CV:佐倉綾音
概要
EP5から登場した第三世代アークスであるヒーロークラスのヒューマン女性。
アークス戦闘部期待のホープであり、弱冠16歳でありながら各クラスの基礎を修得した資質の持ち主。
どれくらいすごいかと言うと、ロッティやルベルトは16歳当時はまだ研修生の身分であった。おそらくこちらが一般的なアークスの修得過程であろう。
最終訓練後のアフィンや登場時のイオも同齢であり、更に両者とも任意にクラス変更が可能ながらそれぞれレンジャー・ブレイバーのままに対し、彼女は「打撃・射撃・法撃」の全クラスを修得という、異例の修了速度であることが窺い知ることができる。
前世代である第二世代型アークスは「アークス個人が有するフォトン特性によりクラス適性が決定する(つまり苦手なクラスだとどう頑張っても力を出し切れない)」という制約が横たわっており、この世代が適性以外のクラスに変更するということは並大抵の努力だけでは成し得ない。第三世代はフォトン特性を任意に変えることでクラスを容易に変更することが可能にはなっているものの、個人個人で特性や得手不得手が潜んでいるため「クラスを変えても基礎を修得する」ことが容易ではないことを物語っている。
新クラス設立にあたってヒューイとクラリスクレイスにその資質と発想力を買われ、新規戦術班に抜擢を受けて実戦を交えた研究中、偶然主人公と出会う。
許可が降りず難航していたが、主人公の協力によりヒーローが正式に認可を受けた後は第一人者という立場によってかスキルポイントの付与オーダーを担当。クエストに連れていくとプレイヤーの挙動に対し良く「動きを目に焼き付けています!」と発言する。
彼女が新クラスを「ヒーロー」と命名したきっかけは数年前。彼女の出身シップである第128番艦「テミス」がダーカー郡の襲撃を受けた事件に由来している。当時は無力な子供だった彼女の命を救ったのがとあるアークスであり、その時わずかに後ろ姿を見ただけのアークスが彼女の「ヒーローになりたい」という想いを決定づけた。そして「アークスは誰しも、力なき人々にとってのヒーロー」という理想と信念をより強いものにする願いを込めて「ヒーロー」と名付けたのである。
アニメ「エピソード・オラクル」では、テミスでダガンに襲われていた所をアッシュに救出されている(ちなみにアッシュはストラトスに対しおもいっきり正面を向いている)。
イオが不器用で素直になれない後輩枠だとするなら、彼女は体育会系の素直な後輩枠といったところだろうか。
恋愛方面は年相応に意識しているようで、2018年のバレンタインイベントで「男性にはどのようなチョコレートを送るべきか」と言う聞き込みでは開口一番に「わ、私のチョコレートをご所望ですか!?」とテンパる様子が見られたり(聞き込みに対する解答は「元気の出るチョコ」)、ゼノとエコーの結婚の報せを聞いた時には「いつか私もあの人と…」と想いを巡らせている。
公式紹介を引用すれば『真っ直ぐで元気、へこたれないし、根性がある』。
加えて常に敬語で礼儀正しく、口癖は「恐縮です」。このように折り目正しい少女なのだが……。
とりあえず落ち着こうか?
一度熱中すると箍が外れるのか、紹介されたばかりの人物へ戦闘記録をしきりにせがむ・同人物にヒーローを熱心に喧伝するなど、相手が引くくらいに前のめりにグイグイ来る。
他にも実戦研究に夢中になるあまり強い人物の気配へ人違いで攻撃するなど、興味を持つ対象への探求の最中は他がおざなりになりがちである(ただ後に反省し謝罪の意を伝えている)。人違いに関しては相手が歴戦の英雄であったため無傷で済んだものの初手スライディング土下座まで敢行した。
新クラス・ヒーローの創設も、「対集団戦闘のスペシャリスト」という名目はあるものの、「わたしのかんがえたさいきょうのえいゆう」の具現化という側面も見えなくはない。
もし「英雄になる」事自体が目的化してしまうと、「英雄ってのはさぁ……英雄になろうとした瞬間に失格なのよ」なんて事態にも陥りかねない。真っ直ぐであると同時にそれゆえの危うさも感じさせる彼女が、精神的な高潔さと物理的な強大さを兼ね備える「完成された英雄」に到れるか否か、要注目と言えよう。
ちなみにカトリからイオと一緒にバウンサーの宣伝活動をした旨を聞き(過去にアザナミと共に行ったブレイバーの宣伝活動も聞いている)、ヒーローの宣伝活動も手伝ってもらおうとイオに土下座で頼み込んでいる(土下座をする理由は「度を過ぎたお願いをする時はこうするもの」と習ったから、らしい…)。しかもイオ用にヒーロークラス用の衣装「ドラグニアフラール」を用意していると言う力の入れよう。
友人との関係
EP6からは友人の「キョーくん」ことキョクヤが登場。彼はストラトスの提唱したヒーロークラスに対して「理想よりも現実を見ろ」と否定的のようである。因みに「キョーくん」と呼ばれるのもちょっと嫌がっている。
また、この時に共通の友人がもう一人いたという事実と、大きな事件があって一時期ひどく塞ぎこんでいたという過去の事情を話してくれる。この時期にキョクヤはストラトスを励まそうと色々したようだが結局ストラトスは応えられておらず、キョクヤが現実主義者になったのは「自分に愛想が尽きた」と思っているようである。
EP6-3-2でもう一人の友人がエトワールクラス教導役の「ルコ」ことルコットと判明、5年前に突如失踪した彼女の生存を信じているが、キョクヤは「罠を張って皆殺しにするつもりだった」と憤慨し失望しており、これが二人の対立の原因であると思われる。
外見
クラス関係者としてはかなり小柄。これまでのクラスオーダー担当ではリサやマールーが低身長であったが、彼女はさらに小さい。隣にはアザナミさんがいるので尚更に身長差が際立つ。衣装(ヘリオスシリーズ一式)補正込みでおよそ140cm前半と思われ、最小キャラクリに毛が生えたくらいの小ささとなっている。
なお、身長が身長なので胸の立派な盛り上がりはあくまで胸部装甲かと思いきや、アウターの隙間からカメラアングル変更で覗き込むと意外にも結構あるのがわかる。具体的にはヒツギくらい。
夏期緊急クエストではやる気満々のヒューイに引っ張られ(前年のハロウィン緊急にはいつもの格好であったがようやく)水着姿で登場。
ファッション性よりも、運動性を重視した競泳水着+ジャケットといった出で立ちである。
水着の配信に併せて髪型は実装、ボイスはキャラクターソングCDの購入特典コードで入手。
ゲームバランス的には?
