタがオーナーになってからは『どうすれば死ぬのか分からないほどに強い』『あんな死に方はしたくない』という理由で挑戦者が殆どいなくなった。
戦闘スタイルの関係上味覚も相当に発達しており、視覚を潰されても舌による味覚で敵を感知可能。
欠点として近距離戦特化のため、遠距離から攻撃を行うタイプには打つ手がない。また自身が捕食できない速度の相手には攻撃を当てられない。
そのため『負ける時は結構負けている』と自己分析している。
実はカタのポリシーにより普段の戦闘はメイデン体、つまり人型での戦闘に限定されており、本気で戦う場合は全長100mもの異形の白き魔獣(ガーディアン体)の姿となる。
ステータスやスキルこそ人型と変わらないが、カタの戦闘スタイルを100m級のサイズで行使することで、巨大化した複数の口により一度に捕食できる量と射程範囲が上昇し、さらに巨大化した胃袋のキャパで回復とステータス増強が効率化。
そしてリソースが溜まると同時に巨大化し、胃袋キャパも増大する。
つまり捕食範囲の拡大により全体的な戦闘能力が人型よりも上昇する上、捕食し続けることで巨大化・再生・ステータス上昇が絶え間なく繰り返され、周囲に獲物がいる限り強くなり続ける無限ループ状態となる。
ジョブとエンブリオが完全にシナジーしており、その実力は準超級ながら戦闘型の<超級>と並ぶ程。
この姿は極一部の者しか知らず、過去に戦闘で本気を出した際には古代伝説級を含めた三体の【竜王】を討伐した。
その際【地竜王】ら地竜の勢力と一悶着あり、厳冬山脈からは指名手配を受けている。
ジョブ
メインジョブ | 【喰王】(餓鬼系統超級職) |
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サブジョブ | 【餓鬼】(餓鬼系統下級職) |
レベル | 1000以上(合計レベル1500以上) |
【喰王(キング・オブ・イーター)】
餓鬼系統超級職。
餓鬼系統には歯や顎、消化器官の強化や捕食で経験値を得られるという特徴があり、この【喰王】も捕食によって発揮される強力なスキル群を有している。
ステータスはENDがよく伸びるが、高レベルになりやすい特徴から結果的に他のステータスも高くなりやすい。
ただし捕食の最大容量は胃袋に依存しており、満腹になるとそこで強化・回復が打ち止めになる為、余程の大食いでなければ戦闘では扱いきれないジョブ系統であるが、エンブリオによって解消している。
ゼクスの【犯罪王】と同様に別口での経験値が入る為、カタの【喰王】のジョブレベルは1000オーバーになっている。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【捕食雌龍 ニーズヘッグ】 |
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TYPE | メイデンwithフュージョンガーディアン |
能力特性 | 捕食範囲拡大&リソース貯蔵 |
到達形態 | Ⅵ |
カタのエンブリオ。愛称はニーズ。
メイデン体は帽子を目深に被り、体型を隠さない服装をした女性。
普段はカタと融合しながら彼の隣で食事をしている。
食事以外で口を動かすのが手間という理由で基本的に無口であり、カタとの会話も念話が中心。カタから生まれた存在ではあるが、カタのことを弟のように思っており、従来のメイデンのマスターとは趣の異なる関係性を築いている。
メイデンとしてのジャイアントキリング要素はカタの口限定の強度・耐性貫通の捕食能力。
フュージョンガーディアンとして基本的にカタと融合しており、接触箇所から融合してカタに能力を与えている。
また、融合による主要臓器の共有によりカタ達は融合状態なら命が二つあるも同然で、二人の命を破壊しなければHPが0でも脳髄を破壊されても死なない。
人型のエンブリオには変わった食癖があるが、彼女の場合は口元を隠して食べるというもので、全裸になっても食べる時の口元を隠そうとする(張り詰めた空気感に耐えかねて登場した際にも口元を隠して話しており、単に口元を晒すのに抵抗があると考えられる)。
