※この項目には『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 灯火の星』の最も重大なネタバレが存在します。記事を閲覧する際には自己責任でお願いします。
あらすじ
灯火の星にて登場する光の化身キーラと混沌と闇の化身ダーズは、創世と支配という相反する目的をもって対峙していた。そこで両者は、味方になるように促すかのようにファイターたちに目を向けるが、自らの世界を奪い去った上、自分たちを道具の様に扱った者の味方になるわけがなく、双方を拒絶したファイターたちと戦うことに。
この二つの化身こそが灯火の星のラスボスであり、プレイヤーは任意のファイターを用いて立ち向かうことになる。
エンディング分岐について
光と闇の軍勢が激突する「最終決戦」マップにおいて、プレイヤーはキーラかダーズのどちらかに属しているスピリットを開放することで、どちらかの勢力を優勢に傾け、逆側のボスを先に倒すという選択をすることができる。
……と、このように「最後に残った方がラスボスになる」と思いがちだが、実はこれは罠。
どちらかを倒した直後、生き残った方の化身が相手にトドメを刺し、続けてファイターたちも滅ぼすというバッドエンドとなる。
具体的には、ダーズを先に倒すとキーラによって世界が創り変えられすべてが光に飲まれてしまう。逆にキーラを先に倒すとダーズによって世界は闇に包まれファイター(マリオ)が倒れてしまう。
よって、正解は二つの化身を同時に相手にしなければならない。
実は一定数のスピリットを解放すると増援のスピリットに加え、それぞれマスターハンドとクレイジーハンドの本体も加勢してくる。
このハンドたちを両方とも解放した上で、両勢力のスピリットを均等に解放することで、中央の空間に空いていた亀裂を正気を取り戻したハンドたちが切り開き、さらにマスターハンドを操作してで2つのコピーファイターの軍勢を壊滅させることになる。
ここまで達成すれば本来の景色が見えるようになり、真の最終決戦へと進むことができるようになる。以下はそのルートでの内容となる。
ステージ1
最初はスマブラSP唯一の強制上スクロールステージを攻略する。
キーラが産み出した青いコピーファイターとダーズが産み出した赤いファイターが複数回襲い掛かってくるが、光と闇のコピーファイター同士も敵対しているので、なるべく自分に攻撃が向かないように立ち回ろう。
ダーズの触手が突撃してくる事もあるが、これは出現位置が固定なので出現位置を覚えてしまおう。キーラの羽が突撃してくる場面は、左より、中央、右よりの三箇所のうちファイターのいる場所を狙ってくる。この三箇所の中間部分に立っていればダメージを受けない。
また、キーラとダーズの本体が乗り込んでくる場合もあるが、これはダメージを与えれば撃退が可能。チャージ可能なタイプの必殺技を事前に用意しておき、キーラ・ダーズの出現と同時に放つのが有効。
最終盤にはボム兵が配置されている地帯があるが、強力なスピリット装備により守備力の上昇したファイターにとってはあまり気にならなかったりする。
空中で怯みにくくなるスキルツリーを解禁している場合は、爆風をものともせず強行突破できるケースもある。
ちなみに、このステージをガノンドロフでミスなくクリアすると、クリアゲッターの実績を埋める事が出来る。
ジャンプ力の低いガノンドロフには不向きなステージではあるが、道中に配置されているロケットベルトの位置を覚えればクリアは可能。
それでも難しい場合はジャンプ力を補うタイプの流派やサポータースピリット、スキルツリー解禁をしておけば改善される。オート回復(長丁場なので効果が高い)のスピリッツは相性が良いと言えるが、道中で回復アイテムを拾う事で、代償攻撃強化や代償いろいろ強化などのデメリットつきスピリットをほぼノーリスクで使うという立ち回りも可能。
最終決戦を通しでノーミスクリアする実績解除もあるので、ついでにこのままガノンドロフで突っ切ってしまうのも良い。
