「つまらないことで争わないで頂戴。ケーキが不味くなるじゃない」
概要
CV:原由実
『ガールズ&パンツァー 最終章』に登場。みほ達が対峙する隊長としては最後に出会う登場人物になる。
金髪のロングで毛先がそれぞれ縦ロールになっているのが特徴。身長150cm。誕生日は4月20日。
押田と同じく中等部から進学した「エスカレーター組」で、そのリーダー格。押田と違って安藤ら「受験組」との対立にはあまり関わっていないが、内心では何とか和解したいと思っている。
大洗女子学園との試合では、フラッグ車のルノーFT-17に搭乗している。この戦車は本来二人乗りで車長が砲手を兼任するが、マリーは砂部という専任の砲手を乗せており、自分は砲塔後部のハッチに座って指揮に専念している。ちなみに、操縦手は祖父江。指揮する時は校章が入ったファー付きの扇子を手にしている。車体には赤いハートのエンブレムが施されている。また、座っている場所にはクッションを敷いている。
名前の由来はどう考えてもマリー・アントワネット。それも、押田と安藤と同じようにベルサイユのばらの方をイメージしていると思われる。
ファンからの渾名はマリー様。
容姿
シンプルに西洋のお嬢様らしいイメージをしている美少女。
金色のストレートロングヘアで、先端がカールがかっているのが特徴。普段はアクセサリーは何も付けていない。試合時は学園共通のケピ帽を被っている。また、先端に綿毛が付いた女王様風の扇子を手にしている。
体格としては高校の隊長キャラの中では小柄な方。流石にあっちよりかはまともな方だが。
下記の通りスイーツ好きなので、大体いつも何かを食べている。そのため体格が危うい方だが、幸い劇中ではスレンダー体形を維持している。
性格
優雅でおっとりした印象を与える一方で、お嬢様育ちのせいなのかナチュラルにマイペースで高慢な一面がある。
だが、試合中は大抵のことに動じることなく落ち着いて指揮を執っており、状況をいち早く把握するなど指揮官としては優秀。先の傲慢な性格も「相手チームを油断させるため内部争いしている振りをしていた時期」に見せた時だけなので、演技の可能性もある。
実際は試合後に対戦相手と和気あいあいと会話しているので、かなり友好的な性格と思われる。
スイーツが好きで、劇中ではよくケーキを食べており(しかも種類は豊富)、試合中でも食べている。ただ、そのためかファンの間ではぽっちゃり疑惑が囁かれており、2018年1月には『もっとらぶらぶ作戦です!』Web出張版で早速ネタにされた(ノンナに肩車されているカチューシャを見て自分も押田に肩車してもらおうとしたら、押田はマリーを持ち上げられなかった)。
また、太りやすい体質らしく、押田と安藤を連れてケーキバイキングに行った際、目に見えて分かるほどに丸々と太ってしまったため、2人にその足でフィットネスジムへ連れていかれたこともある(その後すぐ元の体型に戻ったそうなので、痩せやすくもあるようだ)。
この体型で危うくダージリンと会い、『BT(ぶた)自由学園』呼ばわりされるのを恐れて、青師団高校のエルの指導でダイエットを受けるものの、今度は砂部、祖父江と共にムキムキの体形になってノーブルシスターズの目の前でリンゴを握りつぶすなど、彼女たちを怖がらせてしまった(逆ダイエットですぐに元に戻ったが)。
ちなみに、砂部と祖父江とともにスイーツを食べようとしてあきらかに自分の分だけ多く取ったりすると、二人が怖い形相で詰め寄ったり、その後の練習試合などで撃ったり走行したりしないなどのボイコットを起こされる。
抱き枕カバーの薔薇風呂でリラックスしているシーンでは、スマートなプロポーションを披露している。だが入浴シーンの抱き枕カバーなどそうそうお目にかかるものではないと思われる。
活躍
