「“俺の能力を役立たずだ”、と笑った連中にも見せてやりたいくらいだな」
「わたしは負けない勝負しかしない主義でしてね」
「あいつらを見かえしてやる。いつか、あいつらを俺の足元にひざまずかせてやるッ!」
概要
小説『ゴールデンハート/ゴールデンリング』の登場人物の1人。
パッショーネの幹部の1人で、ヴェネツィアのギャングたちの元締めを務める、口髭がトレードマークの禿げ頭の小柄な老人。
表向きにはカンナレージョ地区のアパートに隠れ住んでいる、ヴェネツィアに流れてくる武器の管理を担当する、臆病で温厚な武器商人の老人・セッピアを演じて活動しているが、その裏では密かに部下を始めとするにヴェネツィアに跋扈するギャング達の監視を行い、裏切り者を粛清できる権限を与えられている。
丁寧な口調とは裏腹に知略に長けた狡猾な性格をしており、一見すると大物っぽいがその本質は目的の為ならば、全く無関係の堅気の人達をどれだけ巻き込んで殺害するのも厭わない卑劣なゲス野郎で、ブチャラティ達からはもちろん、協力関係にあったフーゴからも見限られる程の小物である。また、強力な兵器を見て喜ぶ姿は「まるで新しい玩具をもらった子供の様だ」とフーゴから形容されていた。
幼い頃に両親を喪い、万引きや賭博でイカサマを行って生計を立ててきた過去が有り、そんな自分を見下して蔑んできた人々を見返す為に“矢”の試練を受けて組織に入り、現在の地位まで上り詰めた。
しかし、実際に任されたのは辺境のヴェネツィアの管理であったり、警察とのやり取りも厳しかった為に現在の立場に不満を抱き、ボスからの直々の指令で受けた今回の一件で手柄を立てて出世し、別の支部へ転移させて貰おうと目論んでいる。
略歴
ボスからの指令を受け、組織を裏切ったブチャラティ達の抹殺の為に、応援でやって来たフーゴのスタンド“パープル・ヘイズ”と(おそらく事前に調べて把握していた)町に住むスタンド使いの少女・コニーリオの癒しのスタンド“ザ・キュアー”の利用を思いつき、“ザ・キュアー”を殺人ウイルスで侵して覚醒を促し、ヴェネツィアの住人諸共ブチャラティ達を皆殺しにする大規模なテロ計画を打ち出す。また保険として、フーゴとは別にブチャラティ達の戦力の戦力を削ぐためにリガトニを雇う。
まずセッピア老人として自ら失踪し、アバッキオのスタンド“ムーディー・ブルース”による追跡を見越してそれを逆手に取り、自身のスタンド能力を利用した機雷のトラップやリガトニによる攻撃により彼らを圧倒。更に当初の目論見通りに“パープル・ヘイズ”の殺人ウイルスを大量に取り込み覚醒した“ザ・キュアー”を嗾け、ブチャラティ達を倒そうとする。
しかし、自身の出世の為だけにブチャラティ達を始末する為に、無関係な人々を大勢巻き込む彼のやり方に当初から反発していたフーゴに裏切られ、“パープル・ヘイズ”の殺人ウイルスに抗体があるジョルノにはウイルスは効果がないとする、計画の根幹に関わる重要な情報を知らされていなかった為に計画は破綻し失敗。獲物を狩る側から一転して追われる側になってしまったソリョラは逃亡を図るも逃げきれず、最後の足掻きを行おうとした所をブチャラティの怒りのアリアリラッシュを叩き込まれて死亡した。
ジョイ・ディヴィジョン
右手で触れた物体と左手で触れた物体を瞬時に入れ換える能力。
入れ替えは本人の任意で指定でき、時間差を挟んだ指定も可能な為、あらかじめ用意周到に準備をしておけばトラップとして活用できる非常に恐ろしい能力。また自分自身と何かに触れれば、自身の位置を瞬時に入れ換える芸当も可能。
ただし、見方を変えれば相手のサポートや逃亡などに真価を発揮する能力でもある為、直接的な戦闘には全く不向きな能力とも評せる。ちなみにスタンドのビジョンは有るにはあるのだが、挿し絵が無い為、どの様な姿をしているのかについては謎に包まれている。