装備・アイテム
特典武具はほとんどが素材・消費アイテム化しており、全部食べずに残しておくと少しずつ元通りになる。
主に《威喰同源》の元として使用される。
現在の装備
神話級金属
主に武器防具の素材となる高位金属。
加工せずとも非常に高いリソースを内包しており、カタは飴玉サイズのそれを捕食する事で高効率の回復アイテムにしている。
【恐竜王完全遺骸 ドラグダイノス】
古代伝説級特典素材。討伐した三体の【竜王】の特典。
アイテム加工などには使わず食材としてそのまま食べている。ニーズヘッグの口ぶりから食べたときのステータス上昇値は下記の特典素材よりも高い模様。
【餓竜転盛 スターヴ・ランチ】
盾の様に大きな皿の神話級特典武具。
カタでは珍しい素材ではない特典武具であり、同時にカタの過去の後悔の象徴でもあるため、死蔵していた装備。
- 《最後の晩餐》:アクティブスキル
【スターヴ・ランチ】の装備スキル。
自身の血肉を皿に捧げ、その血肉が持つリソース量と同量の【餓竜】を生成する。
【餓竜】は顎の力とAGIに特化した亜竜級のモンスター。
知能はなく、飢えを満たすために同種と創造主以外の目についたモノを喰らうことが存在理由。
さらに性質として、捕食したリソースの9割が創造主に還元される。
1500レベルを越えるカタの肉体のリソース量は多く、数えるのが面倒な程の【餓竜】を一度に生成可能。
亜竜級の軍団を形成できる強力なスキルだが、制約として【餓竜】には攻撃場所を指示する命令しか行えず、敵味方の識別や行動の制御はできない。
カタは《医食同源》による肉体再生があるため、【餓竜】から受け取ったリソースで肉体が再生し、再び《最後の晩餐》に使用するというループを行うことができる。
かつての装備
【鎮竜王完全遺骸 ドラグアレイ】
【豊竜王完全遺骸 ドラグハーベスト】
素材アイテム。討伐した三体の【竜王】の特典素材。
餓竜事件の際に完食したため完全消滅した。
スキル
ジョブ
- 《???》:パッシブスキル
【餓鬼】系統のスキル。
噛む力と消化力が上昇する。
- 《???》:パッシブスキル
【餓鬼】系統のスキル。
素材を食べることによって経験値を得ることができるようになる。
- 《医食同源》レベルEX:パッシブスキル
【喰王】の固有スキル。
食べた物を全て回復アイテムとして扱う。
回復量は食べたものの含有リソース量とスキルレベルによって変化し、【喰王】のレベルEX化により回復効率は最大となっている。
HPだけでなく、部位欠損なども全て再生する。
カタはよく神話級金属を飴玉の様に食べては回復している。
例えカタが行動不能となってもニーズが無事なら、彼女が捕食でリソースを補給すれば肉体の復元が可能になる。
- 《威喰同源(カニバリズム)》:アクティブスキル
【喰王】の奥義。
生物(遺骸を含む)を捕食すると、捕食した生物のステータスのうち一つを一定時間自身に上乗せする。
効果時間は摂取量に左右される上かなり短いが、ステータスの上乗せ率は100%と破格の数値となっている。
さらに生物であること以外に制限はないため、多数の生物を連続して捕食すればステータスを伸ばし続けることが可能。
エンブリオ
- 《渇望の牙(クレイヴィング)》:パッシブスキル
ニーズヘッグの固有スキル。
カタ達の噛みつき時にこれまで食べた中での最大強度(ENDや素材の硬さ)分を差し引き、さらに相手の物理・嚙みつきに対する耐性を約50%低下させる。
現在は圧縮神話級金属(ENDにして約12万)の強度を減算できる。
どんなものでも一度でも食べることができれば二回目からは豆腐のように噛み砕くことができ、耐性で防ごうにもカタの噛みつき攻撃を純粋に耐性で防ぐためには150%以上の耐性が必要。
これにジョブの強化が合わさるため、ほぼ強度無視レベルの捕食が可能になっている。
ただし発動するたびにリソースを消費するため、捕食対象にある程度のリソースがないと赤字になる。
ちなみに食べたと判定されるには対象のものをある程度噛み砕いて嚥下する必要があり、最低限おにぎりぐらいのサイズがなければならない。