周りに無能な指揮官と認識させるためか、押田と安藤が諍いを起こしても仲裁しない事なかれ主義のような態度を取ったり、試合開始時の挨拶では「どうして私が頭を下げなきゃいけないの~?」とお辞儀するのを拒否するなど、傲慢な態度を取っていた。
当初は護衛のARL441輌とともに丘の上で待機し、無警戒を装って大洗女子チームを誘き寄せていた。そして、橋を渡っていた大洗女子チームが橋の両端を破壊されて孤立したところを見計らって動き出し、丘の上から砲撃していた。
後半からはボカージュに陣取り持久戦の構えを見せ、試合中に祖父江と砂部とともに戦車を降り、シートを敷いてお茶会をするほどの余裕を見せていたが、(大洗側の策略で)押田達と安藤達が仲間割れを起こしたのを知ると慌てて出撃し、両者を仲裁。元凶であるカモさんチームを発見して撃破させる。
なお、両者を仲裁する際、互いに突撃して来る安藤と押田の間を割って入り、瞬時に互いの砲口に扇子とケピ帽を突っ込んで両者を制止。そして、一回転して砲塔に立つなど、何気に身体能力の高さを見せた。
同士討ちの時点でボカージュでのBC自由学園の重厚な防禦体制は崩壊し、その混乱に乗じた大洗女子側に包囲された為、すぐにボカージュからの残存戦力一丸となっての脱出を図り、包囲網に絡めとられ自軍戦力が撃破されていく中、途中押田と安藤によって車体が浮き上がって身動きが取れないアヒルさんチームを撃破する。そして、ついに自身以外の味方が撃破され起死回生で敵フラッグ車のカメさんチームを狙うが、ボカージュの出口でサメさんチームに阻まれ、しかもすでにあんこうチームとレオポンさんチームに取り囲まれて万策尽き、最後に持っていたスイーツを一口食べて撃破される。
試合後はアンチョビと同じくスイーツを振る舞って大洗女子チームを労い、西住みほに楽しい試合が出来たことに感謝しつつ次は負けないと意気込んだ。
ちなみにみほとは意気投合したようで、入場特典の色紙イラストではみほと一緒にたい焼きを食べるシーンが描かれている。本人の様子から察するにたい焼きの味は初めての感覚なのだと思われる。
大来女子学園と知波単学園との試合では押田と安藤、そしてOGのアズミとともに観戦に訪れるが、真剣に学ぼうとする押田と安藤を尻目に一時お預けを受けたケーキを食べたそうにしてたり、アズミから長期戦になる可能性があると聞いて、その間にバラ風呂に入ったり、ついにはテントで就寝などマイペースな面が多い。ちなみに、アズミのことは「アズミお姉様」と呼んでいる。
余談
『もっとらぶらぶ作戦です!』や『戦車道ノススメ』では、同じヨーロッパがモチーフのセレブキャラゆえかダージリンとの絡みも多い。
前者は戦車道以外で打ち負かすため徹夜で格言を学び、ダージリンより先に格言を話したりして鼻を明かして優位に立つものの、気が付くとダージリンにケーキを次々勧められぽっちゃりしてしまい、事実上の敗北。
後者は西絹代との三つ巴でお茶会を開いているが、ダージリンは紅茶、マリーはコーヒーが好みで嗜好が合わなかった。
最終章2話の4DX上映を記念して、マリー・みほ・西の3人で映画鑑賞しているシーンが描かれているが、マリーは普通にポップコーンを入れたカップを手に抱えている。……恐らくこの後、地獄を見たものと思われる。と言うかイラストの状況からして5秒と持たずに悲惨な状態になっているであろう。
最終章で新登場した唯一の隊長(学園)であるため、大洗連合チームには含まれていない。当たり前とはいえ、少々物寂しいものがある。ただし「戦車道大作戦!」で「大洗女子」コスチュームの実装はされている。
関連イラスト
関連タグ
安藤(GuP) 押田(GuP) 祖父江(GuP) 砂部(GuP)
アスパラガス(GuP):『リボンの武者』の世界におけるBC自由学園戦車道チームの隊長。「大鍋(カルドロン)」の二回戦の時に共演を果たしている。