IMPERATOR CAESAR MARCVS OPELLIVS SEVERVS MACRINVS AVGVSTVS
インペラトル・カエサル・マルクス・オペッリウス・セウェルス・マクリヌス・アウグストゥス
第23代ローマ皇帝。
人物
アフリカ出身のムーア人の騎士階級出身、行政官僚を経て、先代カラカッラ暗殺時には近衛隊長官であり、先帝の暗殺の首謀者であったという説も存在するが、暗殺後すぐにローマ皇帝に名乗りを上げ元老院から即位を承認され、皇帝即位時にはすでに50代であったため、共同皇帝として息子のディアドゥメニアヌスを共同皇帝とする。
政策
比較的穏健な政策を採り、内政においては先帝の行った通貨の改悪を元に戻したり、また先帝の一族をシリアへ追放したりしており、外交では武力よりも交渉をもって解決するという手法をとり、軍縮を進めた。
失脚
彼の政策は特に兵士にとって認めがたいものとされ、そこへシリアへ追放された一族がカラカラの落胤とされる少年( 後のヘリオガバルス )が皇帝に名乗りを上げ、一族の金を使い買収したり、元から皇帝に反感を持っていた軍団を味方としてそれらを率いてローマへと進軍、マクリヌスは軍務の経験が乏しかった上、高齢、かつ兵士に見捨てられており、ヘリオガバルスを指示する軍団との戦いに敗北、マクリヌスは落ち延びローマに戻ろうとしたがそれはかなわず、カッパドキアでつかまり斬首、共同皇帝のディアドゥメニアヌスもアンティオキアで捕らえられ同様に処刑され、その後次代の皇帝に記録抹殺刑を受けたとされる。