EP5の実装に伴い上記の設定通り打撃射撃法撃を一通り扱いこなす上級クラス(後に後継クラスと改称)として実装。
当初は既存クラスを過去のものにする超性能で以ってエネミーを蒸発させ「ヒーローオンライン」とまで揶揄される一時代を築いてしまい、予定していた既存クラス強化をはるかに前倒して実装する対応を行うまでに至った。その後は各種の調整により一応は収束し、EP5後半~EP6ではエネミー攻撃力の上昇もあり、耐久性の低いヒーローはより腕前を問われるクラスとして運用されている。
それでもなおヒーローがユーザーの心に残した爪痕は深く、彼女への心証が良くないプレイヤーはそれなりに存在する。こういった背景からゲームバランスを崩壊させた戦犯、あるいはその象徴のような扱いを受けてしまうことも。なお一部では「真っ直ぐな少女が無数の罵倒・批判に晒されている」状態に興奮する変態紳士も存在する模様で、その不憫さに磨きがかかっている。
人気投票では5位と低くない順位をマークしているので、嫌われているばかりではないのだが……。
ちなみに左側の画像の二コマ目は、ボスキャラが出現すると同時に一斉にチャージ気弾を撃ち込むシーンである。ボスが出現するまで数秒の間があるので、それを利用してチャージ攻撃を用意するわけである。
余談
ヒーロー実装後に敵のHPと攻撃力をブーストし、それに対してレアドロップ率を上昇すると言うイベントが開催。
対象となったエネミーにはダークファルス【敗者】も含まれ、屈指のギミックボスである敗者にヒーローの性能でゴリ押しした結果として逆に討伐速度を遅くしてしまうという事態も散見された。
図らずとも強さはクラス性能だけではなく「どれだけ知識を持ち、有効な対策を実行できるか」が関係するかも証明することとなったのであった。
2020年バレンタインイベント
例年通りに幻創種のストラトスがショップエリアに登場。
『バレンタインの実力(?)がなくてもなんとかみんなの力になりたい』という本人の思いを受けて具現化。
クエスト中のオートワードはオリジナルとほぼ同じだが、文体がやや変化しており被りによるフキダシの大型化は避けている。
…彼女がこう言うイベントに対して萎縮してしまう原因は、やはりキョクヤ。
子供の頃にバレンタインチョコを贈ろうとしたのだが、「地味だ」と一蹴し去ってしまった(みんなの前で渡そうとした為に照れ隠しをされたのでは、とも)。
それ以来バレンタインには自分から関わる事はすっかりなくなってしまい、萎縮してしまった。
それでも幻創ストラトスと主人公の後押しもあり、もう一度キョクヤにチョコを渡そうと勇気を振り絞る。
ちなみにホワイトデーのイベントと連動するようになっており、全てのオーダーを報告していると幻創種のキョクヤとの追加オーダーが発生する。
関連タグ
ファンタシースターオンライン2 PSO2NPC一覧 PSO2クラス一覧 ヒーロー(PSO2)
オーザ マールー リサ(PSO2) アザナミ サガ(PSO2) カトリ ピエトロ(PSO2)
ネタバレ
実はストラトスがたびたび口にする「あの人」とは、プレイヤーのことである。三年ほど前、テミスの市街地がダーカーに襲われた際、プレイヤーに助けられている。しかし後ろ姿しか記憶にないこともあり「あの人」がプレイヤーだとは気づいていなかった。以後は自身もアークスを目指すようになった。後のエピソードで共闘中に彼/彼女の後姿を見て「あの人」だと気づく。以降はストラトスも誰かのヒーローを目指すようになった。
その言葉の通り、ダークファルス・ペルソナとの決戦には「ヒーロー」として最後まで闘い抜いている。