ブルーノ(遊戯王)
ぶるーの
大好きブルーノちゃんのDかな?
CV:田中宏樹
ある日突然現れた青年。一人称は「僕」。
出生等が一切不明で、「ブルーノ」という名前も仮の物である。
名前の通り、青い髪が特徴。彼の名前はこれが由来か。目はどことなく虚ろで光が無い。
また、治安維持局のデータによれば、身長は199cm、体重は87kgとなっている。
デュエルの腕もなかなかのもので、クロウ・ホーガンとジャック・アトラスが失敗した詰めデュエルに正解したこともある。なんらかの事故で記憶を失っており、意識を取り戻した時に覚えていたのは、Dホイールとデュエルモンスターズの知識だけだった。
ファンからの愛称は「青野」。
何故か非常にメカに詳しくその腕前はあの遊星にも認められるほど。初登場時も遊星らそっちのけで、Dホイールに食いついた。
故に、pixiv内では「人ではなくDホイールに結婚を申し込む」、「Dホイール萌えについて語る」等の変態チックなネタイラストが投稿される傾向にある。
以来、遊星と共にDホイールの調整や新エンジンの開発、ハッキング等に尽力する。
ジャケットの下にはドライバーなど多数の工具を所持している。また、電子ロックのドアを工具でこじあけたり、ドライバーを低空で投げてラジコンカーに命中させ動きを止める投擲技術も持っていたりもする。
PCの前の良い子は絶対真似すんなよ。
本人は温厚で基本的に争い事は望まない。しかしシェリー・ルブランに圧倒され身の危険を感じた事で何かのスイッチが入り、普段の温厚な彼から変貌。
高度な体術で攻撃をかわし、シェリーを投げ飛ばしさらには絞め殺そうとした.
この時目が赤く光り(目からビームじゃないぞ!)、格闘スキルが飛躍的にアップしていた。
目が赤く光るのは彼の正体についての伏線でもあった。
記憶を失った状態で砂浜で倒れている所をセキュリティに保護される。
狭霧深影と牛尾哲は不動遊星達を接待して彼を預けようとするが、大会で忙しい遊星達に拒否される。その後帰ろうとする遊星達だが、駐車場でジャックのD・ホイールを勝手にいじっている彼を発見する。
ジャックに鉄拳制裁を食らうも、D・ホイールの調子が良いことに気づき、彼を連れていく。同好の士に会った遊星は彼と意気投合、周りの事を気にしないぐらいエンジン開発作業に没頭。
クロウ曰く、会って2日目の会話量が「これまでにオレと遊星が話した量は軽く超えてる」とのこと。
以後、チーム5D'sのスーパーメカニックとして遊星たちと共に住むことになった。
謎のDホイーラー
ブルーノが登場する直前に登場し、遊星にアクセルシンクロの存在を教えた「謎のDホイーラー」役と同じ声優が演じているため、当時から同一人物ではないか、という推測があった。
『Vジャンプ』で彼と謎のDホイーラーが使用していたTG(テック・ジーナス)シリーズモンスターが一緒に掲載されていたこともあり、同一人物説が濃厚になった。
WRGPが開催され。その予選中にプラシドが八つ当たりでゴーストの大群を街に放つ。
街を荒らすゴーストを駆逐すべくD・ホイールで遊星達が出陣し、ブルーノもそれを追う。
多数のゴーストに囲まれ窮地に陥る遊星。そんな遊星を救いたいとブルーノが強く願った時、謎の声が彼を導いた。
「そうだ……! 遊星を何としても救う…それが僕の使命!」
スクーターを乗り捨て、崖からジャンプし、砂浜に華麗に着地。
自身のD・ホイール『デルタ・イーグル』を海から呼び出し
さらにはアルター能力のような変身をとげ、謎のD・ホイーラーへ超変身した。
そのまま遊星の元に駆けつけゴーストを一掃、アクセルシンクロを習得させるため遊星を未知の世界に逃がす。
