「パパ、ママ、ルナを守ってね」
「ルナのお友達になってくれる?」
クラス:ネクロマンサー
CV:小倉唯
概要
暗い森の奥に建つ屋敷で、ひっそりと暮らす少女。
幽霊屋敷と恐れられ、誰も近づかないような屋敷だが、ルナは幸せそうな表情を浮かべながら、久しぶりの外出に期待を膨らませていた。
―――公式サイトより
Shadowverseに登場する八人の主人公の一人。
可憐な容姿でありながらどこか寂しげな雰囲気を持つ令嬢。過去に起きた事件で両親を亡くしているが、その時に両親の魂を現世に繋ぎ止める死霊術を得て、以降後述する歪んだ価値観を持つようになった。
クラス:ネクロマンサー
ルナが使用する「ネクロマンサー」クラスは、その名通りの死霊術師や骸骨、ゾンビなどのアンデッドがモチーフのカードが多い。
詳細はネクロマンサー(シャドウバース)を参照。
容姿
主人公達の中で最も幼い、小学生くらいの年齢の少女。
ピンク寄りの金髪をしており、前髪は姫カット、後ろ髪はお団子状に束ねて耳のような髪留めでまとめ、一部をツインテールのように靡かせた髪型をしている。
服装としてゴスロリのドレスを纏い、常にネズミのような人形を抱えている。このネズミの人形は「しゃどばすチャンネル」によるとウィリアムという名前がついているらしいが、これが公式のものかどうかは不明。
性格
見た目相応に子供らしい無邪気で明るい性格だが、若干人見知りの気がある。
その為『お友達』を作ろうと他の人に話しかける際にも少し躊躇してしまい『パパ』と『ママ』に後押しされる事がある。
しかし先述した両親を亡くした事件のために考え方が歪んでしまっていて、「殺した(死んだ)相手とはずっと一緒に居られる」という考えを持っていた。早い話、お友達を作る=他の人を殺すという事である。
ただし無差別ではなく、あくまでルナが『お友達』になりたいと思った者にのみ殺しにかかる。両親の事も死んでしまった事によって、逆に今でも一緒に過ごしてると思い込んでいた。
ストーリーが進むとそのような狂気的行動は取らなくなる。詳細は後述するネタバレを見るか、実際にこの目で確かめてもらいたい。
ストーリーでは
ストーリーの第一部にあたる「災いの樹編」では、歪な死生観を持つ狂気的な少女として描かれている。
他のキャラクターとの掛け合いから『パパ』と『ママ』の声は他者には聞こえず、本当に聴こえているのか幻聴なのかも定かではない。
また、ユリアスに『パパ』と『ママ』を「ソレ」扱いされた時は嫌悪感を示しており、ユリアスはそんなルナの事を「心が壊れている」と称していた。これには両親が死去した事が関係している。
狂気的なキャラクターであるものの、ストーリーが進行して行くにつれて徐々に正常な状態へと戻って行き……。
カード
ルナの本気
第16弾カードパック『ナテラ崩壊』では、絆の共振というカードにルナが描かれている他、当カードのトークンとしてルナの本気が登場している。
友魂の少女・ルナ
第21弾カードパック『リナセント・クロニクル』のアディショナルカードでは、Shadowverseのデフォルトリーダー8人が遂にカードとして登場した。
「ルナね……もう、寂しいだけじゃないよ」
カード名 | 友魂の少女・ルナ |
---|---|
種類 | フォロワー |
クラス | ネクロマンサー |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 1 |
進化前 | 攻撃力:0 体力:2 |
能力 | ファンファーレ ルナの人形1枚を手札に加える。ネクロマンス 6; 自分のEPを1回復。 |
進化後 | 攻撃力:2 体力:4 |
能力 | 進化時 ネクロテンプテーション1枚を手札に加える。 |
CV | 小倉唯 |
収録セット | リナセント・クロニクル |
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
※ネクロマンス…指定された数字分の墓場を消費して発動する能力。
ネクロマンサークラスの特色の一つである「ネクロマンス」に視野を当てたフォロワー。
