データ
概要
ジンバーアンゴラモンの秘められた野性本能が解放され進化した、完全体の獣型デジモン。
モチーフはウサギコウモリで、それまでより野獣然とした恐ろし気な外見となった。
性格も理知的なアンゴラモン時代の面影がない程凶暴なものとなり、自分に対して嫌悪感を示したデジモンには即座に飛び掛かり、息の根が止まるまで叩き潰し続ける。
このように直情的で自制の効かない危険性を持つデジモンであり、暴れるラモールモンを大人しくさせるには相当な信頼関係を築いていなければ不可能だろう。
一方、自身の衝動を恥じて嫌う個体もいるらしく、こう見えてもワクチン種である。
腰に携えている2本の大刀「獣嵐丸(じゅうらんまる)」は、野性を解放するほどに纏う真空の刃が強まり切れ味が増していく。
必殺技は、爪で敵の腹を掻っ捌く『禍災爪』、そして2本の大刀を力任せに振るい続け敵を粉砕する『叩破伐倒』や、大刀にまとった真空の刃を放つ『風牙烈巻迅』がある。
また、理性を全て野性に変換し2本の大刀で両断する『豪怨毀永斬』は、ラモールモン最大の破壊力となって敵を断つと同時に木端微塵にする。
作品での活躍
デジモンゴーストゲーム
CV:中井和哉
「俺ハ…負ケナイ、瑠璃…守ル!」
第35話にて初登場。
瑠璃の古い伝説に囚われた町民やマンティコアモンへの怒りと、ジンバーアンゴラモンの瑠璃を守るという気持ちがシンクロして超進化。
設定通り激しい野生本能に飲まれ、一人称が「俺」のカタコトになる等、それまでの知性が感じられないバーサーカーへと変貌。アンゴラモン自身もこの時の記憶は曖昧らしい。
しかし瑠璃への強い想いによって凶暴性を抑え込んでおり、彼女や第三者の静止はちゃんと聞き、周りを巻き込んだりもしていない。
また、仲間のカノーヴァイスモン同様に超進化にはタイムリミットがあるようで長期戦を仕掛けられて超進化が解けている。
この変化は大抵が大人びていく歴代の正統進化では珍しく、カブテリモン等と違って設定準拠の凶暴さを発揮する点はビーストスピリットの例が近い。
また色こそ違うが、尻尾のデザインが同じ声優が演じたガオガモンとそっくりの巻き尾でちょっとかわいい。
アンゴラモンは第31話でムシャモンの被害にあっており、暴走の末にズバモンの助力を得て、剣となったズバモンを使って勝利しており、この一件がラモールモンへの進化に影響を与えた可能性もある(デジモンの進化は経験が影響を及ぼす場合がある)。
余談だが、瑠璃への「勇気と無謀は違う」という発言や凶暴な完全体に進化するといった点から、スカルグレイモンへの暗黒進化をオマージュしていた可能性がある(アシュラモンの回でも瑠璃が強い勇気を持っていることには触れられている)。
こちらは上記通り正規進化ルートであり、凶暴な性質を初めから制御出来ているという点が大きな違い。
また、名前の読み方は「モ」のところを下げて読むようである。
進化ルートの一例
ピョンモン→ボサモン→アンゴラモン→ジンバーアンゴラモン→ラモールモン→ディルビットモン