プラシドは、今度こそブルーノを始末しようと彼とデュエルをはじめる。アクセルシンクロの準備を整えたブルーノだが、乱入したゴーストによりアクセルシンクロを妨害されて一転ピンチに、プラシドが機皇帝ワイゼル∞を出したところでクリアマインドを習得した遊星が帰還しバトンタッチ、ブルーノは残りのゴースト達を掃討する。
この時記憶も取り戻した様で「イリアステルの野望を阻止する為に作られ、この時代に送り込まれた」と発言している。この時の一人称は「私」。謎のD・ホイーラーと同一人物な事が判明したのだが、この時点では彼は本当に人間なのか、彼はどこから何の為に来たのか、彼を遊星の元に遣わしたのは誰か等、多くの謎を残した。
その正体
137話ではZ-ONEと繋がりのあるような発言をしておりチーム5D'sと共にアーククレイドルへ同行する。そして遊星と太陽ギアにたどり着いた時、失われていた彼の記憶が遂に復活した。
『君と戦うべき相手…それは、僕だ』
143話において、ブルーノの正体はZ-ONEから送り込まれたアンチノミーという人物だった事が判明。コードネームは「イリアステル滅四星 戦律のアンチノミー」。
アーククレイドルの遊星ギアを止めるべく動いた不動遊星の前に立ち塞がり負けたほうが消滅するブラックホールの中での決闘を仕掛けた。
本人曰く、「アンチノミーとしての記憶を消された」上でこの時代に送り込まれたらしいので、実は『コミカルなメカニックであるブルーノ』こそが彼の素の人格なのかもしれない。
144話では、回想にて未来ではプロのD・ホイーラーをしていたこと、伝説の決闘者となった遊星のようにシンクロ召喚によって希望を与えようとしていたことが判明した。
しかし、現実は皮肉にも世界の破滅へと至り、理想に反した結果に、迂闊なシンクロ召喚の使用を恥じる結末になると同時に代え難い仲間と出逢うキッカケとなった。Z-ONEは彼の死の直前、その精神をロボットにコピー。それが今のアンチノミーである。
記憶を失っていたのはZ-ONEによって消されていたからであり、遊星達を助けるという使命感を残す事で素顔のブルーノとして仲間入り、仮面のD・ホイーラーとして遊星にアクセルシンクロを伝授。彼らの進化を促す事でサーキットの回路を開かせ、最終的にアーククレイドルを呼び出す事が彼の真の目的であった。余談ではあるが、アンチノミーとしての記憶を消された後この時代に来てプラシドとデュエルした際、事故で記憶を失っているので107話までの状態は二重記憶喪失であったということになる。これだから下っ端は。
デュエルはアクセルシンクロの更なる境地、「デルタ・アクセル・シンクロ」を見せつけ圧倒。
TGハルバード・キャノンの効果でシューティング・スター・ドラゴンの攻撃力を削り続け、遊星を追い詰めるが、彼の驚異的なドロー能力を利用したシューティング・スターの攻撃により敗れる。
敗北後は2人ともブラックホールに飲み込まれる。
その最中Z-ONEの未来より遊星の可能性を信じたこと、遊星に希望を託すために戦っていたと告白。『…遊星達とは違う形で出会いたかった。そうすれば、本当の仲間になれていたかもしれない』
ゾーンを救うことを遊星に託し、『光を超え、未来を切り開くんだ!』、『君達と過ごした時間は最高に楽しかったよ』と自らのDホイールを押し出して遊星をブラックホールから救い、消滅した。
「行けぇぇぇ!!!遊星ぇぇぇぇ!!!!」
(遊星……)
なお、海外版ではWRGP編で物語が終了するため、記憶を取り戻すことも、遊星達と敵対する展開もなく生存する。ずっと遊星の仲間のままというある意味ブルーノにとっては幸せな結末かもしれない。
また、ゲーム版「タッグフォース6」でも遊星達の仲間として生存している。
「ブルーノ編」ではコナミ君と共にひたすらプラシドの作戦を(たまたま偶然結果的に)妨害しまくった末に、最後の試合でアポリアへの合体が出来ないまま決着がついてしまい、イリアステルの計画が破綻したけどまあいっかというギャグED。