ファンファーレで専用トークンアミュレットのルナの人形を手札に加える。ルナの人形は1コストでラストワードによってカードを1枚引けるため、ルナ本体が1コストである事もあって取り回しのいい性能。
さらにルナ本体はネクロマンス6でEP(進化権)を1つ回復する事もできる。自身の攻撃力は0だが、進化することでネクロテンプテーションという専用トークンの除去スペルを手札に加える事ができるため無視もしづらい性能である。
特にルナの人形がラストワードを持っている事などに注目して、「ラストワードネクロマンサー」というラストワードが中心となっているデッキに投入されて活躍した。後にネクロマンスや進化に関するシナジーを持つカードが多数登場するとそのスペックが更に光り、「進化ネクロ」と呼ばれるデッキに投入され環境の中心のカードの一つとなった。
その他
しゃどばすチャンネル
公式番組「しゃどばすチャンネル」ではゲーム本編では見られない制服(ブレザー)姿のルナが出演。
ルナとお友達になりたいパーソナリティ3人が、お友達になってもらうべくゲストの小倉唯に巧みな言葉を使って声をかけ反応を楽しむ、といった内容の企画にて登場し、ハグや脱ぎたてホカホカの黒タイツなどの要求をされた。
余談
- ルナの台詞はローウェンと同じく人気が高いものが多く、対戦内のエモート機能の台詞「すごいすごい!」や冒頭にも記した「ルナのお友達になってくれる?」は、LINEの公式スタンプ(ボイス付き)にも使用されている。
- 他に有名な台詞は、メインストーリーにてアリサに対して発言した「殺すね!」など。
- TVアニメ版「シャドウバース」では、ルナの担当声優である小倉唯がエンディングテーマを担当するだけでなく、ネクロマンサー使いのプレイヤー黒羽アリスの声を担当。メタ的な意味でも共通要素が存在する。それだけでなく、後半クールの新OPではルナ自身もオープニングに登場した。
グランブルーファンタジー
同じくCygamesが展開しているグランブルーファンタジーとShadowverseのコラボイベント「Shadowverse Duelist of Eternity」にてプレイアブルキャラクターとして登場。
イベントトレジャーを収集することで仲間になる。
奥義 | アビリティ | サポートアビリティ |
---|---|---|
ファントムハウル | ソウルコンバーション ロストハート デスコラプション | ネクロマンス/ロード・アトミ |
ネクロマンサーの「味方を破壊してアドを取る」特徴が再現されており、グラブルでも初の味方を戦闘不能にするアビリティを所持している。
それによって自分のステータスを上昇させ、攻撃アビリティを解禁していくのが基本戦術。
他属性からサポートキャラクターを出張させつつ、用が済んだら謀殺…等の使い方も外道だが有効である。
性能だけでなく演出も再現されており、3アビや奥義ではネクロマンサーのフォロワーが出現するようになっている。
特に奥義は
と初期のShadowverseでも使われたコンボをほぼ完ぺきに再現している。
原作をプレイしている人ならニヤリとするだろう。
また、アーカルムの転世におけるデス戦では1アビで防御力を下げられるので光属性にルナを組み合わせた専用のパーティが組まれる事もある。
ちなみに召喚石のデスとの相性は非常に高い。
プリンセスコネクト!Re:Dive
同じくCygamesが展開しているプリンセスコネクト!Re:Diveにおいても、コラボキャラとして登場することが告知され、その後2019年10月31日に実装された。
詳細はルナ(プリコネ)を参照。
ワールドフリッパー
グラブル、プリコネRに続き同様にCygamesが展開するゲームアプリワールドフリッパーにも、
恒常★4キャラクターとして登場。
実装日は2020年5月31日(ハーフアニバーサリーイベント)
コピーも含めたキャラクター名は「幼き死霊術師 ルナ」
プリコネRと同様、Shadowverseからの客演はアリサに続いて二人目となる。
本作では「味方のHPを消費して攻撃する」「味方が復活する度にパワーアップする」などの形で
従来の能力が再現されている他、彼女の両親の亡霊は勿論、勝利時などに「骸の王」が登場するといった演出が、本作の特徴である2Dドット絵アニメで表現されている。
