ダークシャドウ(ボウケンジャー)
だーくしゃどう
”梟の翼闇を切り裂く 忍者の末裔ダークシャドウ”
本作に登場する敵対勢力「ネガティブシンジケート」の一つ。組織のシンボルカラーは青。
個々の構成員の出自については謎が多いものの、大昔に存在した「影の衆」なる忍者の末裔によって構成された犯罪組織で、人類や現代文明の破壊や支配を目論む他のネガティブとは異なり、「商取引による経済的な利益の確保」を主目的とするという、一般的な悪の組織とは一線を画した存在でもある。
また、作中に登場するネガティブの中で、明確に拠点を構えているのもダークシャドウのみであり、現代においてはとある和風の古民家を根城としている。
ゴードム文明やジャリュウ一族と共に、物語当初よりプレシャスを巡ってボウケンジャーと幾度となく抗争を繰り広げてきたネガティブの一角でもあり、物語終盤にて発生した内紛を経ながらも組織自体は一応健在なまま、TVシリーズ終了後もなお活動を続けていることが確認されている。
前述の通り利益の確保を目的としていること、それに忍者の末裔という性質もあってか、プレシャスを手に入れようとするのもあくまでそれ自体、もしくはその効果によって得られる事物を、商取引の材料とするためである。
プレシャス確保のための活動についても、他のネガティブのような無益な破壊・殺戮や、無関係な一般人を巻き込むのをよしとせず、基本的には隠密活動による窃盗や所有者に対しての交渉といった、(あくまでネガティブとしては)穏便な手段を取ることが多く、場合によってはボウケンジャーに先んじてプレシャスを確保していることさえある。また、所有者やネガティブ以外の組織と接触する際には、表向きの顔として「DSカンパニー」という企業を名乗ることもある。
一方で良くも悪くも金儲けが目的であるため、事と次第によっては大勢の子供を生け贄にしようとするなど、非人道的な行為に手を染めることもない訳ではない。
前述した行動理念ゆえに、ボウケンジャーや他のネガティブとの直接的な衝突を避けることが多いとはいえ、構成員は全て「影忍法」と呼ばれる忍術を会得しており、交戦時には互角以上に渡り合うこともあるなど、実力は平均的に高い方と言える。
また、忍法を駆使して新古の器物から怪人を生み出し、これらも相応の実力を備えているが、一方で忍者集団にはよく見られる下忍、即ち戦闘員的な存在はおらず(※)、人手が要る際にはゴードムからカースを借りることもあるなど、目的が目的なだけに良くも悪くも「少数精鋭」を地で行くスタイルを常としている。
(※ 『ボウケンジャー』の英語版ローカライズ作品である『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』には、同作独自の要素としてダークシャドウにも戦闘員が用意されている)
各々の詳細については個別記事も参照。
闇のヤイバ
ダークシャドウの戦闘頭にして、DSカンパニーの部長。組織の中でも並外れた戦闘能力の持ち主であるが、仮面で素顔を隠した見た目と同様に、その胸のうちには並々ならぬ野望を秘めている。
ツクモガミ
ダークシャドウが使役する中忍で、「古いもの」と「新しいもの」を忍術によって融合させた生命体。作戦の実行役として、都度都度それに適した器物から生み出されることが多い。
企画書における仮称は「忍風の軍団」で、組織全体のモチーフにも忍者をテーマとした戦隊ロボが多く採り入れられている。
前述の通り、表向き企業の体裁を取っているダークシャドウであるが、当初の設定では純然たる株式会社として運営されている組織であったようで、ゲッコウ以外の構成員のデザインに会社員の要素が取り入れられている(ヤイバはネクタイ、シズカはOL服)のもその名残である。
ネガティブシンジケート(ゴードム文明・ジャリュウ一族・クエスター)
ロンダーズファミリー:『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する敵組織。こちらもダークシャドウと同様に利益の確保を主目的としている他、その目的に反した一部の構成員による内紛に見舞われるなど、様々な共通項を有する
妖魔一族:『世界忍者戦ジライヤ』に登場する敵組織の一つ。やはり忍者によって構成された組織で、秘宝や金儲けを目的とした作戦に及ぶことが多いなど、複数の共通項が見られる
地底冥府インフェルシア→ネガティブシンジケート→臨獣拳アクガタ(臨獣殿)