「人と魔獣の絆が世界を変える――――」
概要
ラストクラウディアとは、2019年4月15日にサービスを開始した株式会社AIDISによるスマートフォン/PC向けRPGである。
サービス開始当初はiOS,Android,DMMでのみ対応していたが、2023年4月20日にはsteamでもプレイ可能となった。
タイトルは英語で「LAST CLOUDIA」と表記するがタイトルロゴ以外で使われることは少なく、App Store等での表記も「ラストクラウディア」である。Pixivでのタグ登録も「ラストクラウディア」が最も多い。
プレイヤーの間では「ラスクラ」の愛称で親しまれている。
2023年7月25日の公式生放送において、プロデューサーの変更が発表された。これまで日本語版、英語版のプロデューサーを務めていた竹島氏は、今後は繁体字中国語版、韓国語版を担当するようになる。日本語版・英語版のプロデューサーはリリース前よりラストクラウディアに携わっていた竹内氏が変わって担当するようになる。
2024年2月20日には全世界600万DLを達成した。
キャラクター(以下ユニット)は戦闘時やストーリー登場時にはドットで描かれ、戦闘もドットのユニットをリアルタイムで操作する形式となっている。
ゲームシステム
先述の通り、バトルはドットで描かれるユニットたちをリアルタイムで操作して戦う形式となっている。ストーリーでもキャラクターは基本的にドットで描かれており、キャラクターの行動に合わせての動きがある。
クエストにはフレンドを含め最大4体のユニットを連れていくことができる。プレイヤーは同時に最大1体のユニットの操作が可能であり、操作していないユニットはAIによって自動的に操作される。
また、後述するアークを装備させることによってユニットのステータスをあげたり様々な効果を付与したりできる。
バトルの際に使われる様々な効果は表記されていないものも多く、攻略サイトやユーザーによって投稿される動画などで調べなければ効果が不明瞭なものも少なくない。
また、ユニットにはレア度という概念が存在しない。そのガチャで排出されるユニットであれば、ピックアップされているユニットをのぞいて排出率は全ユニット等しい。
ストーリーをはじめ高難易度クエストやマルチクエストなど対コンピュータ要素(俗にいうPvE)が強い本ゲームではあるが、アリーナ等の対人(PvP)要素も存在する。
2022年4月14日にギルド機能が実装された。2023年3月30日にギルド同士のバトル(GvG)のβ版が始まり、その半年後の9月28日には正式版が開始された。
育成システム
ソーシャルゲームの中では珍しくレベルアップにアイテムを必須としない。経験値はクエスト終了後に数値として配られ、それが一定量貯まることによってレベルがアップする。レベルアップに関してはドラクエやFFなどのコンシューマゲームのシステムに近い。
レベルの上限をあげるのに20レベルごとに素材とゼル(ゲーム内通貨)が要求される。最高レベルの110に到達するために5回コストを支払う必要があるため、レベルを上げるだけでも時間が必要である。
なお、ラスクラ4周年を機にこれ以降実装されるユニットと実装済みユニットの一部のレベル上限が110から120に変わった。以降のユニットは実装時に上限が解放されており、既に実装済みユニットのレベル上限変動はひと月に10体ずつ上限が解放されている。
もちろん、レベル上限を110から120にする際にも素材とゼルは要求される。
さらにレベルを上げただけでは強いユニットは完成せしない。「能力開放」というスキルツリー型の解放システムによってスキルや魔法を覚えさせたり、「潜在覚醒」によってステータスをさらに上げることによって、ユニットを強化する必要がある。なお、これらにもそれぞれの素材や金が要求される。
このように簡単には強いユニットを作れないため、ユニットの育成は根気のいる作業となっている。