- 口形成(名称不明)
ニーズヘッグの固有スキル。
身体の任意の場所に顎をもつ「口」を作り出す。
これにより手や足などあらゆる接触箇所から対象を捕食可能な為、カタ相手に不用意に接近するのは自殺行為に等しい。
腕に口を増やし顎を限界まで広げてリーチを伸ばすことも可能な他、増やした口の中にアイテムボックスを隠す事で戦闘中に回復用の食材をボックスから取り出す手間を省くこともできる。
この他にも腕を組み側面に口を形成した防御に特化した形態になったり、本来の口を巨大な大顎に変形させるといった形態変化も披露している。
また手足を欠損しても、断面を口に変えることで即座に止血を行う応用もある。
口を増やせる数には制限があり、全身を口で覆うことはできない。
- 《膨張する命》:パッシブスキル
ニーズヘッグの固有スキル。
捕食で得たリソースを貯蔵し、貯蔵リソース量に応じてガーディアン体を巨大化させる。
また、貯蔵リソースを消費してカタの各スキルのコストに使用することもできる。
このスキルにより現在ガーディアン体は100m級の巨体となっている。
ただし巨大化するだけでステータスは変わらないため、あまりにも大きくなりすぎるとSTRが足りず自重を支えきれなくなるリスクもある。
なおこのスキルでリソースを消費するとサイズは縮む。
- 《黄泉竈食(ニーズヘッグ)》:アクティブスキル
ニーズヘッグの必殺スキル。
発動中、カタが殺害したモンスターが完全遺骸となって残り続けるようになる。
通常モンスターは殺害されると、ドロップアイテムを残してそれ以外のリソースは霧散し自然界に還元される。
だがこのスキル発動中はドロップアイテムを落とさずティアン同様に完全遺骸となって残り続ける。
つまり、対象が保有するリソースを余す事無く取り込めるようになる。
食えば食う程強くなるカタを、最大効率で強化できるようにするスキルといえる。
作中での活躍
クラン本拠地で市販で売っていた神話級金属(恐らくはローガン製)を齧りながら談笑していたが、オーナーの座を狙うマテルと戦闘になり、これに勝利する。その後、マテルが使用していた神話級金属の味から彼女がカルディナの使いであることを察知して除名している。
トライ・フラッグスにおいて王国勢の前に立ちはだかるも、マスクド・ライザー、ビシュマル、ラングの三人に足止めをくらう事になる。
三人は格上であるカタ相手に決闘で磨いた戦術で対抗し、カタはメインアタッカーのライザーとビシュマルの捕食に失敗した上に、体内に隠していた回復リソース源の食材が入ったアイテムボックスも破壊される。
そしてライザーが新たに入手した特典武具【双星輪 アルマ・カルマ】とのコンボ《ダブルライザーキック》で脳髄を潰され、撃破される。
しかし撃破しても死体が光の塵にならず、不審に思ったライザーが確認の為に投擲したジェムをニーズが捕食して復活。
アイテムボックスが燃やされ持ち込んだ食糧が燃え尽きた為、戦意喪失して帰還。ライザー達を見逃した。
その後は戦闘の意欲を無くし戦争から手を引こうと考えていた。
しかしヘルダインから王国の砦を落とす為の皇王の作戦に参加して欲しいと嘆願される。
『正しさ』を貫こうとするある意味イカれたヘルダインに親近感をもったカタは、イライジャを加えた三人で砦フラッグを落とす作戦の準備にかかる。
余談
名前の由来は『ルカによる福音書』のギリシャ語読み。
エンブリオのモチーフは北欧神話に登場する龍ニーズヘッグ。共闘したヘルダイン、イライジャとはエンブリオが北欧神話由来という共通点がある。
関連タグ
InfiniteDendrogram マスター(デンドロ) 準超級 ドライフ皇国
ディス・サティスファクタリィ…同じ捕食に関する能力を持つマスター。
鬼舞辻無惨…身体中に生やした口による捕食、捕食による回復、体内にある複数の脳や心臓と、能力に共通点が多い。
この先ネタバレ
実は【餓竜事件】の引き金を引いたのはカタ本人。
しかし、そこに至るにはあまりにも救いの無い悲劇があった。
カタはある日、厳冬山脈で倒れていたところで、偶然にも一人のティアンの少女と出会う。
