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『活きが良いな。力は、試合で振るえ。』

プロフィール

身長203センチメートル
体重130キログラム
年齢おそらく40歳前後
誕生日不明
好物ラーメン(こってり豚骨が至高)
苦手甘い梅干し
異名三鬼拳『百足』

概要

ケンガンオメガ」に登場する、『拳願会』と並ぶ裏の格闘技組織『煉獄』のA級闘士の一人。初登場はかなり早く、煉獄の見学に来た成島光我臥王龍鬼の前に弓ヶ浜ヒカルニコラ・レ・バンナと共に姿を見せていた。

煉獄では中国拳法家のトップ3である「三鬼拳」の一人として君臨しており「五王拳」の使い手。その実力は三鬼拳随一と言われており、出身である香港では知らぬ者がいないほどの拳法家。

風貌はどちらかと言えばアジアよりヨーロッパ系のような顔立ちで、髪はオールバックで後ろでまとめている。基本的に仏頂面であり、表情豊かな煉獄の面子の中では異質な存在と言える。

ただし交流関係は割としっかりしているらしい。

拳願会との対抗試合では第6試合で登場。謎の腕輪を見せることで加納アギトを挑発。アギトの方も乗ってきたことで対戦となった。

序盤は五王拳で戦うも、溜めが必要な五王拳に対し速攻で圧倒されてしまう。

そんな呂天に向かって、アギトはこう言う。

「いつまで他人を演じている?」

「使え。あの男の技、『無形』を」

※これより先は89話以降のネタバレを含みます。

「勘違いするな。同じと思うなよ。」

「加納アギト。貴様は『試作品』だ。」

その正体はナイダン・ムンフバトと同じく「蟲」の一員。蟲の中では十鬼蛇二虎派に属している。先にアギトに見せた腕輪は二虎の修行の一つであった蠱毒房の生き残りの証である。

タトゥーは舌に入っており、本性が露わになると目が大きく見開き、笑みを浮かべた表情になる

本性は露悪的な言動が特徴的な傲岸不遜な性格。

二虎流そのものを「過去の遺物」と蔑んでいるが、特に加納アギトの存在は「試作品」と蔑んで露骨に見下している。

後述の「無形」を極めたが故に自身を「十鬼蛇ニ虎の正統後継者」と自負する高いプライドの持ち主。

口は悪いが武人としての気概はあり、苛烈を極めた蠱毒房の経験を何より誇りに感じている。

蠱毒房を口八丁で逃げた夏忌に対しては「蟲に不要な屑」と侮蔑しており、彼から自分達の側に就くよう強要された際はブチ切れて彼が連れていた配下を全員蹴散らし、夏自身すら半殺しにしている。

その為夏からは内心恨み半分怯え半分の感情を向けられており、「危険人物」と評されている。

なお、夏を完全に見下し切っていた呂自身も夏が勝つためなら手段を選ばない人物だと分かるや「少しお前を見直した」「嫌いではない」とそれなりに評価を上げていた。

無形を解禁したあとは両者無形を使用した攻防となり、実況や「拳眼」を持つ光我のような闘技者ですら目で追えないほど高レベルの戦いを繰り広げた。

アギトが引く形で無形での打ち合いを制し、更には「武」に切り替えてもなお圧倒してみせたが、戦いの中でアギトが成長し、人格を融合して「武」と「無形」の切り替えのタイムラグを無くしたことで形勢が逆転。奥の手である「鬼魂」(グイフン)を使い、最早人間というよりも獣に近い姿となるも獣性を克服したアギトには敵わず、最後はアギト最強の技「龍弾」を顎に受けて敗れた。

アギトの方は呂の存在を「あの男の傀儡に過ぎん」と哀れみ見做していた。

実際後になって本命ともいうべき「虎の器」が姿を見せているため、二虎にとっては彼もただの実験台でしかなかったのだろう。

対抗戦後は、蟲に見捨てられ、地に潜り人と武器を集めて再起の機会をうかがっていたが、そのせいで表だって治療を受けられず全快には至ってない。蟲狩りで龍鬼と刹那、阿古谷の襲撃を受けて戦力が分散され、武装した阿古谷と対戦。今回はナイフを使い、無形と鬼魂を解放して優位に立つが、強力懐中電灯を兼ねた警棒のライトで目眩ましを受けた隙に頭部に警棒を突き立てられ、死亡した。

主な技

  • 五王拳

呂が表向きに使用している武術で、山下一夫曰く「一撃必殺の殺人拳」。

強烈な一撃を放つには「溜め」が必要であるため、急戦で攻め立てる相手とは相性が悪い。

  • 「無形」

二虎流を手詰まりに感じた「もう一人の十鬼蛇二虎」が考案した独自の戦闘術。

「型に囚われない予測不可能な動き」と「いかなる戦法に対応する柔軟性」を併せ持つ、特定の型を一切持たない変幻自在のファイトスタイル。

システマのような型のない異様な動きを取るが、システマに似ているようで実際は全くの別物。

ずば抜けた自在性と対応力の高さが最大の特色で、呂の場合は無形の修練と研鑽にのみ特化しており、反応速度はアギトの無形よりも格段に速い。本人曰く「『技の深度』が違う」。

それ故に自らを「完全なる無形の体現者」と自負し、無形という土俵では終始アギトを圧倒。序盤の時点でもアギトが一手を読み間違えていればそのまま呂に敗北していたと十鬼蛇王馬が断言するほどの力を有している。

更にアギトの第二の武器である『武』すらも「ヌルい」と断じ、一瞬で自身の手玉に取ってしまう技量を有していた。

  • 「鬼魂」(グイフン)

大陸の暗殺者一族である呉氏に伝わる眠っている身体能力を開放する奥義で、呉一族の「外し」と同じ技術。

呂の奥の手であり、彼の場合肉体の損傷を度外視すれば最大96%まで開放可能。

96%時のスペックはユリウス・ラインホルトに匹敵する怪力を発揮できるが、欠点として獣心に完全に飲み込まれ破壊衝動のまま暴れるバーサーカー同然となってしまう。

適性が足りないまま無理矢理再現したためか、呉雷庵からは「不細工な外し」と嫌悪混じりで酷評された。

余談

原作者によると二虎の「無形部門の弟子」としては間違いなく最強で、トップクラスの実力者ではあったが、対戦相手が悪すぎたとの事。

本性を現してからの言動がいちいち小物臭いのと顔芸のせいで強く見えない、むしろ顔を豹変さえさせなければ強者オーラの漂う威厳ある顔立ちだったため、「豹変しない方が強そう」という意見もあったという、ある意味悲しい男である。

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