ステージ2
最上階に辿り着くと再び背景が光と闇のぶつかり合いになる。
そして今までのボスのスピリットが飛び交っており、この顔アイコンに攻撃を当てる事で、挑戦順任意のボスラッシュとなる。
以前戦った時よりもステータスが強くなっているようだが、2戦終える度にハートの器が出てくる。このアイテムの器はボスラッシュを終わらせるまで消滅せず、ボス戦毎に持ち越し可能。登場するのはキーラ側のギガクッパ、ガレオム、リオレウス、ダーズ側のガノン、ドラキュラ、マルクの計6体。
ただし、ムービーに複数体映っているマスターハンドとクレイジーハンドは何故か1体も登場しない。キーラ・ダーズ撃破ムービーでもわらわらと映っており、最後まで大勢存在していたらしく、最終決戦前に消費されたというような描写も無い為、ムービーと戦闘内容に食い違いがあるようにも見れる。
一応本物のマスターハンドとクレイジーハンドが、キーラとダーズ討伐メンバーを除いたファイター達と共にキーラとダーズを加勢するニセモノ達を阻止するために足止めをしていると解釈もとれる。
最終ステージ
全てのボスを倒せば、いよいよキーラ・ダーズとの最終決戦となる。
キーラ・ダーズはそれぞれ異なる行動で同時に攻撃して来るので、解っていても回避は困難。
その代わり敵対関係と言う事だけあり、キーラ・ダーズは互いの攻撃が被弾し合う特徴がある。
さらに、片方をダウンさせるともう片方が渾身の一撃で大ダメージを与えてくれる。
互いのHPは物凄く膨大なので、いかにこの特徴を上手く活かせるかが勝利への鍵となる。
ファイターと宿敵を同時に相手取ることに疲弊しているのか、単体と戦っていた時に比べてキーラ・ダーズの攻撃範囲や技の連射数は比較的に弱体化している。
ただし、片方を倒すと生き残った方は本調子に戻る。
回避困難な全画面波動を使うキーラが厄介なので、できれば双方を並行して削りつつ、キーラを先に倒したい。
ちなみに有志のプレイヤー達が自分から一切攻撃せず、キーラ・ダーズが潰し合う事でどちらが先に倒れるか検証したところ、かなりの確率でダーズのHPが先に尽きる。
なお、キーラ・ダーズは互いにHPを最低まで減らす事は出来るが、互いの攻撃でトドメを刺す事は出来ない。この勝負を終わらせるには、最後はプレイヤーの一撃が必要となる。
難易度について
比較的手軽だとされるのは、ダーズ単体を倒すバッドエンド(光に満ちる)。
厄介だと思われる技としてはX字爆弾、空間に穴を開けて突進、触手突き刺し等の安易な崖つかまりではなく位置取りや緊急回避で避けなければならない技が複数あり、後半戦ではファイターのコピーを産み出し連携攻撃も仕掛けてくる。特に空間を切り裂く攻撃はすり抜け足場の大半を覆うスロー空間が長時間残るためかなり危険に。
むずかしいに設定した場合はX字爆弾が複数発ヒットして一気にダメージが蓄積する事があるものの、強いスピリットがあれば0%から撃墜されるような技でもないため、十分レベルを上げていれば戦いやすくなるだろう。
また、毛虫の姿になって突進する攻撃は崖つかまりをしていれば安全であり、画面左上に現れて弾丸を連射する攻撃も右側で崖つかまりをすると対処が容易になる。
他には空間を切り裂く攻撃は必ず画面中央に現れてから使用する等、全体的に毛虫攻撃以外の予備動作は大々的なので、どの動作の時にどの技を使用するのかを暗記すれば守りを固めやすくなる。シールドで防げる攻撃が多い、というのも追い風だろう。
ただし、むずかしいに設定していた場合のX字爆弾は後半になるとステージを爆風で埋め尽くすほどの夥しい数が設置されるようになる上、設置位置がランダムなので暗記でどうにかなる問題でもない。
攻防共に優れたスピリッツセットを用意し、素早く倒そう。
一方、キーラ単体を倒すバッドエンド(闇に覆われる)は3パターンの中ではやや難しいとされる。 青白い光弾は完全に自機依存であるため覚えゲーのパターン化が可能だが、後半に使うものは弾数が多いので覚えるまでが少し手間。
