概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場する異世界。
第1話時点では複数の小さな浮島に町があり、王城の立つ城下町のある浮島は一際大きいという全景が描写されている。
そんな環境ゆえか人語を話す異種族が多数存在し、人々と当たり前に共存している。
「遊覧鳥」のように少なくとも飛行能力で人間や他の異種族の交通手段に貢献する者も珍しくなく、王宮では某RPGシリーズマスコットキャラクターの鳥に乗った衛兵達が警護を務めている。
剣と魔法のファンタジーな雰囲気が強い世界であり、スカイジュエル等を利用した独自の文明を築いている様子。
ソラシド市に召喚されたソラが自動車やテレビを見て驚愕していたり(第1話)航空力学が学問としての認知が薄い実態から、科学の概念自体があまりないらしい。
但し文化水準は結構近代的なようであり人間界と同様に学校も存在するが、ソラが学校を「誰でも入れる場所」と発言している点から一種のフリースクールである模様。
青の護衛隊の隊長にシャララが就いていたり、当地出身のヨヨが『ハイパースゴスギレジェンド博学者』の肩書を持つなどの事情から女性の地位が高いようである。
日本並みにはっきりとした四季もある(第5話より)。
住民
主要人物
ソラ・ハレワタール/キュアスカイ(声:関根明良) |
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本作の主人公。第14話から「青の護衛隊」に見習い隊員として入隊する。 |
夕凪ツバサ/キュアウィング(声:村瀬歩) |
紆余曲折を経てソラの仲間となった。スカイランドのプニバード族出身。 |
王族
国王、王妃(声:一条和矢、吉田小南美) |
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スカイランドの国王と王妃。 |
プリンセス・エル/キュアマジェスティ(声:古賀葵) |
スカイランドのプリンセス。未知数の力を持つ。 |
プリンセス・エルレイン/キュアノーブル(声:庄司宇芽香) |
300年前のスカイランドのプリンセスで、伝説のプリキュア。 |
青の護衛隊
スカイランドを守護する精鋭近衛部隊。
国内では「スカイランド最強のヒーロー部隊」として名高い。
ハレワタール家
プニバード族
スカイランドに住む鳥型の妖精種族の一種。
人間に変身する能力を有しているが、大昔にその力を得た代償として飛ぶ力を失ったとされている。
その他
遊覧鳥(声:高橋伸也) |
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スカイランドにおける移動手段。関西弁を喋る。 |
ワシオーン(声:不明) |
シャララ隊長の従者。 |
乗用鳥 |
スカイランドにおける移動手段。 |
竜族(声:安元洋貴、杉崎亮) |
かつて、大昔のスカイランドで暮らしていた伝説の種族。「浮島」にてハレバレジュエルを丹念に磨き続けていた。 |
文化
ソラシド市との繋がり
- スカイランドとソラシド市は隣り合わせの世界と説明されている。
- 2つの世界に強い嵐が同時発生した際に空間の裂け目ができるらしく、そこから本来スカイランドにしかない鉱物や生き物がソラシド市に流れついてくるらしい。
スカイランド語
- 公用語の概念があるかは不明ながら、広く一般に日本語が普及している。
- ただし、使用している文字は日本語とは異なり恐らくローマ字の子音のみをラテン語のアルファベットで書かれたようなものと思われる。
- アルファベットや漢字のように複数の文化圏に跨がって使われる文字は多いが、口語が同じで文字が異なるケースは現実では見られない。
スカイジュエル文明
- スカイジュエルとは、スカイランドで産出される空色の宝石である。
- 同世界ではそれほど希少ではないようで、ソラ曰く「どこにでもある」らしい。
- 多くのエネルギーが蓄えられており、ミラーパッドなどスカイランドの道具を動かす動力源として利用されている模様。
- それ故生活の必需品として店で売られ、物々交換にも使用される。
- ベリィベリーの手袋にも青い宝石のようなものがあり、そこから雷を発して攻撃しているなど武器にも加工できるようだ。
食文化
- ソラは虹ヶ丘家で焼き鮭の味に感動したりレトルトのカレーライスの味を気に入ったりしているが、スカイランドの食生活がどのようなものなのかは謎。
- スカイランド人は鳥と親しい文化を築いているが、第8話で虹ヶ丘家の食卓にゆで卵のサラダが出ているところを見ると卵は普通に食べる模様。
- また、都の商店街ではリンゴや洋ナシなどの果物、大根のような野菜がたくさん売られていた様子から果物や野菜が豊かな風土であるようだ。
- スカイランドの料理は地球のそれと名前や内容が酷似したものが多く、プニバード族の祝賀料理『ヤーキターイ』は「鯛焼き」に近く、小麦や小豆に酷似する現地素材で調理する。
- その他、まんま「シチュー」である『チシュー』や、「ボールドーナツ」そっくりな『ドールボーナツ』などもあり、味や食感もほぼ同じだが微妙な差異がある模様。
スカイランドの鳥族
- 8話では、ソラが「スカイランドの民は鳥と仲良しで鳥達の中にはモデル業を営んでいる者や王族に仕える者もいる」と語っている。
- 遊覧鳥やワシオーンなど人間を乗せて飛べる鳥達もいる一方、プニバード族のように「飛べない鳥」もいる。
- 現実世界ではペンギン・ダチョウ・ドードーなど有名な飛べない鳥も多いが、スカイランドで「飛べない鳥」は珍しいようだ。
- 現実世界における馬のポジションである「乗用鳥」(1話で衛兵達が、14話にてシャララがスカイランドに戻ってきた際も乗っていた)は24話では首が短くなり、より某RPGシリーズのマスコットキャラクターらしい見た目になっていた。
鳥以外の生き物
- 海に値する場所はないらしいが『魚』の概念はある事実から、湖や河、または空魚の類は存在しているらしい(ヤーキターイの型は翼型のヒレを持つ魚の形だが……?)
- ソラは豚や犬等の動物を知っていたが、劇中の描写からタヌキやキリンはいない模様。第15話ではトナカイに似た動物もいた。
- 25話にて、スカイランドにもパンダやシマウマに似た動物がいる模様。
- ただし空が関係しているからか体色は青地に白い模様らしい。
スポーツ
- 人間界のリレーのようにチームで走りバトンを渡す陸上競技『ラルー』があるらしい。
スカイランド神拳
- ソラが行使する拳法(武道の一環として挙げられている)。
- 国の名前をそのまま冠する辺りスカイランド内の知名度が高そうに見えるが、ヨヨ曰く「スカイランド内でも既に途絶えて久しいもの」らしい。
スカイランド暦・風習
- スカイランドにも独自の暦と言う概念は存在し、現代はスカイランド暦856年である。
- 現実世界のクリスマスにあたる『スリクマス』というものがあり、スカイランドのサンタはサンタ服を着たプニバード族で『ターサン』と呼ばれている。
その後
第48話にてスカイランド王都をカイゼリン・アンダーグが襲撃し、ワープトンネルから多くのスカイランド市民がソラシド市に避難する事になったのだが、個人の敷地内で行った事とはいえ元々スカイランドとこちら側との交流基盤が出来上がっている様子は見られなかった。かつて、スカイランドにも異文化に対する偏見・差別の歴史が存在していたが…。
余談
前作では異世界は登場するも、プリキュアは全員地球人であったため、「正規のプリキュアを輩出した、純粋な異世界」はホープキングダム以来実に8作ぶりであり、実は令和の作品では初である(魔法界、ヒーリングガーデン、グランオーシャンは地球発祥の世界であり、厳密な意味での異世界ではない)。