彼女の名はウルファリア。カタは彼女との交流を経て、やがて彼女に恋をするようになった。
だがその恋を阻む問題が彼女の住む村にあった。
村の名前はスターヴ・ランチ。
村の実態は封じられた【餓竜公】を眠らせる為、厳冬山脈に作ったティアンの牧場から生贄を捧げるシステムだった。
ただこれは悪意からのシステムではなく、【餓竜公】はあまりにも強大過ぎるエラー個体であり、存在が公になるだけでも厳冬山脈は崩壊しかねない、正に地雷の様な存在であった。
そんな地雷を封印するも、ティアンを好んで喰らう性質故に、三年に一度生贄を捧げる必要があった。ウルファリアとは生贄に捧げられるティアンに与えられた名だったのである。
ティアン側は厳冬山脈の過酷な環境を【竜王】の加護で生きる為、地竜側は【餓竜公】を封印しつつ、ティアンと同様に死んでもリソース還元されずに残る仔を生み出すので、生きる為の糧を得られる為、共生関係を築いていた。
そんな事情等知らないカタは、彼女が残した手紙を見てウルファリアを助けるために動きだす。地竜たちの妨害にあいながら彼女のいる場所に辿り着くも時すでに遅く、彼女は生贄に捧げられた後だった。
愛する者を救えなかった喪失感からカタは暴走し、その場にいた地竜と竜王たちを皆殺しにしてしまう。
だがこれによって竜王たちが死亡したことで村の環境が維持できなくなり、複数あった他のスターヴ・ランチ村も壊滅してしまう。
さらに途中まで読んでいた手紙の続きにはウルファリアは元々村を抜け出そうと考えていたこと、カタと出会ったことで自身の運命を受け入れることができたと綴られていた。
自身の「正しさ」によって彼女の死を無意味にしてしまった事実に、彼女が死んだ遠因が自分にあることに気づいたカタは慟哭し、呆然と立ち尽くすが、一部始終を見ていたモヒカン・エリートの言葉を受け【餓竜公】と戦うことを決意、目覚めてしまった【餓竜公 スターヴ・ランチ】と向き合う事となる。
捕食と回復を軸とした同じスタイルのスターヴ・ランチと互角に渡り合い、血肉を喰らい合う壮絶な戦いの末に勝利を収め、【餓竜事件】を収束させた。
以下、さらなるネタバレに注意
「ニーズ」
「蓋を開けろ」
トライ・フラッグスの最中、月世の会との戦いで動きを封じられ、ヘルダインが<砦>フラッグを破壊して落ちたことを確認し、当初の目標を達成したため思考を停止しようとするが、突如フラグマン勢力の者がスピーカー越しに彼に干渉、『この戦いに勝てたらウルファリアに会わせてやる』という言葉で眠りかけていたカタの意思は覚醒。
覚悟を決めたカタはニーズに命じ、溜め込んだリソースを解放。<超級エンブリオ>に到達し、最も新しい<超級>となった。
エンブリオ名 | 【填雌刻喰 ニーズヘッグ】 |
---|---|
TYPE | メイデンwithフュージョンガーディアン |
能力特性 | 捕食範囲拡大&リソース貯蔵 |
到達形態 | Ⅶ |
ニーズヘッグが今まで使っていなかった貯蔵リソースを開放して進化した超級エンブリオ。
超級の進化に必要な感情のトリガーは【餓竜事件】の際に条件を満たしていたが、この時はニーズヘッグの判断でリソースは開放されず進化には至らなかった。
漢字銘の読みは「てんしこくしょく」で、四字熟語の天姿国色に由来する。
スキル
- 《弱肉強食(ロウ・オブ・ザ・ジャングル)》:パッシブスキル
超級エンブリオに至ったニーズヘッグが習得した最終スキル。カタがオーナーを務めるクランと同じ名前のスキルでもある。
自身が保有する特典武具を捕食して完全ロストすることと引き換えに、元となった生前のUBMの保有スキルを一つ獲得する。
獲得したスキルは完全にカタのスキルとなるため、特典武具のスキルのように効果が固定化されておらず、才能と鍛錬次第で更なる発展や新たなスキルの創造も可能となる。
スキルを獲得すると、元となったUBMを象った入れ墨が身体に刻まれる。入れ墨であるのは『罪人の証』『自らの行いの結果を身体に刻む』というカタの心理的影響が強いと思われる。
強力なラーニングスキルだが無論無尽蔵ではなく、制約や限界もある。
- 1.獲得したスキルを使う為のコストは自前で捻出しなければならない
