概要
アルスが作り出した警邏用AIマシン。目玉状の本体に6本の多関節アームが生えた形状をしている。本体の直径は人間や山の民とほぼ同じサイズだが、多関節アームが長いため普通に立つと山の民たちを見下ろす程度の大きさになる。
アルスが眠りから覚め、山の民への排除行動を開始した当初はこのガードアイが主戦力となって運用されていた。
そのため、元々「ヒトツメ」といえばこのガードアイを指す言葉で、この目玉のような形状が由来と思われる。
アルスがクアドルンの召喚したシドー・マサキに対抗してGBNからガンプラの情報を入手し、エルドラアーミーをはじめとするモビルスーツを生産してからは、それらのMSの操縦の他、偵察や斥候などの任務に就いている。それにつれてか、「ヒトツメ」の呼称もアルス側の機体や軍団を含む総称になっていった。
機能
警邏用AIという通り、エルドラ各地を見て廻り、(アルスが判断した)脅威を排除する機能を有する。
多関節アーム
上記の通り頸椎状のアームを6本持つが、移動には4本のみ使用する。残りの2本は突きなどの攻撃を行うものと思われる。
状況に応じて本体内に収納することも可能。
アームを地面について歩くほか、なぜかホバーのように滑って移動したこともある。
モビルスーツの操縦
「ヒトツメ」のモビルスーツの頭部に格納され、操縦を担う。アルスアースリィガンダムなども普段はガードアイが操縦しており、その時はセンサーアイが紫色になり「エルドラアースリィガンダム」と呼称されている。
基本的に操縦する機体はモビルスーツ相応の大きさだが、製造プラントを護衛していたエルドラブルートや終盤に登場したサイコドートレス(仮称)など原型機を遥かに超える大きさのMSも登場しており、製造時のスケールはある程度融通が利く模様。
搭乗機は以下の通り。
エルドラアーミー系列機
エルドラドートレス
エルドラウィンダム
エルドラコアガンダム系列機
サイコドートレス(仮称)
エルドラダナジン
合体
複数機で多関節アームを互いに接続することにより、格子状のフォーメーションを形成する。
活躍
第14話にて斥候個体のアームのみが画面に映り込む形で登場。
ストラ曰くガードアイが来ると数日後に「ヒトツメ」のモビルスーツ達が襲撃しに来るとのこと。
続く第15話にて、撃墜されたエルドラウィンダムの頭部から飛び出したことで、初めて全体像が明らかとなった。
このときヒトツメの正体を確かめようと調べるために接近していたヒロトに襲い掛かったが、メイに複数回銃撃され機能停止している。
その後も山の民の村近くに偵察に来たり、クアドルンの回想に当時のアルスの主戦力としてガンダムテルティウムに切り刻まれていた頃の様子が描かれるなど、アルスの文字通り目や手足となって活躍した。
最終話ではGBNにも現れており、池から這い上がってきたプチカプルに襲い掛かったがザクレロスーツに切り刻まれ撃破された。
最終話のラストシーンでは、主人であるアルスを失い途方に暮れていた個体が、車で通りかかったカリコとザブンに発見される。
その怯えきって震えている姿を見た二人から、「行くとこ無ぇのか?」「乗ってけよ」と誘われ後部荷台に乗せてもらい、共にエルドラの大地を走って行った。貰ったソンブレロが落ちないよう、かぶり直しながら……。
その後の『ガンダムビルドダイバーズバトローグ』ではGBNで開催されるガンプラバトル1DAYバトルロイヤルを山の民やクアドルンと共に遺跡で観戦していた。アシャの椅子にされていたが特に気に留めておらず、皆と仲良くやっているのが窺える。
余談
上記の最終話のラストシーンは「良かった」「(主であるアルスができなかった)山の民との和解を果たせた」等と高評価されており、このガードアイのプラモデル化を望む声もあるほど。すでにネット上では待ちきれなかったのか、いくつか作例も上がっている。
またこのシーンにより、それまでアルスの命令を守っていただけの機械というイメージから、個体としての意思や、怯える、驚くなどの感情を持つ可能性もあることが分かった。
このシーンを見て、かわいいと思った人は多いはず。
関連タグ
ハロ:ガンダムで最も代表的なAIロボット。非常にかわいい
8:アストレイシリーズに登場するAI。自己の意思を持ち、独自に装備の設計も行う驚異的な知能を有する。
タチコマ:別アニメのAIマシン。なぜか個性を有し、無邪気な子供のように感情溢れる行動を取る。かわいい