概要
『ヴァンパイアセイヴァー』で初登場した隠しキャラ。
その名の通り、影が実体化したような怪物の姿をしており、かろうじて人型であるものの、見た目が巨神兵に似た異形となっている。
その正体は明らかでなく、一説では「魔次元に引き込まれた魂の中でも「価値無き魂」が本来の姿を保てず、それらが収束して生まれた存在がシャドウではないか?」と見られているが、これも憶測の域を出ない。
キャラクターセレクト画面で特定のコマンドを入力すると選択できる。
ランダムで選ばれたプレイヤーキャラに憑依し、CPU戦もしくは対戦で勝利すると倒したキャラに憑依して次のプレイヤーキャラになる性質を持つ。
つまり、シャドウそのものをプレイアブルキャラとして操作するのではなく、ゲーム開始時にシャドウを選択すると一勝する毎に操作するキャラが変化する特殊なプレイモードとなる。
また、CPU戦の対戦相手は最初に選ばれたキャラのもので固定されるが、最終ボスを倒してもエンディングは発生せず、シャドウ専用のスタッフロールが流れる。
シャドウ(MvCシリーズ)
名称は同じ「シャドウ」だが、『ヴァンパイア』シリーズの物とは全く異なるキャラクター。
『MARVEL SUPER HEROES VS. STREET FIGHTER』(1997年)では、キャラクターセレクト画面で特定のコマンドを入力すると「アーマースパイダーマン」「U.S.エージェント」「メフィスト」「日焼けしたさくら」「メカザンギエフ」そして「シャドウ」を選択できる。
その名の如く衣服も肌も暗い配色で統一されているが、原型となっているのは前作『X-MEN VS. STREET FIGHTER』(1996年)にも登場していたナッシュ。
攻撃にサイコパワーの炎が追加され本来のナッシュより威力が上がっているが、一部の技は攻撃判定の発生が遅くなっており、総合的には扱い難くなっている。また新たなハイパーコンボとしてファイナルミッションが追加されている。
もともとナッシュには「バッドエンドでなければストⅡと辻褄が合わなくなる」難儀な宿命があり、『XvS』のエンディングではシャドルーに囚われ、手術台に拘束され改造されてしまう。
この結果生まれたのがシャドルーの改造人間・シャドウなのだが、『MvS』の勝利メッセージはシャドルーから脱走した(もしくはその最中である)実態を示す内容となっている。
シャドウでメカ豪鬼を倒すと「エネルギーが尽きて再びシャドルーの手に落ち、洗脳されて完全にシャドルーの兵器と化してしまう」バッドエンドとなる。尚、ベガでメカ豪鬼を倒した場合も、同様にシャドルーの兵器と化したシャドウが登場する。
ただし、次作『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』(1998年)の春麗のエンディングとシャドウレディのエンディングでは、「シャドルーの陰謀を挫く正義の改造人間」としてのシャドウが登場している。
また『MvC』には「援護攻撃専門のスペシャルパートナー」システムがあり、センチネルとシャドウが通常の手段では選択できない隠しパートナーとして登場。
『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』(2000年)にはノーマルなナッシュが参戦しており、シャドウは登場しない(日焼けしたさくらとメカザンギエフは、それぞれ変身能力として使用可能となっている)。
以来、公式に改造人間シャドウは登場していないが、『ストリートファイターV』にて復活登場した「サイボーグ化ナッシュ」はあ、る意味でシャドウの設定を部分的に継承した存在かもしれない。
関連タグ
マリオネット(ヴァンパイア):似て非なる存在。
シャドウレディ / シャドウガイスト:その名に「シャドウ」を冠したCAPCOMの格ゲーキャラ。