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朋友の輪、蹴鞠で拡げるの!

概要

第一作『戦国無双(無印)』で固有グラフィックの特殊NPCとして登場し、『猛将伝』にてプレイアブルキャラクターに昇格。

「海道一の弓取り」として知られる駿河の大大名だが、和歌や蹴鞠といった雅な趣味に傾倒しており、家臣にも呆れられることも。

特に蹴鞠に対する思い入れは強く専用武器になっている他、ストーリーにおいても毎度毎度、蹴鞠絡みの展開が用意されており、最終的には蹴鞠で天下を統一してしまったり蹴鞠を世界に広めようと旅立ってしまったりと、見事なまでのネタキャラ枠として確固たる地位を築いている。

ただし、本作シリーズの発売元は『信長の野望』で知られるコーエー(現コーエーテクモ)であり、こうしたキャラ付けがされているのも飽くまでもライト層向けのネタとして「分かってやっている」ことなので悪しからず。

その反動なのかは不明だが、『5』に関しては今までとは全く違ったビジュアルで登場し、周囲を驚かせたのは言うまでもない。

人物像

1~4

卵のような丸顔に垂れ目、おちょぼ口と、いかにも人の良さそうな顔立ちが特徴。顔には公家化粧を施しており、当初はお歯黒も塗っていたがプレイアブル化に伴い小さな口髭に変更。また、2以降は恰幅の良い体格になっている。

一人称は「まろ」で、雅な公家言葉の最後に「~の」と付けるのが特徴。第一作目では、家臣や新武将(エディット武将)に対して自身を守るように命令するなど尊大な態度が目立ったが、猛将伝でのPC化以降はそうした側面が抑えられ、温和でマイペースなコメディリリーフとしてのポジションを確立している。

いうなればゆるキャラ枠である。

蹴鞠が大好きで、自分はもちろん他人にも場況を問わず勧めており、どの作品でも「まろと一緒に蹴鞠ろうの!」というような台詞が入っている。

しかしこれはただの酔狂ではなく、「戦の代わりに蹴鞠をすれば、平和な世の中になる」という信念に基づいた言動である。

武器は刀と蹴鞠。

緩やかな太刀筋で相手をいなす一方で、チャージ攻撃では蹴鞠の妙技を披露。華麗なリフティング、腰の入った鋭いシュートなど、どうみてもサッカーです本当に(ry。

クセの強いアクションとは裏腹に能力的には標準といったところ。間抜けな外見の割には敵として闘う際に苦労させられることもある。…自機キャラとして使用した場合はC5と無双奥義・皆伝以外が使い物にならないくらい弱いが。

『戦国無双3Empires』では、明智光秀が温泉にて偶然義元と出会った際、化粧を落としたスッピンの彼の顔を見て驚愕しているが、どんな顔かはプレイヤーには見せてもらえなかった。

5~

公家化粧やシンボルカラーが緑色などの点は前作までと同様だが、本作からは「東海の覇者」たる風格を持った威風堂々とした人物となっている。体格も見事な逆三角形となり、身長も青年信長より頭一つ飛び抜けているほど。

一人称は「余(よ)」で、涼しい表情のまま相手の攻撃をいなし追い詰める姿はシリーズ初期の信長を彷彿とさせる。

『敗者は勝者に従うが道理』が信条で、駿河・遠江・三河の三国を治め、圧倒的な兵力で信長の前に立ち塞がる。

武器は槌。島津義弘の得物よりも小振りだが、重りの付け根部分に丸鋸のような刃が付いていたりと、攻撃的なデザインをしている。また、ムービーシーンでは腰に携えた太刀・左文字を抜くなど、前作同様剣術も扱えるようだがゲーム内では刀が固有になることはなく、桶狭間で信長と一騎討ちに敗れ、左文字も信長に奪われ、以後刀が信長の得意武器として追加される。

作中での活躍

1~4

シリーズを通し、主に織田軍所属の武将たちのシナリオにおける最序盤である「桶狭間の戦い」の敵軍総大将として登場する。近年では、徳川家康井伊直虎といった今川軍所属の武将の味方総大将としても登場している(結局、シナリオ中に討死してしまうが)。

一方で、義元個人のシナリオは毎回バラエティに富んでおり、無印の頃からネタキャラ一直線で、本編では未だにその傾向が非常に強い上、ストーリーの流れが本編と比べて非常に史実寄りな外伝作品『戦国無双Chronicle』シリーズにおいても相変わらず作中最大のネタキャラの地位を保持し続けていると言う有様である。

(ただしそれらネタ要素は外伝シナリオと個別イベントにおけるものがほぼ全てであり、通常でのシナリオの扱いは本編よりもかなりまともなものとなっている)

戦国無双Chronicle2nd』においては、味方の裏切者を見抜く、氏真の様子を見て今川家が長くないと嘆くなど、実は鋭い人?的なキャラ付けがなされた。また、イベントでは主人公に蹴鞠・連歌・茶の湯など雅なる諸芸を教授してくれる教養人の一面も。

5

駿河、遠江を治める大大名。

自分こそが天下の覇者に相応しいと信じ、名刀・左文字を携えて勢力拡大を推し進める。尾張の小大名である信長のことは「虫けら」と評し、歯牙にもかけなかったが…?

