概要
小説『仮面ライダーEVE』に登場する13体のショッカーの残党怪人の1人にして、黒猫をモチーフとしたトパーズの様な瞳が特徴的な女性怪人。
ちなみに特撮番組『仮面ライダーBLACK』にも同じモチーフの改造人間がいるが、そちらは“クロネコ怪人”であって、彼女とは何の関係も無い。一人称は「アタイ」。
その容姿はネコの獣人のお姉さんといった感じで、スーパーモデルも真っ青な、女性の体つきを妙に強調したかのようなその美しいシルエット(括れた腰回りに、ふくよかな胸など…)は怪しい艶めかしさを備えている(ぶっちゃけ妙にセクシー。というかエロイ…)。
ジェイドの愛人でもあり、彼の依頼で純を罠に嵌めて彼を仲間から孤立させる為に暗躍していた(殺人を犯して彼の手に被害者の血を塗ったりなど)。
ネコの俊敏さを兼ね備えており、そのスピードはガイボーグの愛車である『クルセイダー』のスピードにも引けを取らないほどであり、そのスピードを生かして敵の目を攪乱し、物陰から鋭い爪を使って奇襲攻撃を仕掛ける事を得意としている。
悪人には違いないが、根っからの悪党という訳でもなく、ジェイドの子供を授かってからは母性愛に目覚め、絶対に子供だけはその手に掛けない(殺さない)事を誓っており、純を誘き出すために捕えた進藤晶少年に対しても、一切手を出さなかった。
母になる者として子供を見殺しにすることが出来ず、カニ怪人の死によって暴走する巨大タカアシガニの攻撃で倒壊する倉庫の瓦礫から昌を護り瀕死の重傷を負ってしまい、その傷が元で、自身の子供の顔を見る事もなく、深い闇の眠りの世界へと誘われていった…。
仮面ライダーBLACKでの扱い
前述の様に特撮番組『仮面ライダーBLACK』では“クロネコ怪人”であって、ネコ怪人という名称ではない。
とはいえ、全く登場していないのかといわれると、実際には石ノ森章太郎先生が週刊少年サンデーに連載していた『仮面ライダーBlack(漫画)』には同じ名称のネコ怪人(しかもこっちの方でもやっぱり女性怪人)が登場している。
こちらの設定では秋月信彦の恋人である・紀田あゆみを素体として生み出された改造人間で、ゴルゴムから抜けた光太郎を連れ戻す使命を帯びていた。
しかし急ごしらえで改造された不完全な怪人であったため、一定時間ごとに人間の生血を求める
吸血怪人と成り果ててしまい、人々を襲っては全身の血を全て吸い尽くす吸血鬼事件を次々に引き起こしていた。
なお、仮面ライダーEVEに登場したネコ怪人と同じく、光太郎を誘き出すために一連の事件が光太郎の仕業だと偽装する為にバイク搭乗用のヘルメットとライダースーツを身に付けて殺人を犯している。
最終的には人間の血を求め続ける化け物と成り果ててしまった自身を憂い、光太郎に自身を殺すように志願し、その意を組んだ光太郎の攻撃を受けて致命傷を負うと、沖縄の在日米軍基地からシーザー怪人が原爆を使って東京を壊滅させようとしている(この事はゴルゴムにとっても、はた迷惑な暴走であった)ことを伝え、その命を落とした。