CV:白石涼子
概要
ベイブレードバースト ゴッド
スペインにあるベイブレードの名門チーム「BCソル」の元チームリーダー。
逆立った金髪とハイライトのない目が特徴。
しかし、実はブレーダーランキング世界1位の実力を誇る凄腕ブレーダーで、ベイブレードに関しては天才といって良い程の才能に恵まれた人物である。
他にも、100本ダッシュを終えても息切れ一つ見せないほか、蒼井バルト達が食事している際、森の中に入り、片手で枝に摑まり、懸垂運動をするほどのスタミナを持ち合わせている。
ヨーロッパリーグでランチャーを用い、ハインリヒと対戦した際は、開始数秒でバーストフィニッシュし、勝利してしまった。また、シスコ・カーライルのベイ「クライスサタン」との対戦時は、その攻撃を受け切った後、一気に解放し、バーストフィニッシュしている。
一方で、並外れた才能と実力を合わせ持ってしまっているが故に、本気を出してバトルをする事には退屈を感じてしまっている模様。
「ランチャーを使うとすぐに終わってつまらない」という考えから普段バトルをする際はランチャーを使わず手で回している程であるのだが、それでもその実力の高さに変わりはなく、バルトやクミチョーの入団テスト時には、左回転の特性を生かして難無く勝利している。
しかし、手で回す戦法は、傍から見ると手を抜いているようにしか見えず、更にフリー自身が時に相手の揚げ足を取る様な発言もする為、結果的に対戦相手をへの侮辱に繋がってしまい、激怒させてしまう事も少なくない。
他にも集合時間等をロクに守らない、「自分は勝つから」と代表を決める総当たり戦もサボる等、勝手気ままな行動が目立ち、普通なら注意されてもおかしくないのだが、他のチームメンバーはそれに疑問を持つどころか、むしろ彼の実力に頼り切っており、オーナーのクリスですら、ランキング1位の実力を持つフリーがいれば問題無く試合に勝てると考え過度な信頼を寄せていた節があり、何をしても咎めようとせず黙認していた為、結果的にその協調性の無さは、バルトやクミチョーを除く他のBCソルのメンバー達が、全体的に自分達の実力に過信していく要因になってしまっている。
この事実を見抜いていたアメリカのニューヨークブルズのオーナーであるアレキサンダー・ギルテンは、「昔は良いチームだったのに、すっかりダメになってしまった」、「チームをダメにしているのは君自身かもしれない」と痛烈に批判した上でフリーに移籍を持ち掛け、その言葉に思う所があったのか、フリーは自らの意志でBCソルを脱退。ニューヨークブルズに移籍する。
それを阻止しようとするバルトと本気のバトルによる1本勝負で勝利したフリーは、バルトに後の事を託す様に自身が使っていた練習場を譲り、その場を後にした。
フリーが抜けた後、それまで彼に依存しきっていたBCソルは、完全に弱体化を露呈してしまう事になり、連敗を重ねる事になった。
移籍の際にバルトから「BCソルを嫌いになったのか?」と問われた際に「大好きだよ。悔しいくらい」と否定したことや、ニューヨークブルズで紅シュウから「BCソルを見捨てたのか!?」と驚かれるが「君にはそう見えるんだ…」と返していた事からも、彼なりの考えがあってBCソルを離れた事が窺ええる。
ワールドリーグでは、ニューヨークブルズが順当に勝ち進み、決勝戦では復調した古巣BCソルと対決することに。
この際、優勝が決定する最後のバトルにフリーが出場するはずだった。しかし、リーダーのジョシュア・ブーンがギルテンとフリーの反対を押し切って出場したことが仇となり、ニューヨークブルズはBCソルに優勝を奪われてしまう。
この一件を機にニューヨークブルズを見限り、フリーのワンマンチームだった状況から完全に脱却していたBCソルに復帰。以降、同チームに留まる。
その後、ゴッドブレーダーズカップのメンバーに選ばれ参戦することに。これを機に自分の体格の数倍はある岩を持ち上げる、ロープで括り付けて引っ張るといった無茶なトレーニングを始める。その様子を見たバルトからは「こんなことをしていたら死ぬ」と止められるが、その際、自分はかつて命と引き換えにでも強くなることを求めていたことを吐露した上で、今の自分はベイが楽しいという気持ちが原動力になっていることや、一方でレッドアイは強くなるためにその気持ちを捨て去ってしまっていること、そしてバルトに自分の限界を決めないことの大切さや、自分の原動力を知る大切さを語っていた。
