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概要

ウマ娘プリティーダービー』におけるウインバリアシオンオルフェーヴルのコンビ、カップリングタグ。

史実においてウインバリアシオン号とオルフェーヴル号の二頭は同じレースでの出走が重なり、オルフェーヴルが一着となるそれらのレースでウインバリアシオンも二着に食らいついたことが多い。

7度の対戦経験(うち5度はGⅠ)があるが、以下の通りオルフェーヴルが6勝1敗と圧倒している(1敗もウインバリアシオンが勝ったわけではなく、あくまで先着しただけであり、真の意味でウインバリアシオンがオルフェーヴルに勝ち越したレースはない)。

初対戦となったきさらぎ賞でもオルフェーヴル3着ウインバリアシオン4着、いわゆる"定位置"に居たりする。

ウインバリアシオンは最終的にGⅡ2勝というウマ娘では控えめな史実戦績で現役を終えているが、ダービーでは3着に7馬身差を付けるなど圧倒的な走りを見せており、オルフェーヴルという「目の上のたんこぶ」が居なければGⅠに届いていた可能性は高かったと言われている。一方のオルフェーヴルから見てもウインバリアシオンが2着に居なければ3着馬に歴史的着差を付けていたレースがあり、決して無視できる存在ではなかった。

11世代のクラシック三冠はGⅠ馬を多数輩出しており、皐月賞・東京優駿・菊花賞の上位3頭のうちGⅠ馬になれなかったのはウインバリアシオンとダノンバラード(かのディープインパクト産駒で最初の重賞馬)のみ。他の馬がマイルGⅠやダートGⅠにて活路を見出したのに対し、愚直に王者オルフェーヴルの待つ中長距離GⅠに挑み続けたウインバリアシオンの姿は強く印象付けられるものであった。

ウマ娘における関係性

ウマ娘においても11世代(ウマ娘)の同期として二人同時に発表されており、結び付きは深い。

……のだが、あまりにも圧倒的にオルフェーヴル側が強すぎること、オルフェーヴル自身が「王」たる語り口を崩さず、真意を語ることも少なく話し難い雰囲気のウマ娘であることもあって、対等なライバルというよりは一方的にウインバリアシオンが強い意識を向けている関係に見える。

同じ栗東寮生ではあるものの普段あまり会話はしないようで、誕生日などでオルフェーヴルの側から話しかけられるとウインバリアシオン自身も困惑した様子を見せている。

あまりにも常日頃からオルフェーヴルを意識しすぎているため、いつの間にか様子を見ただけでオルフェーヴルの好悪の気持ちは口にせずとも理解できるようになってしまい、周囲からのウインバリアシオン評は「オルフェーヴルの理解者」。当然ながらウインバリアシオン自身にとっては不本意な関係性である。

ウインバリアシオンから見たオルフェーヴル

バレエダンサーの道を早々に切り上げ、トレセン学園へ入学したウインバリアシオンが同期として早期から頭角を現したオルフェーヴルに憧れたのが始まり。オルフェーヴルの姿を自身の憧れである「舞台の主役になった父」と重ねてしまうことも多々ある。

それから何度も挑みかかるものの、持ち前の才能の前に常に跳ね返されており「生まれながらの主役(プリンシパル)」だと認識している。憧れの気持ちは憎しみに転じ、オルフェーヴルに決して届かない自分自身も含めて劣等感に基づく悪感情を抱えたまま、ただただ"あいつ"を超えるための努力を厭わないようになった。

オルフェーヴルに対する感情が爆発すると口汚い言葉……心からの叫びが出てしまうが、担当トレーナーは清廉とはいえないその気持ちもバネにして懸命に走る姿を肯定している。

憧れ・劣等感・閉塞感といったレースに向ける動機の大部分がオルフェーヴルに傾倒しており、相手の姿から良くも悪くも大きな影響を受けてしまいがちである。

何が王だ!誰が民だ!いつも、いつも、いつもいつも!あたしを……見下すなぁッ!!

負かしてやる!!見下ろしてやる!!その金ピカ、ぐちゃぐちゃにしてやる……!!

オルフェーヴルの、ばっかやろーーーーーーーっ!!

オルフェーヴルは身内以外に王たる姿を崩すことがほぼなく、レースにおいても並び立つものを認めていないため、ウインバリアシオンを一瞥しては無視するような言動を取られている。このことからオルフェーヴルに認識すらされてないと感じることも多いようだ。

オルフェーヴルから見たウインバリアシオン

口数が少なく、内心を推し量ることが難しいオルフェーヴルだが、少なくともウインバリアシオン自身が想像するよりも遥かに強く彼女のことを意識している

オルフェーヴルからみて王道の明確な敵対者であるジェンティルドンナに対しては峻厳な表情を崩さないものの、ウインバリアシオン育成シナリオで描かれるオルフェーヴルは広角が上がっていることが多い。姉のドリームジャーニーの前ですら見せなかった高笑いもしている。要するに明らかに機嫌が良い

ウインバリアシオンの育成シナリオにおいてとある場面で口汚い宣戦布告を受ける場面があるのだが、そのことを同室の姉に報告し、「それで(オルフェーヴルの)機嫌が直ったんだね」と好意的に受け止められている。不敬発言も流す王なのであった。

ウインバリアシオン育成シナリオでは終盤になるまで傲岸不遜に振る舞い真意などは語られないが、決戦の有馬記念においてウインバリアシオンを「覇道を蹂躙する不届き者」として意識していたことを突如激白。さらにはレースの引退を口走ったウインバリアシオンに対して動揺し、天皇賞(春)では気の抜けた凡走を見せてしまう、ウインバリアシオンの人気に持っていかれた喝采を取り戻すためには凱旋門賞での勝利が必要だと語るなど、こちらはこちらでウインバリアシオンに多大な影響を受けていたことを明かしている。

オルフェーヴルはウインバリアシオンについて、赤髪を踏まえてか「猛火」などに例えることが多い。一方でオルフェーヴルが例えられる「金」も、純金では柔らかく熱を通しやすいためそのままでは弱い。これは意図的なものであろうか?

対戦歴

年度レースグレードオルフェーヴルウインバリアシオン備考
2011きさらぎ賞GⅢ3着4着着差1と1/4バ身差
2011東京優駿GⅠ1着2着着差1と3/4バ身差
2011神戸新聞杯GⅡ1着2着着差2と1/2バ身差
2011菊花賞GⅠ1着2着着差2と1/2バ身差
2012天皇賞(春)GⅠ11着3着1着はビートブラック
2012宝塚記念GⅠ1着4着
2013有馬記念GⅠ1着2着着差8バ身差、オルフェーヴルはこれが引退レース

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