「もうすでに狂い始めてると言うべきかな、ケケケッ」
プロフィール
※以下、プロフィールは魔法少女サイト15巻にて掲載。
概要
新膳(しんぜん)中学校テニス部に所属する高橋つらら・長月雹花のクラスメイト。
肌は青白く、黒みがかったダークブラウンのロングヘアで、斜めにカットされた前髪で右目を隠した少女。
他人を嘲笑うかのように口をひきつらせながら「ケケケ」と不気味に笑うことが多い、根暗で謎めいた雰囲気を漂わせている。
他人を陥れるのが上手く、目的のためなら手段を選ばないが、意外と几帳面らしい。
実はつららや雹花同様、魔法少女サイトのステッキを手にした魔法少女の一人であるが、魔法少女サイトやサイト管理人とは別のルートからステッキを手に入れたらしいが、詳細は不明。
以前からつららや雹花の周辺を探っており、つららがテニス部顧問の倉木に脅されて自宅アパートに連れ込まれ、肉体関係を強要されていた末に妊娠してしまったことや、逆上したつららが魔法少女サイトから与えられた電動ドリル型ステッキで倉木を殺害し、その現場を偶然目撃した上で彼女の苦しみを知った雹花がつららのステッキで倉木の遺体を処分する一部始終も密かに目撃していた。
その後、雹花がつららから預かったステッキを使ってのオヤジ狩りでつららの中絶費用を集めていた際に雹花の前に現れ、自分がつらら達二人の秘密を知っていることや自分も二人と同じ(魔法少女サイトのステッキを手にした魔法少女)であると教えた。
しかし安條本人はそれらを周囲に公言したり、二人をゆするつもりも特にないらしいが、雹花に何が目的かを詰問されても「何で答えなきゃならない」と話そうとしなかったため、目的も謎のままである。
ステッキ
形状 | 紋章 | 能力 |
---|---|---|
ハンドベル型 | ∝ | 特殊な音波で時空間を歪ませ、移動ができる |
眼鏡型 | / | 身体のサイズを自在に変化させられる |
安條が魔法少女サイトとは別のルートから受け取ったステッキだが、ステッキの装飾の羽や紋章となっている記号からすると、サイト管理人・漆が管理しているステッキの一つである。
関連タグ
※以下、ネタバレ注意!!
ここから先は『魔法少女サイト』第2部20話(通算第75話)以降の話に関わる非常に重大なネタバレが含まれています。
閲覧にはご注意ください。
この謎の少女・安條磯子の正体、それは“不幸な少女”に与える魔法少女サイトのステッキを少年少女に関係なく与えていた謎の(漆曰く、厄介な)存在・“A”である。
“A”としての姿は黒づくめの衣装に能面を被った上で声も変えており、ステッキの力を悪用して靴を盗むという万引き行為もひっそり行っている。
第2部の主人公である湖村花夜の妹・愛里が鴉間・最原・久松の不良少年グループに襲われ、惨殺される『黄金井市少女リンチ殺人事件』も、犯人グループにステッキを与えた“A”こそが実質的な黒幕であるが、事件が起きたのは2年前、“A”が霰矢冬子にステッキを与えたのは、その事件から1年後になるが、実はサイト管理人・漆の協力者である美炭貴一郎によって既に始末されていたことが判明。
事実上、公式スピンオフ作品『魔法少女サイトSept』は本編より過去の時系列を描いた物語になる。
しかし安條本人によると、自分も魔法少女サイトのせいで人生を狂わされた者の一人にして、“A”として動いていたのは「魔法少女サイトの破壊」のためらしく、男女関係なくステッキを与えていたのも、魔法少女サイトのシステムを知り尽くすために実験をしている段階だったという。
そして独自の調査でサイト管理人の正体も突き止めた安條は、そこで「雹花自らがサイト管理人となって、内部から魔法少女サイトのシステムを破壊する」という策を出した。
雹花が寿命を使い果たし、ステッキと共に黒い霧に包まれていく直前、安條は眼鏡型ステッキで身体を縮ませ、ハンドベル型ステッキで黒い霧と化して消え行く雹花の中へと紛れ込み、彼女の意識の中に潜り込んでいたが、その時まではまだ雹花自身の意識は微かにあったものの、雹花が「王室」へと案内され、まばゆい光に包まれていくと同時に安條自身の意識も途絶えたとのこと。
※本編第2部30話(通算第85話)話以降のネタバレ注意!!
“A”として美炭に始末されたはずの安條だったが、何故か生存して美炭と共に行動していた(ただ、「“A”の残党」とされる“A”からステッキを与えられた者達は未だに生存しているのか、既に全滅しているかは不明)。
本編第2部41話(通算第96話)からの回想によると、“A”として動いていた安條は美炭によって正体を突き止められたことで背後から美炭に襲われ、例の拷問部屋に囚われてしまい、“安條に寿命が尽きるまでステッキを使わせ、その逝く末がどうなる”かの実験台にされてしまうが、安條は美炭とアリスがステッキで寿命を使い果たして絶命した“もう一人の妹”の行方を追っていたことを調べ、二人にサイト管理人の正体が元魔法少女であることを教え、“A”である自身の死を偽装して雹花が変貌したサイト管理人・漆と手を組むように指示して密かに結託していたことが明かされた。
また、小学校時代にはるとという将来を誓い合った恋人がいたらしいが、彼の存在と安條が魔法少女サイトを恨む理由と関係している可能性もある。
真の関連タグ
朝霧要:“A”こと安條が始末された後、彼女同様にステッキを悪用したことで美炭に拉致監禁された人物(ただし美炭は要に歪んだ恋心を密かに寄せているため、歪な恋愛感情を交えての監禁になる)。
姫路弥:主人公のクラスメイトだが、実はとんでもない本性を持つという点が共通している。