概要
奈良公園に生息しているニホンジカで、国に指定されている天然記念物。
神の使いとされる。そのため、鹿に石を投げつけて殺してしまった子供が死刑になるという昔話も残っている。
豆知識
- あまり知られていないが奈良公園で飼われているわけではないれっきとした「野生動物」。神鹿であることを含め、本来であれば許可なく触ってはならないが、鹿せんべいなどを目当てに鹿の方から触れ合いに来ることもままある。野生動物なので寄生虫を保有している可能性があり、むやみに触れるのは辞めておこう。それを抜きにしても相手は神の使いである。また、子供の鹿には絶対に触ってはならない。(親に攻撃されることもある他、育児放棄する危険がある。)
- 鹿が奈良公園の芝を食べてくれるので、もし人が芝刈りをしたらかかる年間100億円(想定費用)がかからない。
- 切った角は、加工品にしてお土産屋さんで販売している。(売上金の一部は鹿の保護施設の維持費に充てられている)
- ことわざの早起きは三文の徳は、奈良の鹿が由来(説の一つ)。江戸時代、死んでいる鹿が家の前で発見されると家主は罰金として三文を徴収されていた。そこで、朝早起きして家の前に鹿が死んでいればこっそり隣の家の前に移し、罰金の三文を払わずに済んだことから生まれた。※諸説あり
余談
「野生の鹿が街中で人間と共存する地域」は奈良以外にも存在する。たとえばアメリカ合衆国やカナダにはそのような町がいくつか存在し、中でもコロラド州のエステス・パークが特に有名である。ワピチ(エルク)・オジロジカ・ミュールジカだけでなくビッグホーンなど他の野生動物も見られ、ワピチ(エルク)の繁殖時期には大きな観光資源として街が賑わう。