これの発動前にキーラは場外に移動してから画面中央に羽の内の一枚を配置させるので、それを目印にしよう。
上空から羽を落とす攻撃は場外で浮いていれば回避できると見てよいものであり、分裂しながらの火炎弾連射は反対側でガケつかまりをする事でシャットアウト可能なので、対処を覚えていればまず被弾する事は無いだろう。
予告線を張り巡らせた後にレーザーを実体化させる攻撃は、素直に予告線を見て避ける他に、キーラの体が光るのを見るか効果音に耳を傾ける事でタイミングを図り緊急回避をする事で対処する技だが、攻撃位置がランダムなので回避行動をとらずとも空振りしてくれる事もある。
発光にあわせて緊急回避をするというのはダーズの突き刺し攻撃と類似しているが、ダーズのものは緊急回避抜きで回避するのがほぼ不可能な程に動作が素早く、狙いもランダムではなく正確なので、キーラのランダムレーザーの方が対処しやすいだろう。
しかし、厄介なのは後半に発動する、リング状の波動が広がる全画面攻撃。
コピーファイターと併用されると同時に避けなければならないため、回避が難しい。
最高難易度となるむずかしいは単に攻撃力を上げただけでなく、波動やファイターの数が増え、更に回避が難しくなる。
この技を使う前にキーラは必ず画面中央に移動するが、波動の発生位置はランダムであり、特にむずかしいにおけるコピーファイター3体&波動4連射の組み合わせについてはほとんどのキャラにとってまともに回避できるか怪しい部分もあるため、キーラがこれらをセットで使ってくるか、回避しやすい位置に波動が発生してくれるかどうかの運にかかっているところもある。
攻撃力の高い編成でキーラの試行回数を減らし、使われる前に倒したいところ。
むずかしいで挑む場合はレジェンドを選ぶのは当然の事、攻撃力は6000以上、鬼神流or重戦車流習得に加え、代償いろいろ強化や空中攻撃強化等永続で火力を上昇させられる手段を持っている事が望ましい。
素で攻撃力7000オーバーかつ代償攻撃強化の怒りのハデスなどがあれば与えるダメージをぐっと増やせる。
OFF波動の印象から回避出来なければダメと思われがちだが、キャラクターやスピリットによっては十分鍛えていれば波動が四連続ヒットしてしまっても即死は1回だけなら防げる。
道中のスクロール面やボスラッシュを抜けるのは手間であるものの、両方を倒すグッドエンドは前述の通り両方互いの攻撃が被弾しあうこと、ストック3で戦える上に、道中でストックが減っていてもセクションクリア毎に1ずつ復活&コンティニューでストック全快してセクションからやり直せるため、クリアだけならもっとも簡単。
エピローグ
作品という名の世界と善悪の境界を越えて協力し合ったファイターたちと、支配し利用することしか知らない化身たち。どの勢力が勝つかは火を見るより明らかであった。
ファイターたちに敗れたキーラとダーズは海(湖?)に落ち爆散。その閃光の輪は、この世界を浄化するかのように星全体に広がっていった。
こうして自分勝手な都合で世界を意のままにしようとした化身たちは、自らが集め利用していたファイターたちによって討ち滅ぼされるという結末を迎えたのだった。
その後、全てのスピリット達(ムービーには映ってはいないが、おそらくファイター達も)が解放され、本作のメインテーマ「命の灯火」をバックに、現実世界に戻るために、綺麗で大きな螺旋を描きながら天に昇って行った。
クリア後特典
キーラ・ダーズのスピリット獲得
グッドエンドでクリアすれば、その証としてキーラとダーズがそれぞれアタッカースピリットとして使用可能になる。
階級は言わずもがな★4レジェンド級。無属性・0スロットである代わりにパワーは高めとなっており、Lv99だとパワー13,640と「数値上なら」最高クラス。
個性としてキーラは闇特攻・ダーズは光特攻を持っているが、これは相反する配下に対し与ダメージ・被ダメージ共にアップするというアドベンチャー専用スキルになっている。