そして「謎のDホイーラー編」では概ねアニメ通りの立ち回りであり、遊星に代わり立ちはだかったコナミ君と戦い、未来を託して散っていく。
だが、次の瞬間アクセルシンクロで引き返して来たコナミ君に救出され、遊星たちとは違う場所に連れ出されたことでまさかの生還。
アンチノミーでもブルーノでもない「謎のD・ホイーラー」として陰ながら町を守ることを新たな道と定め、姿を消す……という、本編と合わせても違和感のない結末を迎えている。
時は流れ、2021年6月。
あの光のロードをくぐり抜け、未来のDホイールが5D’sワールドに現れたのである。
もちろんそれはかつてのブルーノ本人ではなく、覇王十代や闇マリクといったかつての宿敵達と同じく、遊星たちの記憶から投影された「意志ある幻影」に過ぎない。
しかし遊星と、彼からブルーノの全てを聞かされていた仲間達はかつての友を取り戻すために立ち上がった。
遊星「思い出せブルーノ! 俺はお前に未来を切り開く力を授けられた。このデュエルで、お前との絆を証明する!」
ジャック「忘れたなら思い出すまでその頭を叩きのめしてくれる!暴力反対と泣いても知らんぞ!!」
クロウ「だったら見せてやるさブルーノ!お前が見せたアクセルシンクロの境地、俺のブラックフェザーで体現してやる!!」
アキ「遊星に新たな風を授けた貴方を、今度は私が取り戻してみせる! もう彼の、辛い顔は見たく無いから……」
龍可「たとえ貴方が私たちの記憶の存在だとしても、私たちの絆は消えない! エンシェント・フェアリー、力を貸して!」
龍亞「見せてやるよブルーノ。遊星達の足手まといにならないように、強くなったオレを! アポリアが信じてくれた、オレの可能性を!」
牛尾「お前の記憶を取り戻すために手段は選んでられねぇんだ。恨むんなら言い出しっぺの遊星を恨むんだな、ブルーノよぉ!!」
鬼柳「まさか遊星に未来の光を与えた人間が、メカニックだったとはな……。相手にとって不足はねぇ。満足させてくれよ!?」
カーリー「えーと、なんかゴメンね?遊星が貴方とデュエルしたら思い出してくれるかもっていうから……、もー!私デュエル初心者なんだからー!!」
無論アーククレイドルで遊星と雌雄を決したところまでの記憶しかないブルーノには身に覚えがない。
だがそれでもデュエルを通して仲間だったブルーノを取り戻せると信じ、遊星達はアクセルシンクロを手に挑み、そして……
「やっぱり凄いなチーム5D'sは。ボク達の見てきた未来と全然違う姿を見せてくれる。これが所謂絆の力って奴なのかな?」
遊星が、チーム5D'sが、そして全国のブルーノファンが歓喜する瞬間が訪れた。
あの機械オタクで、どこか間が抜けていて、それでいて憎めなくて、みんなに愛されるブルーノちゃんが、そこにいた。
再会に沸くチーム5D'sの中、ブルーノは自分がここにいる事実がそのまま、いずれ滅四星の仲間がこの世界に現れることの前兆だと確信しており、たとえ意志ある幻だとしても、今度こそ彼らに希望を取り戻させるために戦う決意を固めるのだった。
(ゾーン、アポリア……キミ達もいずれ、この世界に現れるのだろう……その時はボクも戦うよ。チーム5D'sの一員として、キミ達を救うために……)
その後のアポリア、パラドックス、Z-ONEのゲットイベントではこの決意通り、遊星たちと共にかつての同志と対峙し、新たな希望を証明するために尽力する姿が見られる。
先述の通り、TG(テック・ジーナス)と呼ばれるシリーズをメインとしたデッキを使用する。
カードに描かれるモンスターはどれも近未来的でサイボーグの様な出で立ちをしており、機械族ともう一つの種族を併せ持つ、特殊な物となっている。