キャタクターの入手・強化で閲覧が解禁される個別エピソードでは、「ワールドフリッパー」の世界に迷い込んでしまった際の様子や、主人公アルク達が彼女の歪んだ知識や感覚に戸惑いながらも、成長を見守っていこうとする短編ストーリーが描かれる。
同アプリ内で閲覧できるマンガ「わーふりワールド」では、88話にてルナの紹介エピソードが配信された(リンク)。
プロフィール
スタンス | アタッカー |
---|---|
種族 | 人 / 不死 |
性別 | 女性 |
CV | 小倉唯 |
紹介文 | 遠い世界から来た、死者を使役するネクロマンサーの少女。死んだ筈の両親を引き連れ、歪んだ認識のまま世界をさ迷っていた。 |
関連イラスト
関連タグ
Cygames Shadowverse(Shadowverseの登場人物一覧)
キョウカ(プリコネ):コラボすることになったプリコネRにおけるCV小倉唯のキャラ。シャドウバースにもコラボスキンで登場した。
マンハッタンカフェ(ウマ娘):コラボによってシャドウバースに登場したCV小倉唯のキャラ。こちらはルナと同じくネクロマンサークラスでの登場となった。
メインストーリーでの活躍
以下、メインストーリーのネタバレ注意
前半の展開は上述した通りだが、ストーリーの進行に伴い、他の主人公共々「管理者ネクサス」が生み出した夢の中へと閉じ込められる。夢の中では死んだ筈の両親が登場して嬉々とするが、この両親はネクサスが生み出したまやかしであった。
束の間、まやかしとはいえ両親と幸せな時間を送ることができたのだが、突如として盗賊が一家を襲う。しかし、ルナは盗賊を死霊術の力で殺し、易々と退ける。
そこからはその流れがループする形で起こり続け、盗賊を何回も殺し続けるのだが……。
実はルナの両親が死亡したのは、過去にこの盗賊に強盗に押し入られ、ルナを庇ったためであった。
ルナはその幼さ故に目の前で両親が死んだ現実を受け止める事が出来ず、さらにその悲しみによって死霊術の才能に目覚めてしまう。その死霊術により盗賊は葬られる事になるが、そのトラウマからルナ自身が狂ってしまう事となる。
まやかしの両親に盗賊を殺し続けるよう言われ、喜悦した様子でそれを行ない続けるのだが、突如、魂だけの状態となっていた本物の霊の両親がまやかしの両親に攻撃を行い、消し去ってしまう。
愕然としたルナのもとに司祭の女性イリスが現れ、今起こった事や、本物の両親が死んでしまっている現実を憐れむ様子でルナに説明する。
それによって両親が死んでいる現実に初めて気が付き、死が永遠の別れであると認識を正すのだが、同時に両親の魂を現世に縛り付け、あまつさえ苦しめてしまっていることも発覚する。
過去に『パパ』と『ママ』とは確かに一緒にはいたのだが、その中身は、必ずしもルナが思い描いていた和気あいあいとしたものではなかった。
改めて突きつけられた両親の死と、大好きな両親を今なお自ら苦しめている罪悪感に向き合わされる。
第二部にあたるストーリー「ギルド争乱編」以降では、寂しがりやでありながら、その分人一倍人の死を哀しむ優しい少女として、贖罪と両親の魂の開放を目標とし、次元を越えた旅路に同道する。
ユアンの次元を越える力によって別世界「イズニア国」へと転移した当章では、胡散臭くも優しくしてくれたマーロンの死に嘆き怒ったり、死地に赴こうとする、本来の意味での『お友達』となったニコラを心配する心優しい姿を見せるようになる。
そして紆余曲折を経てイズニア国の戦争の原因であったメイシアを仲間達と協力して打ち倒すと、異世界からテトラを名乗る女性が現れ、出身地である「アイアロン」を助けてほしいとお願いされる。一行は彼女の頼みを引き受け、アイアロンへと世界移動をする。
不穏な空気が漂う鋼の世界「アイアロン」へ転移したルナは、「心」を持つ機械の少女であるエンネアと邂逅。
お互いに人見知りな性格だったため当初は気まずい雰囲気だったが、エンネアの友であるマンマル1号の助けや、ルナの方から歩み寄ったことでエンネアもルナに対して心を開くようになり、彼女ともまた『お友達』になる。ちなみにマンマルの事は「ガシャガシャ」と呼んでいる。
その後もエンネアと一緒にダンスパーティーのごっこ遊びなどで彼女と楽しい時間を過ごすが…。
