GPファイナル、GPFとはグランプリシリーズの決勝にあたる大会である。
概要
ISUグランプリファイナル(Grand Prix of Figure Skating Final)とは、国際スケート連盟 (ISU) が承認するフィギュアスケートの競技会である。
前身は1995-1996シーズンのISUチャンピオンシリーズファイナル。
1998-1999シーズンより現在の名称に改められた。
2005年からテレビ朝日系列で独占放送されている。ただし、当然のことではあるが日本で開催されるNHK杯はNHKの放送である。
この大会で初めて優勝した日本人は、2003年コロラドスプリングス大会女子シングル競技における村主章枝である。
位置付け
放送権を持っているテレビ朝日が「世界一決定戦」というキャッチコピーを用いていることと、同じくテレ朝が放送している某スケートアニメが、この大会をタイアップ形式で大々的に取り上げていることから、スケートに詳しくないアニメファンにはものすごい権威のある大会だと勘違いされがちであるが、フィギュアスケート競技における実際の世界一決定戦にあたるのは、毎年シーズン終わりに開催される「世界選手権」のほうである(※世界選手権の放送はフジテレビ系列の独占となっている)。
ISUランキングの算出のために入賞者に与えられるポイント順ではオリンピック=世界選手権→欧州選手権=四大陸選手権→グランプリファイナル→グランプリシリーズとなる。
とはいえ、各国で開催されるグランプリシリーズの成績上位者のみが出場できるのがこのグランプリファイナルである。勝ち抜いて出場できるのはやはり世界ランキング上位の強豪ばかりなので、「シーズン前半の世界一決定戦」と称するのは決して間違いではない。
グランプリファイナル、世界選手権、オリンピックの3大会を同シーズンに制覇すると「三冠」とされ、これを成し遂げたのはアレクセイ・ヤグディンと羽生結弦のみとなっている。
出場条件
現在は、以下のグランプリシリーズ6大会において、それぞれ1位~8位(ペアは1位~6位)までの選手に、規定のポイントが付与される。この合計ポイントの上位6名、6組が「ISUグランプリファイナル」に出場権が与えられ、優勝を争うことになる。
2002-2003シーズンまではドイツ大会が開催されていた。
2018-2019シーズンの中国杯は開催休止になっており、フィンランドで開催されている。