概要
CV:沢城千春
【疾風】に壊滅させられた『闇派閥(イヴィルス)』の一派【ルドラ・ファミリア】の元団員で調教師(テイマー)だった猫人(キャットピープル)の男。
二つ名は【奴隷猫(スレイバーキャット)】。怪物趣味(モンスターに性的思考を持つ人間)の志向を持つ。過去の襲撃で右腕と左耳を失っている。
ファミリア唯一の生き残りであり、5年前に圧倒的な殲滅力を持つ『ジャガーノート』に魅せられ、長年人造迷宮クノッソス内にて身を潜めつつ召喚方法を調べていた。
自分を逃がすつもりのないリューへの恐怖に苛まれつつも、『ジャガーノート』を自分の所有物にするために計画を練り続け、ついに出現条件を割り出す事に成功するが、クノッソスにてリューと出くわし、彼女から逃げるため『リヴィラの街』の殺人容疑を被せる。その後、自分も被害者の振りをしていたが、以前片腕を失ったルヴィス・リーリックスに感じた惨状(出血量、鮮血の匂い等)を感じえない事と、腕の切断だけでなく、魔法まで撃たれたのなら何故未だに殺されず生きている事、襲撃したら何故リューは一度距離を取ったかと言う事に違和感を感じたベル・クラネルによって見破られ、本性を表しモンスターを服従させる魔道具で深層モンスター『ラムトン』を使役し、抵抗する。
結局『ラムトン』は倒されるが、ジュラ自身は囮で仲間にダンジョンのフロアを破壊させ、再び『ジャガーノート』を誕生させる事に成功。更にベル達が『ジャガーノート』に深手を負わせるのを見計らい、魔道具を掛ける事に成功させ二人を殺すよう命令するも、制御が効かず尾で胴体を両断され、呆気なく死を迎えた。
しかしこの時の命令のせいでまだ生きていたラムトンがベルとリューを深層まで連れ去り、挙句中途半端に効いた首輪の効力でジャガーノートが自我を持つ様になり二人にとって過去最大級の厄災となって降りかかるなど最後の最後まで害になる事しかしていないのはさすが邪神の眷族と言うべきか...。だが皮肉なことに、これがきっかけで二人の距離は大きく縮まることになり、紆余曲折の末見事2人は生還を果たした。
死後、ジュラにかけられた懸賞金を得ようと目論んだボールス・エルダーの証言によって、迷宮内の事件は全てジュラの仕業として処理された。 リューに悪事をなすりつけるつもりが、死体に鞭打つ形で自分になすりつけられるというあまりにも皮肉な結末だった。
やっとの思いで巡り会えたジャガーノートにあっさり切り捨てられ、そのジャガーノートも討ち倒され、リューへの報復も恋のキューピッド役を演じさせられたことで永久に叶わなくなり、挙げ句の果てには自分にもかけられた懸賞金目当てに全ての罪をなすりつけられた。そういう意味では一見呆気ないように見えたジュラの最期は、実は極めて惨めかつ屈辱的な末路だったとも言える。
リューの回想によると、オラリオに来たばかりでまだ、『神の恩恵(ファルナ)』を授かっていない彼女に目を付け、仲間と共に待ち伏し人身売買しようとしたところをアリーゼに阻止されたことがある模様。
ちなみにジュラがジャガーノートの出現条件を調べるための実験は以下の通り。
ダンジョンを爆破→何も起こらない
火力を上げて爆破→何も起こらない→モンスターから逃げる
火力を更に上げて爆破→ダンジョンがちょっぴり呻く→モンスターに殺されかける
これの繰り返しで40回ほど死にかけるも、五年前と似た兆候を観測できた。
「アストレア・レコード」にも登場し正邪決戦時には調教師として街に投入されたモンスターを操っていた。
余談
わずかな登場でありながら高い人気を得た【アストレア・ファミリア】を滅ぼした首謀者ということもあり、一部のファンからは蛇蝎のごとく嫌われている。そもそも、ジャガーノートを復活させたこと自体、彼女たちの犠牲に対する最低最悪の侮辱に等しい。こんな救いようのないロクデナシ1匹のために大勢の命が失われたのだから、なんとも腹立たしい限りである。
彼の二つ名である【奴隷猫(スレイバーキャット)】は、おそらくモンスターを奴隷のごとく使役することからつけられたと思われるが、本編でジャガーノートに執着するジュラはまさにジャガーノートの奴隷に成り下がったとしか言いようがない。そういう意味では、モンスターの奴隷に成り下がったジュラには皮肉が効いたお似合いの二つ名と言えるだろう。
アニメシリーズ4期第17話Web予告ではヘスティアが神威を解放して憑依させたジュラがまさかの再登場。
ホームを襲撃してきたリューの姿が5年間毎晩夢に出てくるほど恐怖を抱いていたことから、殺したいほど愛おしい恋だったかもしれないというヤンデレストーカー思考に目覚めていたが…。
もっとも、そんな腐った願望が実現することなど天地がひっくり返ってもあり得ないだろう。これからもジュラは二度と醒めない悪夢を見続けるのだから…。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 闇派閥 小悪党
ザント:厄災に魅入られてその復活に狂奔した悪党。中盤においては、主人公とヒロインのコンビを亡き者にするために化石の怪物をけしかけたことも。
ジェラール・フェルナンデス:こちらは今でこそ味方だが、作中序盤にて恐るべき存在を復活させるために長年暗躍していた。その際のいかなる犠牲もお構いなしなテロリストっぷりはジュラにそっくりである。しかも彼の暗躍は間接的にリューと声が同じ魔道士に暗い影を落としてもいる。
なお、彼は何者かに操られていただけだったため、事件の黒幕は別にいたことが判明している。奇しくも、その黒幕の中の人は沢城千春の実姉である・・・。