概要
『エピソード3・シスの復讐』のメイン舞台の1つとして登場する惑星「ウータパウ」に生息する「ヴァラクティル」という四足歩行の草食爬虫類。性別は雌。
同種は足が速く崖などの悪路でも平気で走れ、泳ぎも得意。さらに性格も温厚で聡明あることから乗り物として同星の原住民の1つである「ウータイ」によって飼育されており、リザード・マウント(またはドラゴンマウント)という別名も持つ。
映画版での活躍
物語中盤、事実上のリーダーであるドゥークー伯爵を失ったグリーヴァス将軍やヌート・ガンレイら独立星系連合の幹部達がウータパウに潜伏しているという情報を得たジェダイ評議会によって、グリーヴァスの逮捕または討伐のために単身同星に派遣されたオビ=ワン・ケノービに貸与され、彼と行動を共にする。
情報が正確であったことを確認したオビ=ワンが援軍の到着を待ち単独行動をしている間に彼を独立星系連合の幹部達が潜む秘密基地に連れて行く。
オビ=ワンがグリーヴァスに単身決闘を挑んでいる間は基地の天井裏で待機していたが、オビ=ワンがライトセーバー戦でグリーヴァスに勝利して武装を奪い、続けてコマンダー・コーディが率いる援軍の第212突撃大隊が到着したことで形勢不利を悟ったグリーヴァスが一輪バイクに乗って逃走を図ると、オビ=ワンの呼び掛けに応じて再び彼を背中に乗せ、グリーヴァスと激しいカーチェイスを繰り広げた。
最終的にグリーヴァスが脱出に使おうとしたスターファイターの発着場で彼を追い詰め、戦闘の末にオビ=ワンがグリーヴァスの討伐に成功したことで勝利を収めることができた。
その後も戦後処理に奔走するオビ=ワンの足となって駆けまわっていたものの、その最中にオーダー66が発令され、指令を受けたコーディーらクローントルーパーによる不意討ちの砲撃を受けてしまい、爆破に巻き込まれてオビ=ワンと共に崖下の湖へと落下してしまった。映画の描写ではその後の生死は不明。
小説版での活躍
小説版では大まかな流れ自体は映画版と大差ないもののオビ=ワンとの関係性が深掘りされており、初対面でボーガを雌だと察したオビ=ワンが彼女を「お嬢さん」と呼び、飼い主のウータイから怪訝に見られながらも早期から信頼関係を結ぶ様子が描かれている。
そして映画の描写では生死不明だったがこちらでは死亡していることが明確となっている。その詳細については、フォースの使い手であるオビ=ワンですら察することができなかったクローントルーパーからの砲撃に野生の勘によって一瞬早く気付くことができ、背中のオビ=ワンを守るために自らの体を盾にして砲撃を受け止めたことで爆散したとされている。
オビ=ワンは湖へ落下した後でこの事実を悟り、自分の身を犠牲にして命を救ってくれたボーガを「友達」と評して心から感謝すると同時に、彼女の死を悼んだ。
その影響
オーダー66においてクローントルーパーと共に前線に立っていたジェダイは、その大半が訳も分からないうちに味方に撃たれる形で死亡したが、これはオーダー66の実行がクローントルーパーの脳内に仕込まれた行動抑制チップを通じた「指令」によるもので、フォースで感じ取れる悪意や殺意といった感情を生じさせないままにブラスターによる狙撃や乗機の撃墜といった一撃必殺の不意討ちを行えたこと、加えて最前線においては攻撃対象のジェダイが基本1人なのに対し、指令を受けたクローントルーパーはその場にいくらでもいるという数の暴力と孤立無援が生じやすい状況だったことも影響している。オビ=ワンと同じくこの状況から生還できたヨーダも、自らが攻撃を受ける前にクローントルーパーからではなく銀河中のジェダイの大量死を感じることで異変を察知できたこと、最初に自分を攻撃しようとしたクローントルーパーの数が2人と特段少なかったこと、友人であるウーキー達が脱出に協力してくれたことなど、いくつもの幸運が重なったことによるものであることは否めない。
小説版の描写を参考にするならオビ=ワン自身も攻撃を受けるまではクローントルーパーの裏切りに気付くことができず、ボーガが身を挺して庇ったことで生き延びることができた。加えて最終的にオビ=ワンはグリーヴァスが用意していたスターファイターを奪うことでウータパウからの脱出に成功しており、これもボーガと共にグリーヴァスと戦った経験があるからこそ取れた手段である。
これらを踏まえて後の展開を考えると、ボーガもまた銀河を救うことに貢献した英雄の1人と呼んでも過言ではないだろう。
関連タグ
パルキア:ボーガの声のエフェクトを流用している。