楽曲情報
作詞:秋元康
作曲:ナスカ
編曲:野中"まさ"雄一
概要
『卒業写真だけが知ってる』は、日向坂46の13thシングル。2025年1月29日発売。
1期生の佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈にとっては最後のシングルとなる。
表題曲センターは7thシングル『僕なんか』以来6作(約2年)ぶり6度目のセンターとなる小坂菜緒が務める。前作『絶対的第六感』のセンターだった正源司陽子と藤嶌果歩は引き続きフロントとして選抜入りを果たしている。
また、今作で山口陽世、森本茉莉が選抜制移行後初の選抜入りを果たし、山下葉留花、平尾帆夏、宮地すみれが選抜復帰を果たした。
その一方で、富田鈴花と髙橋未来虹、小西夏菜実は選抜落ちとなってしまっている。特に富田と髙橋の選抜落ちにはファンからの批判が相次いでおり、富田はグループ内随一の歌唱力の高さゆえに主力メンバーとして活躍していること、髙橋は先日副キャプテンに就任していたことから「運営は何を基準に選抜入りを決めているのか」「この2人を選抜落ちさせるとか、運営は何を考えているのか」と疑問や怒りの声が相次いでいる。(また、髙橋に関しては選抜発表後に副キャプテン就任の発表があったことから彼女のメンタル面を心配する声が相次いでいる。)
とはいえ、ミーグリの完売状況を見てみると富田、髙橋、宮地、山下、山口は「5次完売」とほぼ横並びの状況だったため、運営も選抜決めに相当苦慮していたことがうかがえる。
前作で加藤史帆、濱岸ひより、丹生明里、東村芽依の4人が卒業しているため減少が加速化しているにもかかわらず選抜制は続行しているため、選抜14人、ひなた坂9人という状態になってしまっており、非選抜ユニットの少なさとしては乃木坂46の23rdシングル『SingOut!』のアンダーメンバー(10人)を下回っている。
歌詞は卒業写真を見て卒業式の日に想いを寄せる人に告白できなかったことを後悔する主人公の心情を表現したものとなっており、滑らかでアップテンポな曲調でありながらどこか悲壮感を感じさせるものとなっている。
収録曲では、ひなた坂46の曲として「SUZUKA」が収録されている。AKB48でいう「上からマリコ」のような、曲名にメンバーの名前が入るという事態が日向坂はおろか坂道シリーズで初の事態。勿論、センターは富田。
初日売上は、オリコンによると35.4万枚を記録し1位を獲得。Billboardによると44.6万枚を記録し1位を獲得。
その後、初週売上は、オリコンによると42.8万枚を記録し1位を獲得。Billboardによると49.6万枚を記録し1位を獲得。
加藤、濱岸、丹生、東村の卒業が影響して、初日に関してはオリコンでは前作よりも3万枚減、Billboardでは前作よりも3.6万枚減、初週に関してはオリコンが前作よりも4.8万枚減、Billboardが前作よりも5万枚減となっている。
同年2月14日放送の『ミュージックステーション』では、同年2月22日・23日に開催する『日向坂ミュージックパレードLIVE 2025』のリハーサルや舞台『五等分の花嫁』の稽古の都合で不参加となった4期生選抜組の代打として高瀬、富田、髙橋の3人を加えた1期生、2期生、3期生による特別編成で披露される。
MV
選抜メンバー全員が同じクラスの同級生でかつ卒業式の日の一日の様子を描くという設定で、センターの小坂がクラスメイトとは孤立し浮いている主人公として描かれている。(ちなみに、1人だけ年齢的に同級生に見えるか厳しいメンバーがいるが、本人の名誉のためにここはあえてツッコまないでおこう。)
ヒットキャンペーン
選抜メンバーが東京都内のラジオ局を訪れて新曲を宣伝する、通称:ラジオ・オブ・トーキョーPR大作戦を実施。
映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』にちなんで、4グループに分かれて都内に100局以上あるラジオ局のうち、46局で宣伝するのが目標。ほとんどのラジオ局は事前アポが取れておらず、メンバー自ら交渉する必要があったが、最終的には宣伝できたのは計47局。Cチームがラジオ局での宣伝と並行して東京スカイツリーや浅草花やしき等『ゼンブ・オブ・トーキョー』の聖地巡礼を行ったのはいいものの、ラジオ局しかカウントされないため足を引っ張った(久美は「電波塔がなけりゃラジオもなかった。」と屁理屈をこねていたが)ものの、DチームがCチームと同じく6局で最低ラインを越えたことが功を奏してギリギリクリア。(松田好花も思わず「あぶなっ」とボヤいてた。)
目標達成となり10時間かかったヒットキャンペーンは完了。
ヒットキャンペーン後は本曲にのせてヒットキャンペーン時に撮影した「卒業したいこと」写真を集めたスライドショーを流し、最後にその写真を並べると本シングルを以って卒業する1期生トリオ(久美、美玲、高瀬)のモザイクアートが完成した。