ゴッドブレーダーズカップでは、ビッグ5が一堂に会するBブロックに割り振られるが、ルーウェイ、ジョシュア、シャカといった強敵にも難なく勝利していく。Bブロックの最終戦では、世界ランキング2位で、自身も一度敗北した経験のある白鷺城ルイと対決することに。2度のバトルを終えた時点で1-1の互角の勝負を繰り広げていたが、ここでフリーは「負けたくないんだ」と口にしながら変貌。瞳は金色に輝き、全身に血管が浮かび上がるという、限界を超えた、これまでと異なる禍々しい姿を露わにした。3度目のバトルでは、ルイとロンギヌスの猛攻を耐え抜いた末に今まで見せなかった必殺技「ナッシングブレイク」でバースト勝ちを決め、ルイに勝利。Bブロックを全勝して決勝トーナメントに駒を進めることとなった。
その一方で、限界を超えた状態でバトルをしているフリーの様子を見たクリスは、その負荷に彼の身体が耐えられるのかどうかを心配していた。
決勝トーナメント1回戦では、Aブロックを2位で勝ち上がったバルト対戦することとなった。この時フリーはバトルの前からルイとの決戦で見せた禍々しい姿を露わにしていた。最初の1Stバトルではバルトの撃ゴッドヴァルキリーをバーストするものの、次のバトルでは逆にオーバーフィニッシュを取られてしまう。3rdバトルではシュートでストリングを引いた右腕を遂に痛めてしまった。これ以降のバトルでの不利を悟っのか、フリーはここで勝負を決めようとする。しかし、結果はヴァルキリーとファブニルが同時にバーストしてドロー。勝負は4thバトルに持ち越されることとなった。
ところが、フリーの右腕はシュートを打つどころか、バーストしたファブニルを拾うことすら困難なほど酷い状態だった。それでも悲鳴のような叫び声を上げながら必死にファブニルへ向かって手を伸ばし、それを見て啞然としているバルトに向かって「決着をつけるぞ!!」と荒々しい声で口にしており勝負を諦めようとしない姿勢を見せていた。
だが、自分の不安が現実になってしまったことに気がついたクリスがフリーのもとへ駆けつけ、審判にフリーの棄権を宣言。それを聞いたフリーは「俺はまだやれる」とクリスの判断に背こうとしていたうえ「わたしはオーナーとして、選手を守る義務がある」というクリスの気丈な言葉を聞いてもなお、納得する様子を見せなかった。しかし直後の「お願い、フリー」という彼女の優しい問いかけに何かを感じたのか、説得を聞き入れて棄権。ベスト4で敗退することとなった。
ベイブレードバースト 超ゼツ
『ゴッド』同様にBCソルに所属。
長い間修行の旅に出ており、帰還後、ゾロの下でドレインファブニルを『ガイストファブニル』へと進化させた。
赤刃アイガとの対決では2本指でのシュートも披露し、ゼットアキレスを圧倒する。しかしその最中でフリーはアイガの闇落ちに気づいており後にバルトにアイガのことを警告していた。アイガの闇落ちに一番最初に気づいた人物である。カイル・ハキムとの対決では、必殺技を使うときの気迫だけでカイルを怯ませる。バルトが超Zヴァルキリーを完成させた直後のバトルでは、バルトが超Z覚醒を成功させるまでバースト勝ちを取り続けるなど、『ゴッド』から変わらぬ高い実力は修行によって更に磨かれていたことが窺える。
後にデッドフェニックスを完成させたファイから破壊宣言を受け、彼とスペシャルマッチを行う。オーバーフィニッシュを奪うなど善戦したが3rdバトルにてデッドスティンガープレスを受けてガイストファブニルを完全に破壊され敗北。バトル後はファイのバトルを許せないとした上でこのまま終わることはないと1人で旅に出た。その後は、旅先でモニター越しにアイガvsファイ。アイガvsバルトの試合を観戦していた。
ベイブレードバースト超王
レジェンドブレーダーの1人として登場。今作は手回しではなく『火花の出ない』シュートになっている。後に手回しも使用。
ニューヨークで新人ブレーダーのレーン・ヴァルハラに敗北し、その敗北から新ベイ『ミラージュファブニル』を生み出した。
敗北した事が余程心残りなのか、バトル中ヒュウガやヒカルにそのブレーダーの姿を投影しており、その度に少々感情的な一面も見せている。