長所を活かすためにリョウマ道場やクレイド道場で与ダメージを増やす鬼神流か重戦車流を習得させておくとよい。
ただし、スロット0という都合上炎床無効などをセットできないために出撃できない試合も多く、とりあえずキーラ・ダーズをつけておけばなんとかなるというほど甘くはない。
というかいろいろ代償強化等で攻防を強化したエーススピリットの方が使いやすい事も多く、正直なところ戦闘面での実用性は無い。
かつての敵対者をコレクションして悦に浸る為の観賞用……という趣が強いようだ。
スロット3かつ攻撃力6000以上、サポーター込みの総パワーでならキーラ・ダーズを上回るスピリットも複数存在しており、スロットが多いものの方が扱いやすい。
また、アドベンチャー専用であるために灯火の星攻略が終わると特に呼ぶ理由が無くなってしまい、探索要員に回されてSP(お金)、スピリッツボードのサポートアイテム、レベルアップ用のおやつ等を発掘する係に任命される事も……。
幸い、レジェンド故に発掘してくれる品々の量も多かったりする。仮にもスピリッツを従えるラスボスである両者が、他のスピリッツと仲良く作業をしている様子はシュールである。
何気に、悪役でありながらもこちらに従う身となり、明確に和解している任天堂らしいボスキャラである。
ただし、アップデートによって追加されたスピリッツ自由再戦機能の勝利時に得られるSPが多い為、スピリッツ達に発掘作業をさせる必要も薄くなり、本格的に用途が不明になってしまった。しかし下記の「はじめから+」にて周回やRTAで使えば話は別なのだが。
はじめから+
通常の「はじめから」と違い、クリアデータのファイターやアドベンチャースキルを引き継げる。
いわゆる強くてニューゲームである。キーラやダーズは勿論、マップ上のスピリットやボス達が復活し、再度戦えるようになる。仕掛け等は全てリセットされているが、ある程度攻略法を知っていれば苦戦することはないであろう。クリアゲッターでは、はじめから+を行えばご褒美がもらえるので、ついでに周回プレイもいいであろう。
オレ曲セレクトにおけるメニューBGMの変更
今作では何故かオレ曲セレクトにメニュー曲が存在しない…が、グッドエンドに到達するとそれが出現し、隠し項目だったことが判明する。
BGM追加
同名の「キーラ・ダーズ」を始めとした灯火の星関連のBGMが追加され、戦場・終点・大戦場・小戦場で流れるようになる。勿論、オレ曲で出やすさを調整したり、ステージ作りで作ったステージで流す事も可能。
致命的な不具合
- キーラとダーズを同時に撃破するとどちらかが不死身化し、ゲームが進行不能になる場合があるという致命的なバグが複数件報告されており、動画化もされている。発生してしまうと長い道のりを突破した苦労も水の泡になってしまう。条件が揃うと100%発生する類のバグなのかは不明。アップデートの告知にはこのバグを名指しで修正したという記述が無い為、念のため片方を倒したらもう片方を倒すまで何秒か間を空けるようにしよう。
- ステージ背景は一定時間経過やキーラ・ダーズのどちらかが倒れる際に別のものに切り替わるのだが、この際に背景が真っ白に激しくフラッシュする為、プレイヤーへの目くらましになってしまう。特に、キーラの予告線は白に溶け込んで視認不可能になる事で予告として機能しなくなり、技のコンセプトが崩壊する他、白が基調である+時爆弾や波動の視認も困難~不可能になるため警戒が必要。
関連タグ
ロイ パルテナ ダークサムス ベヨネッタ:「最終決戦」で解放できるファイターたち。パルテナとベヨネッタに関してはプロット段階では初期キャラとして考案されていたらしい。
世界の半分をやろう:初代ドラクエにおける罠。今作ではどちらかに味方に付けば味方になった勢力に支配されるバッドエンドになるのは少し似ている。また、クリアゲッターの実績として、二つのバッドエンドを必ず見る必要がある。発売の約半年後にドラクエキャラが参戦した。