ミドロ号
みどろごう
元々はさる侍大将の愛馬であり、稀代の名馬と称されていた。しかし乗り主は「馬は名馬だが将は小物」と言われることにひどく劣等感を有しており、腹いせもあってミドロを仔馬から引きはがして無理矢理戦場に連れ出す。そのさなかに矢傷を負い、侍大将を踏み殺して戦場から逃走、死に瀕していた所を四十八の魔物の一角たる馬型の妖怪に助けられ、妖怪と融合する事で生き永らえた。
その結果、完全に妖魔となって暴走し、賽の目の三郎太を催眠術で操って自分を養わせ、更にはトゲの生えた蹄鉄を作らせることで、三郎太と共に人間への復讐を行う(実際は戦と関係ない村人なども蹴り殺していたので、完全に八つ当たりである)。
大量殺人に手を染め自然界の摂理から完全に離れてしまったこともあって百鬼丸からは「あれは馬じゃねえ」と言われ、交戦。全ての脚を切り落とされ、三郎太を振り落としてもなお空を飛んで襲い掛かるが、喉笛を切り裂かれ、完全に絶命する。
どろろは仔馬と心を通わせていたためミドロの討伐には最初は反対していたが、ミドロが完全な殺人鬼と化していたため、もはや救う手立てはないと理解し、百鬼丸の決定に従った。
一頭だけ残された仔馬には「母ちゃんなんかいなくったって頑張れよ」と声をかけるのだった。
「馬妖怪」が奪っていた部位は不明。
CV:石黒史剛
第21話で初登場。
元々はただの農耕馬であったがその見事な体格から軍馬として醍醐方に徴用された。しかし、百鬼丸をおびき寄せるための囮にされ、仕掛けられていた爆弾で百鬼丸と共に吹き飛ばされる。その爆発で木端微塵に爆裂して死亡するも、鬼神と融合を果たし妖魔として復活。同じく醍醐方への憎悪を募らせる百鬼丸を背中に乗せてともに暴れ回り、主人公の愛馬となるという、単なる敵扱いだった原作やPS2版からは考えられない破格の扱いを受けた。
醍醐の本陣に突入するも陸奥、兵庫に押しとどめられ、仔馬を見て気が逸れたすきを突かれて致命傷を負い、陸奥と兵庫を道連れにしながら二度目の死を迎えた。
なお本作では12の鬼神ではなく単なる野良妖怪であるため、奪っていた部位は無い。