概要
ドラえもんプラス3巻及び、藤子・F・不二雄大全集4巻に収録「にっくきあいつ」に登場。
立方体の瓶に入っている、同じく立方体の薬。この薬を飲むと、真面目なガチガチの勉強屋のような性格になる。
ちなみに『最新ひみつ道具大事典』には記載されていない道具である。
ストーリー
のび太は丘の上で気持ちよく寝そべっていたが、その時隣にいたしずかがどこかの誰かのことを愛おしそうに話しだしたため、気になって誰のことか尋ねると、いつか自分の旦那様になる人のことだった。これに驚いたのび太は飛び上がったが、その人を来る時間だと彼女が帰って行ってしまったため、帰宅後「僕はもうご飯も喉を通らない」と泣き言を言い、ママから「さっきご飯を食べたばかりじゃない」と言われるもフラフラと行ってしまった。
そこで訳を聞いたドラえもんは、ずっと前にタイムマシンで行った25年後で確かにしずかがのび太の妻になっていたとことを説明。これを聞くとのび太は途端に元気を取り戻し、未来は変わることもあると言われると再び落ち込んだものの、ドラえもんの言う通りまずはしずかが言う「あの人」を確かめるため、「とうめいペンキ」を使って彼女の家に忍び込むことになった。
スパイみたなことはと最初は気が引けていたが、やっぱりこれを使用して忍び込むことにし、「どうせろくでもない奴だ」と思いながら家に向かい、中に入るとしずかに勉強を教えている男子学生を発見。そして学生はしずかが問題を間違えると自分の教え方が悪いんだと自分を責めたり、居眠りしながらスラスラスイと大学まで行けたことを言ったりし、彼女もそれを興味津々に聞いたりとイチャイチャな会話をしていた。
これに腹が立ったのび太は、しずかの母親が持ってきたおやつの饅頭を学生が彼女を褒めている間にやけ食いし、帰宅後このことをドラえもんに説明。これにはドラえもんも「嫌みな男らしい」と言い、女の子はお世辞に弱いからしずかのためにも良くないと頭を悩ませ、ポケットを探ったところのび太は毒薬を期待したが、出したのは「ガチガチン」だった。
そしてのび太は、学生がしずかと映画を見に外出したところを見計らって彼の口にこれを投入。すると学生は彼女を連れて一目散に来た道を引き返し、問題の質問をしてくる彼女に「自分で考えろ！！」「こんな簡単な問題が解けないとは！」と怒号を上げなら体罰もしたため家庭教師を首になった。これにのび太はドラえもんと共に安心していたが、その学生は野比家に家庭教師としてやってきて、ママもそれを了承したため、のび太は青ざめた顔になってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1992年1月17日に、水田版は2024年11月2日にそれぞれ放送している。
1992年版
- サブタイトルが「ガチガチン」に変更。
2024年版
- しずかの台詞のうち、「あたしの旦那様になる人」は「私と結婚する人」に変更されている。
- のび太が泣いて帰ってきた時、ドラえもんとママは居間で茶を飲みながらテレビを見ていた。
- ドラえもんの説明の中では、未来のしずかはウエディングドレス姿で、横には新郎姿ののび太もいた。
- のび太はしずかの家に入る際、ちゃんとチャイムを鳴らしていて、しずかのママが出た。
- 学生としずかは「責任は僕にある」「なんて責任感の強いお方」とも会話していた。
- のび太はドラえもんに様子を説明した際、少し真似でその場を再現していて、この後ドラえもんは「おせじにやられちゃったのかもね」と言っていて、「嫌みな男らしいな」とは言っていなかった。
- 透明になったのび太が匂いで犬に追いかけられる下りが追加され、家の前で掃き掃除をしている男性の周りをまわったり、引っ越し業者が運んでいたタンスの下を潜り抜けたりして逃げ回ったものの、最後は捕まりズタボロになってしまった。
- 学生は自身が好きな映画監督や映画の種類について語って、のび太はガチガチンを飲ませようと口に向かって投げたが、どれも外してしまったためくすぐり攻撃で口を開けさせ投げ入れた。
- ドラえもんとのび太が1階に降りて来たのは、おやつを食べるためだった。
関連タグ
カドバール：こちらもキューブの容器に入っていて、飲むと生真面目になる道具。