スキルは習得=使用可能ではなく、習得したスキルをセットすることで初めて使用可能となる。スキルにはそれぞれコストが数字で割り振られており、ユニットのスキルコスト上限に収まるようにセットする必要がある。なおスキルコスト上限は、120または130となっている(スキルツリーの解放状況によって変動する)。
アーク
このゲームの特色の1つであり、ユニットを強化するために欠かせない要素。ユニットに装備できる特殊な装備品。
それぞれの名前には、作中世界で起こった過去の事件や出来事、遺物などの名前が付けられている。
これを装備することでステータスが上昇するほか、それぞれのアークが持つ特性によって戦闘を有利に進めることのできる様々な効果が付与される。また、いくつかのアークにはアークスキルがあり、いずれも強力なものとなっている。
また、アークによってユニットに新たなスキルを覚えさせることが可能で、ユニット強化のかなめとなる存在でもある。アークで覚えさせられるスキルにユニットの制限はなく、幅の広い育成が可能となっている。
こちらにはレア度という概念が存在し、下からR,SR,SSR,LR,URとなっている。初期に実装されたものをのぞき、コラボで実装されたアークや季節の行事をもとにしたアークはすべてLRに配当されている。
FF6の魔石システムやTOGの称号システムに近い性質を持つ要素である。
ストーリー
人と魔獣が暮らす世界グランゼリア。
かつてこの地は破神ログシウスにより支配されていたが
英雄アデルと女神リラハにより破神の封印に成功する。
それから数百年──
世界は英雄の子孫により建国されたオルダーナ帝国によって統一され人々は平和な時代を享受していた。
しかし、そんな中、謎の魔獣による被害が報告され始める。
第十二騎士団に所属する騎士カイルは魔獣レイとともにある任務へ向かっていく。
それが世界を揺るがす大きな戦いの始まりだと知らずに──
(公式サイトより引用)
2024年1月18日現在、ストーリーは2部2章まで進行している。
登場キャラクター
(解説文は公式サイトより引用)
- カイル
CV:鈴村健一
本作の主人公。「オルダーナ帝国の熱血騎士」。
オルダーナ帝国第十二騎士団に所属する騎士。考えるよりも先に行動してしまう熱血漢。剣の腕は全騎士の中でも高いレベルだが、独断専行での行動が目立つため一騎士の地位にとどまっている(本人は気にしていない)。魔獣であるレイとは幼少の頃より一緒に暮らしている。
- ティリア
CV:村川梨衣
本作のヒロイン。「不思議な力を秘めた謎の少女」。
元々は小さな村で暮らす普通の少女だったが、ブレイズの空艇によりさらわれたことを契機に、大きな運命に流され始める。当初はどこか自分を抑え込んでいるようなおとなしさを見せるが、カイルやレイの裏表のないやり取りに触れ、徐々に元の明るさを見せ始める。
- レイ
CV:羽多野渉
「カイルの隣に立つ蒼雷の魔獣」。
蒼い雷を放つ片翼の魔獣。記憶を失ってさまよっているところを子供の頃のカイルに助けられ、それ以降、カイルとともに行動している。並の魔獣を遥かに超える強大な力を持つ上に粗暴な言動から、人から避けられがちだが、本人はそれを気にせず街を歩き回るため、人に驚かれることもしばしば。
- リルベット
CV:Lynn
「帝国に敵対する組織”ブレイズ”の指揮官」。
人と魔獣の共存を掲げ帝国に敵対する組織”ブレイズ”の少女。誰とでも気さくに話す性格のため、どんなに外見が凶悪な魔獣であろうと普通に話すことができる。時には得意なボウガンをチラつかせながら相手を脅す攻撃的な面も……。
- ゼクス
CV:逢坂良太
「氷の魔法を操る若き軍師」。
若くしてオルダーナ皇帝直轄部隊の軍師に就任した天才魔術師。高い知略だけでなく魔導士としても優秀で、中でも氷魔法の実力は帝国内でも並ぶ者がいないことから「氷の軍師」とも呼ばれている。カイルとは騎士団訓練校時代の同期。
ユニットにはメインの舞台となる時代よりはるか昔に活躍した人物も実装されており、彼らは「英雄」という扱いくくられている。
