概要
タクトの限定車として、台数限定で生産された。
通称は「クレタク」。
初代モデルは1983年発売。
既存のタクトをベースに、フランス人デザイナーのアンドレ・クレージュがカラーコーディネイトしたもの。
パールホワイトをベースに、ピンク色の模様を描いており、クレージュを示す「AC」のロゴがポイントだった。
二代目モデルは1985年に発売。
生産数が初代より多かったこともあり、一般的にクレタクと言えばこのモデルを指す。
パールホワイトは同じだが、このモデルでは水色、黄色、ピンク色の3種類が存在した。
族車として
これだけ書けばただの量販スクーターの限定車で終わりなのだが、このクレタクは何故か中古市場でヤンキーに人気を博し、族車(暴走族の車両)に改造された個体が多い。
改造手法は、ローダウン、じゃんけんミラー、尻上がりなリアカウル、段付きのエナメルシート、爆音のチャンバーが定番。
要は、トップ画像のような状態である。
昭和末期から平成初期まで、ヤマハのペリカンジョグ等と共に族車化が盛んに行われ、その残党が令和突入時点でも現存したりする。
何故このようなカルト的な人気が生まれたのかは不明だが、恐らくポップなカラーリングが目立つためであろう。
尚、族車仕様のクレタクは青島文化教材社によってプラモデル化もされた。
(自動車プラモデルの改造用パーツのオマケとしてであるが)
関連項目
ローパー:『イシターの復活』に、クレタクをモチーフとしたピンクの触手と白い体の「ACローパー」なるモンスターが登場していた。