レジェンドフェスティバルではバトルに意気込みながらもレーンのフレアを危険視している。第一試合のバトルロイヤルではBブロックに選出。乱太郎のラグナルクとセンターの奪い合いになった後、アイガのインフィニットアキレスに弾き飛ばされてスタミナ勝負に持ち込まれる。最終的にアキレスから回転を奪ったが、ハイペリオンに敗れた。第二試合ではバルトがパートナーに選ばれ、乱太郎・シスコとのタッグと対決。ヴァルキリーとラグナルクが同時バーストとなった後、サタンに僅差のスピンフィニッシュで勝利した。
第5試合目に選出されルイとペアを組み、バルト&ヒュウガのタッグと対決。バトル中でのルイとのコンビネーションでヴァルキリーとハイペリオンに対し同士討ちをさせたり場外狙いをするなどしたが、最後にヴァルキリーの力で限界以上の力を発揮したハイペリオンによりロンギヌスと共にオーバーフィニッシュとなって敗退。
レジェンドタッグリーグ
シスコの誘いを受け、彼とタッグを組む。
1回戦のアイガ・乱次郎戦ではアキレスと相打ちにファブニルを場外に出されてしまい、ラグナルクが最後にスタジアムに助けられる形で運悪く敗北してしまう。
2回戦ではルイ&ドラムと対決。ドラゴンを久々のナッシングブレイクでオーバーフィニッシュさせた後にロンギヌスを抑えつけてサタンとの同時攻撃で自身は同時オーバーフィニッシュとなるがサタンがスタジアム内に残ったため結果的に勝利した。
第3試合のバルト&乱太郎戦では、連携技の機会を窺って同時攻撃を発動したヴァルキリーとラグナルクによりサタン共々オーバーフィニッシュとなって敗北。
第4試合のレーン&シュウ戦では、スプリガンを攻撃する最中でナッシングブレイクを発動しルシファーを狙うがストームプレートを利用したスプリガンに妨害され敗北。
最終第5試合の朝日兄弟戦でシスコとの連携でツインリミットブレイクを封じるもののハイペリオンのリミットブレイクバーンを受け敗北し、1勝4敗で予選落ちとなる。シスコと共に朝日兄弟の成長に満足していた。
ベイブレードバーストDB
レジェンドブレーダーの一人として登場しスーパーレジェンドと称される。大黒天ベルのジャック動画に映った数々のベリアルのバトルを観たことで、ダイナマイトバトルシステムを用いたバニッシュファブニルを完成させる。
スペインにベル一行がやってきたことで、ランゾー・キヤマのサイクロンラグナルクとバトルをするが無回転状態から回転を吸収し、バースト勝ちを決めた。ベルに対してはフェアな状況でのバトルを望み、期間を設けた上でのエルサントでの戦いで低速シュートにてベリアルの猛攻に耐え抜き、キックカウンターでスタジアムの壁にぶつけてバーストで勝利。ベルがFギアを開発した後のバトルでは1stバトルでローモードによるオーバーフィニッシュを決め、2ndバトルではハイモードで挑むもベリアルのラバーを活かした反撃でポイントを取り返される。3rdバトルでは両者ローモードの吸収戦法に出たため持久戦となる。余力を残していたベリアルに敗北するかもしれないと動揺するが、偶然ファブニルがバランスを崩して低速バーストを決めたため予期せぬ形で勝利する。この結果を受け入れることができず、バルトに彼との次の戦いを託した。
ダイナマイトバトルツアーでは、聖地であるBCソルにてレジェンドブレーダー側の対戦者として挑戦者側のラシャドと対戦する予定だったがトレーニング中にSギアを開発したベルが乱入してそのまま勝負になり、キックカウンターでカウンターをするもベリアル3ギアのパワーを前に敗北した。
使用ベイ
- ドレインファブニル.8.Nt
北欧神話に登場する竜ファフニールをモチーフにしたベイ。
左回転し、レイヤーにラバーパーツが付いている。
このラバーが右回転のベイの回転力を奪い、自身の回転力を上げる。フリーとこのベイが手回しでも勝ててしまうのは、この能力によるところが大きい。
- ガイストファブニル.8´P.Ab
ドレインファブニルの改良型。超ゼツで登場した。
先代と同様に左回転で、右回転ベイの回転を吸収する能力を持っている。
レイヤーはラバー部分を含めて大型化しているほか、「ガイストスピン」というギミックを持つ。
これは、回転吸収ベイがもつ「自分より相手のベイの回転が遅いときに、回転を与えてしまう。」という弱点を軽減するためのもの。