ユニットの別の姿(俗にいう衣装違いや覚醒状態)はゲーム中では「英装」と呼ばれ、元のユニットと異なる性質を持つこともある。これは一部の要素をのぞき別ユニットとして扱われるが、現状同時にパーティ編成することはできない。
コラボ
2019年9月30日より行われた聖剣伝説コラボを始めとして、多くの作品とのコラボを行っている。
コラボ先の作品のジャンルは様々で、ドクストや進撃の巨人などの少年漫画から、デビルメイクライ5、BAYONETTAなどの対象年齢が高めに設定されたゲームとのコラボまで行っている。
2023年8月24日より開催されたコラボでは、2つの作品と同時にコラボするという、ラストクラウディア初の試みがされている。
以下、コラボ作品の一覧である。
なお聖剣伝説3コラボは、コラボの名前が違ったために別欄に記載しているが、実質的に聖剣伝説コラボの復刻である。
コラボ作品名 | 第1回開催年月日 | 第2回(復刻)開催年月日 | 第3回(再復刻)開催年月日 |
---|---|---|---|
聖剣伝説 | 2019年9月30日 | ||
ドクターストーン | 2020年4月30日 | 2021年3月2日 | |
転生したらスライムだった件 | 2020年6月25日 | 2022年2月28日 | 2023年11月30日 |
Re:ゼロから始める異世界生活 | 2020年9月30日 | ||
デビルメイクライ5 | 2021年1月28日 | 2022年9月9日 | |
GEMSCOMPANY | 2021年5月27日 | ||
鋼の錬金術師 | 2021年7月15日 | 2023年3月16日 | |
NieR:Automata | 2021年8月26日 | 2023年11月9日 | |
聖剣伝説3 | 2021年11月25日 | ||
進撃の巨人 | 2022年1月27日 | ||
ペルソナ5 | 2022年5月26日 | ||
テイルズオブシリーズ | 2022年11月24日 | ||
ベヨネッタ | 2023年1月26日 | ||
コードギアス反逆のルルーシュ | 2023年5月25日 | ||
ヴァルキリープロファイル-レナス- | 2023年8月24日 | ||
スターオーシャンセカンドストーリーR | 2023年8月24日 | ||
ストリートファイター | 2023年1月25日 |
コラボの注意点
・基本的にコラボごとに1人配布専用キャラが居ることがあるが、ベヨネッタやストリートファイターなど、1人も配布キャラがいないことがある。逆にテイルズや鋼の錬金術師などのようにコラボガチャキャラが必ず1人引けるガチャチケを配布することがある。ただし使用期限があり、いつの間にか使わずに消えてることがある点に注意しよう。
・ガチャで獲得するコラボキャラクターにはそれぞれのキャラクターに1種類ずつ限定アークが設定されてることが多く、基本そのキャラクターと一緒のガチャになっている(各0.8%)。
・ガチャ獲得のキャラが複数人いる場合、一つのガチャでは手に入らず、全員別々のガチャになっていることが多く、また、ガチャの実装タイミングがそれぞれ1週間ずつずらしていることが多い。
・コラボキャラクターにもそれぞれ専用装備が実装されているが、復刻時にはレッドクリスタルでの交換も可能なものの、初めての実装の際には課金限定ガチャを回した際に獲得できる交換ポイントを利用してでしか獲得することができない。
・コラボキャラクターには二回目の開催などで別バージョン実装の際には名前ではなく二つ名のようなものが追加で設定されており、専用装備は仮にそのキャラクターの名前としては一致していても、設定されている名前が違う場合(二つ名の場合)その専用装備は装備させることができない。
例:「ミカサ・アッカーマン」にはミカサ・アッカーマン専用装備はつけられるが、「決意の兵士ミカサ」にはミカサ・アッカーマン専用装備はつけられないということ。元ネタを知ってる人ほどこの罠に引っかかることが多いので特に注意しよう。