人間関係

1~4

無双武将として初参戦した初代猛将伝では、織田信長武田信玄を抑えて天下を統一したり、上杉謙信に憧れて伊達政宗(龍繋がりのためか?)と共に戦場を駆けたりと、時代設定を無視した人物たちと交流することもしばしば。特に政宗とは各タイトルで何かとやりとりが多く、義元は彼を「朋友」と認識している。政宗のほうも当初は鬱陶しがりつつも次第に情をみせることも。

北条氏康に対しては、妹が彼の下に嫁いでいる経緯から「お義兄ちゃん」として振る舞っており、彼にも自身を「お義兄ちゃん」と呼ぶように催促している。・・・当の氏康自身はとても嫌がっていたが。氏康のほうは「愛しのカミさん」にそっくりな義元に対してやり辛さがあるものの、ときには彼の奔放すぎる行動に対し「(カミさんと)同じ顔じゃなけりゃぼてくり回すところだ」と苛立ちを見せたことも。

他作品での交流

無双OROCHI2』では長宗我部元親と共に涼州の地に蹴鞠の国を建国。一部ではあるが、妖魔達との和解と共存を果たしている。

また、蹴鞠に興味を抱いた劉禅とその部下たちにも喜んで指南役を請け負った。なかなか上達せず落ち込む劉禅に対しても優しく励まし、根気強く指導を続けている。

また、作中で同じく妖魔達との和解を模索した袁紹とも親交がある。高慢な袁紹からも「今川殿」と呼ばれ対等に接されていると共に、同じ名族としてもっと威光を持って振る舞うべきだと諭されるが、逆に義元は袁紹に対し「和の心」を説いている。

(なお、両者は名家の生まれであり最後のミスのせいで実績と後世での名声が釣り合わないなど、境遇に似通うところがある)

裏の顔?

前述通り、シリーズを通して、作中屈指のネタキャラとしてゆるふわでコミカルな姿を数多く見せているが、一方で4では突然いつもと違った"凄み"を見せるシーンがある。

史実では"東海道一の弓取り"と呼ばれる猛者とはいえ、本シリーズでは全く見せなかったあまりのキャラ変ぶりに「ゲームがバグったのかと思った」と語るプレイヤーも数知れず。巷では"裏義元"あるいは"魔呂"とも呼ばれる。

  • 戦国無双4』:桶狭間の戦いの直前における家康との会話で、それまでの彼のイメージからは考えられないようなドスのきいた低い声で「まろを殺すか、家康」と一喝。続けて、家を守るためなら他者を欺き滅ぼさねばならぬ「当主」のあり方について説いた。またこの戦いの討死ムービーでは、その声で「知るがよい…主なき家のもろさを…」と言って斃れている。
  • 『戦国無双4』:茶会イベントにて、島左近が自身の師である太原雪斎の名を軽んじる発言をした瞬間に雅なBGMが止まり、低い声で「図に乗るな…。うぬらごとき若輩に、あの乱の何がわかろうか」と一喝し、震え上がらせている。
  • 『戦国無双4 Chronicle3』:主人公は義元の勧めで蹴鞠大会を開催。決勝では急遽代打として入ったが、蹴鞠素人の主人公に対して他の3人は達人。絶体絶命の状況で、義元は例の低い声で「不安にならずとも良い。この大会、開催することに意義があったのじゃ」と諭す。
  • 無双OROCHI3』:籠城しているところに、井伊直政が「蹴鞠ましょー」と誘ってくれたのでウキウキしてたら、それは城門を開けさせるための賈詡の策略であると知ると、例の低い声よりもさらに低い、まるで幽霊の呪怨のような声で「直政…現世の怨みを異界で晴らすか?今川に虐げられた、井伊家の怨みを…」とブチ切れて襲い掛かり、直政を動揺させた。

……ただしこれらのシーンのオチは、いずれも幻や見間違い、あるいは夢オチであるとも解釈できる表現になっている。

恐らくは『こちらが本性だ』と断言してしまうと従来の呑気でお茶目な義元公は全て偽りだった事になってしまい、そちらの方が好きなファンへの裏切りに取られかねないためと推察される。

愉快な義元さんと凄みの溢れる義元公、どちらが真の姿なのかはプレイヤー各々の心の中に…

なおchronicle3の茶会イベントで稲姫から弓の極意を尋ねられた際には、「心技体」を中心に理論立てた丁寧な解説を行うなど、普段の状態でも真面目で知的な側面を垣間見せた。

その他

史実では、蹴鞠は義元本人の趣味ではなく、息子の今川氏真の趣味である。

また、前述の信長の野望シリーズでも氏真は劉禅・ジョン欠地王と共に勢力を立ち上げるネタ勢力扱いされる。

2猛将伝の特殊技の一つが死んだふりではあるが、プレイのコツとして無双奥義をレベル3まで育てた状態で無双奥義が解ける寸前に使うと爆発を連続でくらわせるというものがある。

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