コノウミハ…トオレナイシ……トオサ…ナイヨ……ッ!?
ココガッ…ホンットウノ……ジゴクナノサアッ!
アッハハハ……ッ!
概要
2022年5月28日開始の春イベント『激闘!R方面作戦』にて新たに登場した深海棲艦。
同イベントE-3「死闘!東部ニューギニア方面護衛隊」最終ゲージのボスマス旗艦であり、前段作戦のトリを飾る存在でもある。
艦種は「沈没艦隊型駆逐艦」。
容姿
ロングの黒髪に赤い瞳、そして歯並びを思わせる構造をしたマスク状のパーツが口元全体を覆う印象的な見た目をしている。
ノースリーブのシャツの上から黒いベスト、スパッツに黒いスカートを着用という、ある駆逐艦姉妹を彷彿とさせる見た目だが、腰のベルト周辺や二の腕には深海棲艦特有の骸骨や歯のような意匠が存在し、首元には錨状のアクセサリーがある。
艤装部分は駆逐水鬼に近い巨大な腕および尻尾状となっているが、左右で魚雷と主砲をそれぞれ担っていたあちらと異なり、こちらは両腕とも魚雷部分となっているようで、指らしき10か所すべてが魚雷状の構造となっており、主砲らしき独立したパーツ(よく見ると目や歯をむき出した口が存在する)は本体の右手に持たれている。
最終形態となる「壊」では瞳の色が黄色に変化。さらに口元のパーツが消失し、それまで隠れていた素顔が露わになる。
ミズキリイシ…ミタイナ…モンダ……。
トンデ……ハネル……ソシテ……アタル……ッ。
ソレデッ……ゼンメツ…サ……!
性能
近い時期のイベントにて姿を見せた深海玉棲姫などと同じく、システム上の艦種は「航空戦艦」。このためプレイヤー側が戦艦級を編成に含めなくとも必然的に砲撃が2巡するようになっている。
耐久値・装甲も非常に高く、それぞれ最大870・262というお前のような駆逐艦がいるかと言いたくなるレベルの堅牢ぶりである。
ただし、以前登場した深海玉棲姫の様に潜水艦を最優先で狙う仕様が存在している為、囮戦法が非常に有効。航空戦艦としてのシステム上の仕様も、昼戦で戦艦の徹甲弾による攻撃が有効打となるよう取られた処置と思われる。
余談だが、主砲が対潜値付きの小口径主砲であるためか、潜水艦を攻撃する際に艦載機や爆雷を用いず主砲で直接砲撃するという珍しい挙動をする。
フッ、ワラエル。ソレデヌケルッテ…?
しかしこの深海棲艦が初登場したボスマスの厄介な点は、旗艦たるこの存在自体の脅威もさることながら、随伴艦にシステム上も「駆逐艦」扱いの深海雨雲姫が2体存在していること。ボスそれ自体はともかくこの2体には徹甲弾の補正が無く攻撃が通りにくいうえ、「壊」ともなればこれに空母棲姫も加わるため、早い段階でこれら随伴艦を倒さなければ撃破は困難となる。
一方で長門型改二による特殊砲撃があれば、雨雲姫なら一撃大破〜撃沈まで持っていくことが可能。そして本体も、装備の改修度合いと特効艦の噛み合い次第では、装甲破砕ギミック抜きで一撃必殺できる。
あくまで前半海域の番人であり、対策さえ怠らなければ著しく苦戦を強いられることもないといえる。
ハンチョウダァ? ジョウトウダヨ、ガチデ! …マケルカヨォッ!
珊瑚海の地獄の門番
以降、ほとんど出番のなかった彼女だが、2024年の夏イベント「Operation Menace/新MO作戦」の最終海域「ラバウル沖/珊瑚海方面」(E5)に出現する。
その位置というのが、第4ゲージのボス前Tマスなのだが……。
ここで問題なのが彼女の頑丈さだった。
第4ゲージは、連合艦隊で陸上基地型の深海棲艦による大部隊を撃破するのが目的なのだが、編成条件的に艦隊全体が軽くなる傾向にあり、道中も強力な対潜マスと空襲マスを切り抜ける必要がある。さらに道中でもお邪魔虫に定評のあるPT小鬼群が他水上艦と混成で出没し、処理に失敗すると雷撃戦で手痛い一撃をもらう危険性が高い。
そうしてやっと辿り着いたTマスで待ち受けるのが外南洋駆逐棲姫。
敵部隊の編成そのものは基地航空隊と支援艦隊による先制打で対処しやすいのだが、そこから先が厳しい。
こちら対陸戦装備かつ軽い編成のうえ、戦艦さえ一撃貰うと中大破の危険を伴う砲撃が牙を剥いてくる。ならば、と近年導入された「煙幕戦法」で煙に撒いてやり過ごしたいところだが、非情なことに彼女は電探持ちで煙幕の命中低下効果が薄いのだ。
何より煙幕のデメリットでこちらの砲撃も命中率が低下しており、ただでさえ攻撃の当たり辛い連合艦隊編成も災いし、彼女1隻に翻弄されるハメに陥る。有志の検証では、いっそ煙幕なしで挑んで中大破を狙った方が、通過率が誤差の範囲だが微増するというデータまで算出された。
結果、Tマスの外南洋駆逐棲姫はE5-4の地獄の門番(ゴールキーパー)として大暴れすることとなった。
特に甲難易度で挑んだ場合には、この後のボスマス出現ギミックに加えて、ラスボスの装甲破砕ギミックの両方で第4ボスマスVで勝利Aが必要になり、突破後ですら彼女の火力と雷撃に怯えなければならない。
だが、この上を行くもっと厄介な問題児が次の最終ゲージで待ち構えていた……。
モチーフ
上述した容姿は、かつて登場した駆逐水鬼、およびある甲型駆逐艦姉妹によく似ている…というより、後者については背中の艤装部分を除けば特徴がほぼ一致する。
また、初登場時のイベントでの登場海域がニューブリテン島周辺をモチーフ元としていること、同イベントにおいて「反跳爆撃」による空襲マスが新たに導入されたこと、随伴艦として白露型をモチーフ元とする深海雨雲姫が複数存在していることなどから、反跳爆撃によって沈んだとされる駆逐艦早潮がモチーフ元であると思われる。
(上述の空襲マスの1か所が沈没地点と一致している。また、早潮は空襲を受けた際に春雨および白露と行動を共にしており、後者は早潮の砲撃処分をおこなった)
ナンダヨ…ナンナンダ…! ケッキョク、マタ…ダメナノカ……!
モエテ…モエテ、シズンデシマウ……カラダモ…ココロモ……。
えっ…ウソ……。アタシ…アタシハ、マタ…みんなと一緒に……。
また…空の下で……!
関連タグ
「甲型駆逐艦」由来の深海棲艦