- 2.発動条件
スキル発動のための前提条件(翼や特定の器官がなければ使えないスキル等)を満たす必要があるものは獲得できない。
- 3.スキルの保持量の限界
獲得したスキルの元になった<UBM>のランクが高い程ストックを消費する。
限界になるとストックから削除しないと、新たにスキルを獲得する事はできない。
- 4.スキルの使用可能時間
獲得したスキルには使用可能時間があり、使用する度に対応する入れ墨が薄くなり、黒→灰→白と変色する。
白になるとそのスキルが使用不可となり、最低でも24時間のインターバルを要する。
元になった<UBM>のランクが高いほど、スキルの使用時間・インターバルともに長くなっていく。
ただし、完全に白になる前に使用を控えれば、時間経過で色が戻る。
そもそもスキルを獲るには希少な特典武具を消費する必要があるため、ストックを増やすのも一苦労。他人の特典武具を捕食した場合はリソースこそ獲得できるもののスキルの獲得はできない。
またカタはアイテムボックス内の完全遺骸を食べて《威喰同源》の種にするという戦術があるため、モノによっては特典武具のままの方が有効なこともある。
獲得したスキル
- 《竜王気》:アクティブスキル
【恐竜王完全遺骸 ドラグダイノス】から得たスキル。
【竜王】共通の攻防一体の万能オーラ。
カタが溜め込んだ膨大なリソースを消費することで、元の恐竜王を超えて当代の【龍帝】に匹敵する出力となる。
さらに本人のスキルとなったため、研鑽を積めばその先へと到達できる可能性が開かれている。
恐竜王の入れ墨の模様は「恐竜の骨」。
- 《最後の晩餐》:アクティブスキル
【餓竜転盛 スターヴ・ランチ】から得たスキル。
カタの血肉のリソースを用いて【餓竜】を生み出す。
【餓竜】は亜竜級相当の力を持ち、捕食で得たリソースの9割を創造者(カタ)に献上する。
元は特典武具に血肉を捧げる工程が必要だったが、本人のスキルとなったことで生前の【スターヴ・ランチ】同様、自身から切り離された血肉が【餓竜】に変化するようにシームレス化した。
更に特典武具を介さず本人と直接リソース献上の流れが繋がったことで、【餓竜】もまたカタの一部と判定されるようになり、ニーズヘッグのスキルを【餓竜】にも乗せられるようになった。
高出力の竜王気による高い守りに加え、それを抜いてダメージを与えても血肉から餓竜を多数生み出し、餓竜に喰われるとカタの傷が回復する。
さらに餓竜は《渇望の牙》によりカタと同様の攻撃能力を獲得していると、獲得したスキルとカタの戦闘スタイルとのシナジーが非常に高く、かつて敵対した【スターヴ・ランチ】の上位互換の様な存在となった。
スターヴ・ランチの入れ墨の模様は「口を開けた竜」。
超級進化後の動向
ウルファリアと再び会うために溜め込んだリソースを解放して進撃を開始、敵対勢力を葬ろうと暴れまわるがアットとアユーシの連携により強力な毒状態に陥り、短期決戦を余儀なくされる。そんな中<命>フラッグであり以前から興味を持っていたレイと対面。
ティアンを置いて逃げようとしないレイに疑問を覚え、何故自身と戦うのかを問う。そこでレイの戦争にかける想いと決意を目の当たりにしたことで彼が自身と全く違うことを理解。守るべきものを守り、揺るぎない決意を持ったレイに昏い感情を覚え、餓竜をティアンに差し向けようとするなどレイへの敵意を剥き出しにする。
戦いの中でウルファリアを救えなかった後悔を吐露し、それを聞いたレイから「過去に囚われ、自身が救ったものを見ていない」「大切な人を殺しの理由にするのか」と指摘され、再び暴走する。
レイの《復讐》を警戒して餓竜たちを自身に纏わり付かせ、新たな従魔と融合したルークのスキル《知覚共感呪》を受けながらも大量生成した餓竜の動きからレイの位置を割り出し、葬り去ろうとするが、シルバーの《風と歩む魂》により失敗、自身の口内にワープされる。
《復讐》の一撃を叩き込まれる前に噛み砕こうとするが、《知覚共感呪》の感覚の中でウルファリアの霊体と遭遇。彼女に気を取られた一瞬の中で《復讐》の一撃を受け敗北した。