概要
遊戯王OCGのVol.7という、ごく初期に登場した上級モンスターの1体。
外見は翼の生えた緑の龍。
カード性能
カードテキスト
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「サンダー・ドラゴン」を2体まで手札に加える。
解説
今となっては珍しくないが、当時としては希少な「手札から発動する」モンスター効果を備えた存在だった。
このカード2枚を素材とする《双頭の雷龍》ありきの効果であり、1枚以上引いた時点で必然的に2体を手札に揃えることができる、というデザインとなっている。
双頭の雷龍自体は効果を持たない攻撃力だけの融合モンスターだが、素材であるこのカードの性能のお陰で他の融合モンスターよりも高い地位にあった。
また、後に一部のジェムナイトや召喚獣を主体とするデッキなどでも、融合素材候補として起用された。
また、単に融合素材として用いるばかりでなく、時代とともに様々な活用法が編み出されたカードでもある。
「増える」手札コストとして、手軽に置ける墓地コストとして、10レベル分の儀式召喚のリリースとして…など、環境にまでは顔を出すことは稀であったものの、多岐に渡る渋い活躍を見せてきたのだった。
「フィールドに出さずとも効果が使える」「コストや発動条件がない」「手札が1枚増える」「墓地が肥える」etc…という風に、軽さとコンボ性の高さを兼ね備えていたがゆえの息の長さと言えるだろう。
カテゴリー化
そんな衰えを知らないポテンシャルの高さが功を奏したか、登場から実に18年余り経ち、『SOUL FUSION』においてサンダー・ドラゴンのカテゴリ化という栄誉に恵まれることとなった。
新たに加わったサンダー・ドラゴン達も「手札から捨てる事」を条件とする効果を有しており、さらに2種類の大型の融合モンスターまで得るとこまで至っている。
こう言った古いカードのカテゴリ化は徐々に増えており、その多くは「リメイク元を完全に無視した現代化」か「前のカードも一応入れられなくもない効果を付属する」というレベルの関係性だが、サンダー・ドラゴンのカテゴリは関連カードも含め元祖のサンダー・ドラゴンの効果を最大限に利用する事前提で作られており、純構成・混合構成ともに三枚投入が推奨されている。
この一度の強化により、まさかの環境入りを果たし、主力モンスターが制限カードにされている。
派生・関連カード
「サンダー・ドラゴン」モンスター
効果モンスター
- サンダー・ドラゴン
- 雷電龍-サンダー・ドラゴン