ディース姉妹
でぃーすしまい
『闇派閥(イヴィルス)』に所属するファミリアの中でも当時は最強で過激派と称される【アレクト・ファミリア】の団長と副団長を務める、白妖精と黒妖精の姉妹。
姉が白妖精のディナ。妹が黒妖精のヴェナ。エルフらしかぬ蠱惑的な踊り子の様な露出の多い、左右対称の服装をしている。
無邪気で残虐、見た目には想像もつかない殺戮を好む醜悪な内面を持つエルフの異端児コンビで、Lv.5のステイタスを誇りヴァレッタと並んで当時最も多くの冒険者や市民を殺害してきた。
少女の姿をしているが、七十年以上生きたヘディンとヘグニよりも年上らしい。それ故か、見た目とは裏腹に老猾な一面も持つ。上記の理由から、作中ではもはや『妖精』ではなく『妖魔』と度々称されている。
ディナがヘグニに、ヴェナがヘディンに執着している。ヘディンとヘグニが【フレイヤ・ファミリア】に入団し、オラリオでディース姉妹と遭遇し、戦闘の末に痛み分けのドローを演じて以来の因縁である。
『大抗争』では、初日にヘディンとヘグニがディース姉妹と遭遇し、オッタルがザルドに敗れたという知らせを聞いて動揺した一瞬の隙を突かれて、ヘグニがディナのスティレットで重傷を負わされて、ヘディンが防衛していた四つの拠点の内の三つをヴェナの魔法【ディアルヴ・ディース】で焼き払われてしまう。
『大抗争』最終日に、円形闘技場で再びヘディンとヘグニと交戦し、ディナはヘディンの長刀《ディザリア》で首を刎ねられて死亡。直後に、足元に飛んできたディナの首を見たヴェナは狂乱してディナの首を放り投げて、ヘディンをディナだと混同するほど錯乱したヴェナはヘディンの足に縋り付き、激怒した彼に頭を鷲掴みにされて、そのまま魔法【ヴァリアン・ヒルド】を零距離でくらい、ヴェナは遺体すら残らずに死亡した。
ドラマCD「時を渡る道化師(ジェスター)」では、忽然と現れた謎の狩人によって魔石製品工場の襲撃計画を阻止された上に幹部が倒されて捕らわれたことに怒り狂っていた模様。X(旧Twitter)の設定によると狩人とはヘディンと交えて戦闘したらしい。
Lv.5
魔法
- ディアルヴ・ディース
詠唱式:詳細不明(以下、一部抜粋)
【開け、第五の園(その)。響け、第九(だいきゅう)の歌】。
妹のヴェナが習得している魔法。
作中では天空に最大で十個の巨大な魔法円(マジックサークル)を展開し、そこから灼熱の業火を繰り出した。
その威力は(恐らく)長文詠唱に相応しく、四柱の業火の内の一柱でありながら、(『大抗争』時点で)Lv5のヘディンが繰り出す【ヴァリアン・ヒルド】と激しい拮抗の末に相殺される程の火力を誇る。
- ディアルヴ・オチュア
【喰らえ、始門(しもん)。あらゆる希望を絶望に塗り替え】
妹のヴェナが習得している魔法。
無数の闇色の火球を放つ。
作中では『砦』と化した円形闘技場とその周域に向けて発動し、広範囲に甚大な被害を与えた。
- 不明(恐らくディアルヴ・~となる)
【異端の焼却、罪炎の楽園。あらゆる錯誤と倒錯はここに。燃え盛れ万の墓標】
【哭け、第六の園(その)。轟け、第九(だいきゅう)の歌】
妹のヴェナが習得している魔法。『発焰魔法』という稀少魔法(レアマジック)。
ヴェナが視認し、『異端』と断じた存在を全て発火させる。当然ながら発動すれば回避不可能。
姉のディナには被害を出さず、高火力の炎で敵を炎殺できる。
作中では発動直前に魔力爆発(イグニス・ファトゥス)を起こして不発、その後にヘディンによってヴェナは討ち取られた為、ついぞ発動することはなかった。
- ディアルヴ・スティージュ
【黒き沼、赤き咎。咬み千切り交ざり合う、汚泥のごとき我等が臓物】
姉のディナが習得している呪詛(カース)。
術者(ディナ)が直接接触した対象の『基本アビリティ』の一時的な混合を行う。
具体的には、対象の『力』と『敏捷』の能力値(アビリティ)を半分奪い、自らの能力値に加算するが、代償として『力』と『敏捷』を奪った分だけ、相手に自らの『耐久』と『魔力』の能力値を譲渡する。
本来は欠点となる能力値の交換だが、ディース姉妹にとっては代償にならず、代償であるはずの『器用』を除いた能力値の混合は、前衛と後衛を分担する姉妹の連携を大幅に強化する。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか アストレア・レコード
アウラ&マーレ:可憐な見た目とは裏腹に本質は残虐極まるエルフの双子繋がり。だがこちらはどっちも闇妖精(ダークエルフ)であり、そもそも姉妹ではなく姉弟である。