「最終章」では、アイアロンの支配者ベルフォメットによる兵器「女神《エリネイス》」の一つ、不鎮のアレークトの攻撃によってマンマル1号が死亡。また、そのアレークトを含む女神《エリネイス》は、エンネアの姉に当たる機械達を改造し、心を奪って作ったものである事が明かされるなどで、ルナはベルフォメットへ怒りを爆発させた。
そしてその後、他の仲間達と共にベルフォメットへとどめを刺したのもつかの間、絶体絶命に陥った彼は「管理者」の一つ「ネルヴァ」へ呼びかけ、それに呼応したネルヴァは彼へさらなる力を与え、ベルフォメットはどこか別の世界へと転移してしまう…。
この章は機械反乱編に登場しなかった4人が登場するストーリーであるため、ルナは登場しない。
追い詰められたベルフォメットがネルヴァに力を求めると、ネルヴァが力を分け与え、ベルフォメットは戦闘を継続せずに世界を移動して逃走。その後は彼が残していった置き土産である「ベルフォメットの生体反応が消失した際に暴走する様プログラムされた機械歩兵」の掃討に追われる事となった。
舞台は変わり、森の世界「ナテラ」にてアリサやエリカ達は「母なる君」を巡る抗争を解決したのだが、ベルフォメットが転移した先はまさしくナテラであり、未知を既知へと変えるべくベルフォメットはナテラの地を侵略し始めた。
ナテラの方へと降り立った4人とその仲間達はベルフォメットが繰り出す触手や機械兵達に苦戦を強いられたが、そこへユアン達が馳せ参じ、戦いへ参戦する事になる。ルナとエンネアはベルフォメットの手によって再び呼び出された不鎮のアレークトと戦うイリスの元へ駆けつけた。
再びアレークトと相まみえるルナとエンネア。その後イリスの助言によって、ナテラの世界にもマンマルに似た「像」を発見する。その像は物言わぬ状態だったが、それに対し容赦なく攻撃するアレークトに対し、ルナは怒りを爆発させその感情をぶつけた。この時、立ち絵も新しい物へと変わっている。
すると、それに応えるかのようにマンマルがナテラの地にて復活。1号改めマンマル2号として再び動き出した。
その後も母なる君を喰らったベルフォメットの強大な力には苦戦したが、ナテラにいた仲間達と協力し、最終的に勝利を収めることに成功した。
そしてナテラでの戦いが終わると、ネルヴァを追う為に今度こそ新たな次元へと旅立った、ものの…。
以降の章
以降のストーリーである「運命相克編」からは新リーダーが主軸となるストーリーであり、その世界の舞台である「レヴィール」にはアリサのみが降り立っているため、アリサ以外の7人は現状ここで出番が止まっている。
「時空流転編」のアリサのセリフによると、次元を越える内に段々と仲間達とはぐれてしまったようだが…。
成長
ストーリー序盤でのルナは狂っていたものの、両親が死んだという現実に気づいてそれを受け止めた後は、一般的な女の子の感性を見せる。それ以降の彼女の性格は普通の子供と言った感じであり、ニコラやエンネアといった登場人物達との交流、時には戦いの過酷さを味わっていく事で精神的な成長をしていく。
そのため、現在では癖の多い8人の主人公達の中では最もまともと言う声が多くなった。真面な登場人物が少ないこのゲームの中では珍しいものであろう。
今後の彼女の成長に期待したい所である。
ちなみに上述したカードとして登場した際も「ルナね、もう寂しいだけじゃないよ」と口にするなど、現在のものに合わせた性格となっている。一方でコラボとして他作品に出張する際は初期に合わせた狂気的な行動を取る事も少なくはないが、こればかりは仕方ないだろう。
アニメ版「シャドウバース」では
以下、メディアミックス版のネタバレを含みます
アニメ版後期オープニングに登場し、中の人がアニメ版のメインキャラである黒羽アリスと同じという事もあり、将来的に邂逅する可能性が……と思われた矢先、まさかのローウェンの次となる2番目に登場。
キャストクレジットに関しては、アリスとルナは別枠となっていた。これは元ゲーム版のメンバーがキャスト下段にクレジットされていたため、それに合わせた仕様と思われる。
それから再び、災いの樹編で再登場。屋敷を訪れたアリスとバトルを行い、最終的には……。