エドワード・ボーマン「仕様書をよく見ろ! マスクを変えただけで中身の性能はまるっきり同じだぞ! アナハイムの武器商人め! 面の皮が厚いにも程がある!」
概要
『機動戦士ガンダムサンダーボルト』第3部に登場する地球連邦軍の新型MS。製作はアナハイム・エレクトロニクス。型式番号RX-77-4BG。
顔つきはややいかついガンダムフェイスなのでぱっと見ガンダムタイプに見えるが、実はガンキャノンⅡの発展試作機のマスクを取り換えただけで実質的にはガンキャノンⅡ系統である。
冒頭の通りエドワード総督からは「なんでもかんでもガンダムの冠さえつけりゃあ売れると思いおって」と呆れられているが、勿論単なるハリボテの神輿ではなく、連邦の新型主力機を見越して作られているだけあって戦闘力は折り紙付き。
かつてサンダーボルト宙域で猛威を振るったフルアーマー・ガンダムを基に開発した「フルアーマータイプ」の機体であり、『TB』世界独自のサブアーム展開による2枚のシールドと、『TB』世界のガンキャノン型特有の背部バックパックから伸びるもう1対のサブアームによるビーム兵器の携行が可能。さながら6本の腕を振るう阿修羅のよう。
機動力もガンキャノンとは比較にならないほど高く、一騎当千の機動力を有するパーフェクト・ガンダムと互角に近接戦が可能なほど。
まさしくガンダムフェイスは伊達ではないのである。
活躍
作中でのメインパイロットはサム・シェパード中尉。
ルナツーで査定を受ける予定だったが、そこに潜入した南洋同盟のダリル・ローレンツが暴れ回った事で急遽その迎撃に出陣。
同じ小隊のジム・キャノンⅡ2機との息の合った攻撃でパーフェクト・ガンダムを追い詰めるも、ジオンから鹵獲していたブラウ・ブロを奪取されると形勢逆転、超火力で押し切られ逃げられてしまう。
その後、ホットロッド艦隊に編入され、マグネットコーティングを受ける。
武装
- 頭部バルカン砲
- ミサイルポッド×2
- 両肩に内蔵された6連装ミサイルポッド。使用する際にはアンテナを折りたたむ。弾頭をポリマー弾に変える事で、敵MSの関節部を固め動けなくすることができる。
- ビームライフル×2
- ガンキャノン系統。主にサブアームで使用。
- 二連装ビームライフル
- FAガンダム同様に左腕に装着する。
- ハイパーバズーカ
- ガンダムが使用していた対MS用バズーカ。右手で使用。
- ビームサーベル
- ガンダムと同等の近接用武器。この漫画だとロクな使われ方をしないもの。
余談
ガッシリとした体格や、連邦機にしては珍しい悪役っぽい顔立ち、更にパーフェクトガンダムとの一進一退の攻防から、「裏モチーフは『機動戦士ガンダム0083』のガンダム試作2号機「サイサリス」ではないか?」という説がある。(もしくはマイナーな部類に入るが武者番長風雲録の青狼頑駄無の可能性も)
最新コミック22巻の表紙をこの機体が飾られた。今のところ立体化の予定はないものの、ホビージャパンウェブでフルスクラッチで制作された模様。
関連項目
偽ガンダム:ある意味ではガンキャノンが変装した偽ガンダムVSザクが変装した偽ガンダムとも取れる。知らない人が見たら「ゴツい外見の悪いガンダムと、ヒロイックでシンプルなデザインの善いガンダムが戦っている」ように見えてしまうのもこの漫画らしいというか。
Gブル:名前は似ているが、特に関係はない。