概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場するソラ・ハレワタールのポンコツタグ。
スカイランド出身のソラは初めて訪れた地上世界で自動車やエスカレーター、案内ロボットといった文明の利器を目にして驚く描写があるが、いささか反応がオーバーなことを措いてもこれぐらいのカルチャーショックは異世界出身者なら当然であり、それだけでポンコツ扱いはできるものではない。
彼女についてポンコツネタが語り得るとすれば、それはヒーロー志望の真っすぐ過ぎる性格故、時折ズレた言動を見せることにあるだろう。
例えば第4話で聖あげはに自己紹介する際に、うっかり「別の世界から来た」ことを口にしてしまった上、ましろに止められると「大騒ぎになるから、スカイランドのことやエルちゃんがプリンセスだってことは内緒にするってましろさんと決めたのに」と、わざわざ言わずとも良いことを喋ってしまったこと。
同回で、子豚に化けたカバトンのあからさまにバレバレな罠(ましろはちゃんと見抜いていた)にあっさり引っ掛かってミラージュペンを奪われ、変身不能のピンチに陥ってしまったことなどが挙げられる。
第26話では、夕凪ツバサの解説で出てきた「ジェットエンジン」を「ジェットにんじん」と訊き間違えたり、望遠鏡を逆に覗いて「すごく遠くに見えます」と反応したりするなど、結構な天然ボケをかましている。
そういう意味でも、ツッコミ役としてのパートナーのましろは彼女にとって不可欠な存在となりそうである。
余談
主役キュアでポンコツタグが作られるのは彼女が初。
もとよりポンコツとは「ハイスペックなキャラクターが、それとは裏腹な抜けた面を見せる」というギャップをある種の萌え要素として表現するために用いられる概念であり、クールビューティーや異世界出身者といったギャップが目立ちやすい要素が多い紫キュアや青キュアといった寒色キュアや追加キュア、光堕ちキュアに対し、プリキュアの主人公にはドジっ娘やアホの子タイプが多く、ソラが登場するまでは全員が「生まれも育ちも親の血筋も純日本人」であり、やらかしてもわざわざポンコツ呼ばわりされるまでもないことが最大の理由である(そのためプリキュアの主人公の多くはその真逆の要素であるプリキュアおバカレンジャーに該当する)。
これまでポンコツ化がされやすい要素である異世界出身や青キュアが初めて主人公に採用されたということもあるが、ヒーローを目指すソラが並外れた身体能力と高い学習能力を持ち、努力を欠かさない極めてハイスペックな人物だからこそポンコツネタの対象となったのであり、彼女の有能さの裏返しといって差し支えない。
幼いころからヒーロー一筋で生きてきたソラにとってはメイクやオシャレ、ファッションはやや苦手分野である。第27話ではわくわくレッスンモードのレッスン内容がましろのメイクレッスンと入れ替わってしまい当初メイクがどえらいことになってしまったが、「ましろさんならどうするか?」と親友の事を思いなんとか合格することができた。