しかし、OCG化の際、なぜか「機械族としても扱う」効果が失われてしまった。
エースモンスターはTGブレード・ガンナー(左)と、デルタアクセルシンクロのTGハルバード・キャノン(右)。
タッグフォースでのデッキ
タッグフォースでは「6」から本格的に登場したが(「謎のDホイーラー」としてなら「5」から)、いつもの容姿の状態では使っていないからか使用するデッキは【TG】ではなく、本編でも使っていない【マシンナーズ】を使う(【マシンナーズ】は雑賀が使うデッキ)。また、同じ理由なのかTG関係の台詞もない状態となっている。
マーサによるフォームチェンジでアンチノミーにさせることでようやく【TG】を使ってくる。そのアンチノミーは、従来では「謎のDホイーラー」表記だが、彼のハート4イベントでコナミ君と戦う際に「アンチノミー」名義となり、台詞回しやデュエル中の仕草が若干異なる。
デュエルリンクスでのデッキ
デュエルリンクスでは初期デッキのTGはタンク・ラーヴァのみで、スキルによってエクストラデッキに各種TGシンクロモンスターを組み込んで戦うのだが、例によって他のカードは紙束ばかりである。
とりあえず各種TGモンスターを揃えないと回らないので、それまでは現時点で使いやすいキャラクターのデッキを移植してレベルアップさせるといいだろう。
レベルが上がればカタパルト・ドラゴンやジェット・ファルコンといった特殊召喚効果などを持ったカードやレベルの噛み合うチューナーが揃うので、パワー・グラディエーターが出しやすくなる。
問題のデルタアクセルシンクロについては、初期スキルでレシプロドラゴンフライを呼び出して行う……のだが実はこれが高難易度。
というのもこのスキルの使用条件というのが、『同一ターンでTGシンクロを2回成功させること』。
当然『ロスト・スター・ディセント』などの蘇生は判定外。正規シンクロ召喚でなければならない。
デュエルリンクスは3マスしかないため、必然的に2体ずつでのシンクロ召喚になるだろう。
シンクロ召喚後に特殊召喚権があるスター・ガーディアンがいればまだ成功しやすいが、なければ素直にブレードガンナーを狙ったほうが安定性も良く無難だろう。
現在はリンク召喚の実装に伴いEXモンスターゾーンが追加されたことで若干条件が緩和された他、トライデント・ランチャーが実装されたためアクセルシンクロの難易度は格段に下がっている。
ブルーノ状態の時は、黄色いスクーターの様なDホイールを使用。遊星たちのDホイールと比べあまりにも小さく、速さもそれ程出せない様な描写がある。
覚醒時は「デルタイーグル」と言う修正テープに近い奇抜なデザインのDホイールを使用。力学的法則なんて関係ないぜといわんばかりである。
彼は未来からやってきたらしいので未来の技術によるものだと思われる。
- 暴☆力☆反☆対
- 開かないドアは、開けるのみ!
- えーとね、デビルのD・デストロイのD・デットヒートのD・ダークのD・それから え~と…大好きブルーノちゃんのDかな?
- どうせなら、ブルーノ&5D'sに!
- 大好きブルーノちゃん
- 生前の本名は「ジョニー」。
- 放映終了から7年半後OCGにて「TG スター・ガーディアン」という彼をイメージしたカードが登場した。
- 彼の形見の割れたサングラスは遊星の手で回収され、DVD版の最終回の1カットにて、WRGPの優勝トロフィーやチーム5D'sの優勝記念写真と共に置かれている。
- 彼の最後の台詞(遊星……)は田中氏のアドリブ、無意識に口をついて出てしまったらしい。
100億もの嘘を★田中宏樹:2011年3月以前に遊戯王5D's、特にブルーノについての記事あり。
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