遠心力に応じてラバーが可動するようになっており、ベイの回転が速い段階ではラバーが内側に引っ込んで相手に回転を与えないようにし、回転が遅くなるとラバーが外側に飛び出して相手の回転を奪う仕組みになっている。
プルーフフレームは小さな突起がいくつかあるものの、ほぼ円の形状をしており、ベイが倒れた際のスタジアムとの引っ掛かりをなくし、スタミナを確保するためのもの。現実の玩具では、このベイはフレームが装着されていない状態で発売され、プルーフフレームはフリーのランチャーを再現したセットの付属品として販売されていたほか、漫画版でもフリーはフレームを使用していなかった。
ドライバーのアブソーブは、ナッシング同様軸先にスプリングがある上に、リボルブに近いフリー回転パーツが装着されており、スプリングが縮むとフリー回転パーツの回転がロックされる機構を備えている。シュートの角度や、相手のベイから受ける衝撃によっては、このロック機構がはたらき、いきなりファブニルを暴れさせることができる。これを利用した必殺技が、後述のアブソーブブレイクである。
- ミラージュファブニル.Nt.2S
ベイブレードバースト超王で登場。フリーが使用するので恐らくガイストファブニルからの進化。(ホビー的にはウィザードファブニルからの進化)
レイヤーの全周にラバーが搭載されており過去最高の回転吸収能力を持つ。さらにシャーシとリングの組み替え方を反対にすることでカウンターモードになり、対左回転での被バースト率を抑えてカウンターを仕掛けることができるようになる。
軸先には、ドレインファブニルと同じナッシングドライバーが使用されている。
ベイ全体の重さが上がったためか、一瞬だけナッシングブレイクのようにフラット面をスタジアムに接触させ、急加速する動きも見せる。
- バニッシュファブニル.Tp.Kc-3
ベイブレードバーストDBで登場。
ミラージュと同様に外周が全てラバーで覆われたバニッシュブレードを搭載。このブレードのウロコ状軟質ラバーに空洞があり、右回転相手との接触時に弾力・反発が発生し吸収効率を高めた。左回転相手には、硬質刃を用いて受け流す。ハイモードに変形するとアーマーによってラバーのたわみが抑えられるため、カウンター能力に特化した性能となる。3アーマーはブレードと同じく3か所に重心を配置。テーパードディスクは体勢を整える性能に特化しており、加えてガードパーツにバネを搭載していることで軸先周囲が伸縮機構を持つキックドライバーにより体勢が崩れても立て直すため、持久戦における安定性が高い。
技
- ドレインスピン
ドレインで使用。レイヤーのラバーで相手のベイの回転を吸収しながらカウンターを狙う。しかし相手のベイにラバーを当てなくては行けないため、シスコ・カーライルのサタン。ジョシュア・ブーンのジニウスのように可動するレイヤーとは相性が悪い。
- ナッシングブレイク
ドレイン、ミラージュで使用。ナッシングドライバーが縮んで巨大なフラット軸となり攻撃する。
- ガイストスピン
ガイストで使用。レイヤーのラバーで相手の回転を吸収する。ラバー刃が引っ込んだ時に攻撃する。回転力が強いと後述するアブソーブブレイクに派生する。
- ガイストクロー
ガイストで使用。ラバー刃で攻撃する。
- ガイストカウンター
ガイストで使用。プルーフフレームで軌道を変えてカウンターを狙う。
- アブソーブブレイク
ガイストで使用。アブソーブドライバーが縮み、高速移動して攻撃する。回転力が強い程スピードが上がる。
- ミラージュクロー
ミラージュで使用。レイヤーのラバーで攻撃する。朝日兄弟の合体技を返り討ちにするほど強力。
- キックカウンター
バニッシュで使用。ドライバーのガードパーツをスタジアムに接触させることでのカウンター攻撃。
- バニッシュカウンター
バニッシュファブニルのハイモードで使用。ラバーの反発でカウンター攻撃をする。
関連タグ
蒼井バルト 黄山乱太郎 シスコ・カーライル クリスティーナ・クロダ:BCソルのチームメート
紅シュウ:ニューヨークブルズ時代のチームメイト
ブルックリン:『Gレボリューション』に登場。外見はおろか、並外れた才能を持ったブレーダー、勝手気ままな行動が目立つ等、キャラクターが非常に似通っている。
・左回転かつ、竜モチーフベイ使い。
中でも竜牙は上記のフリーと同じ「手で回し、相手の回転を吸収したあと力を一気に解放する」戦法を披露した。