「あたしに力があったら…なんて」
「どうしてあたしだけにこんなひどい試練を与えるのッッ」
プロフィール
年齢 | 14歳 |
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誕生日 | 4月17日(おひつじ座) |
身長 | 151cm |
体重 | 44kg |
BMI | 19.3 |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
趣味・特技 | 家事全般、ソフトボール |
長所 | 我慢強い、運動神経がいい |
好きなもの | 母の手料理、甘いもの |
苦手なもの | 歌、ダンス |
概要
美鷹市第八中学校に通う中学2年生(2年C組在籍)。魔法少女サイトと出会った魔法少女の一人。
家族構成は元刑事の父親と母親・湖村佐千子、妹・湖村愛里(故人)の4人家族だった。
2年前の妹の事件(後述)が起きる前までは、よく笑う性格だった。
2年前に刑事であった父親が妹の事件後に殺人を犯したことから、第1部の主人公・朝霧彩と同じように学校でひどいいじめに遭っているが、いじめや虐待を受けながらも優しさを忘れない彩とは対照的に、「もし「力」があったら自分をいじめるクラスメイトを殺してやりたい」という強い殺意を秘めている。しかしとても精神と忍耐が強く、「父と同じような人間にはなりたくない」とその殺意を抑えており、母親と二人暮らしになってから家事を手伝うようになり、ほとんどの家事ができるようになった。
幼馴染みである拓馬からは毎朝スカートめくりをされながらも、花夜自身は彼を危ない目に遭わせたくない一心から、自分がいじめに遭っていることを隠し、もう「殺人鬼の娘」である自分に関わらないよう促しているものの、差別や偏見もせずに自分を気にかけてくれる拓馬のことを大事に思っている。
ステッキ
ステッキの使用で出血する場所は口、髪色はピンクがかったオレンジに染まる。
魔法少女に触れることでコンパクトに付属しているボタン(全部で10つ)に紋章が現れ、それを押すとその魔法少女が所持するステッキに変化する(コピーした能力は一度しか使用できないのが難点であるが、同じ魔法少女に再び触れることで再度その能力を使うことができる)。
これまでコピーしたステッキの能力
ステッキ | 紋章 | 能力 | 魔法少女 |
---|---|---|---|
ゲームコントローラー型 | Σ | 衝撃波を放つ | 酒木さくら |
指揮棒型 | ∞ | 爆発を操る | 霰矢冬子 |
パンツ型・魔着(まぎ) | ♠ | 全ての人間を意のままに操れる | 穴沢虹海 |
リモコン型 | ✽ | 腹痛や嘔吐を引き起こす | 霜園博子 |
ハンマー型 | ♦ | どんな物も破壊できる | 潮井梨ナ |
注射器型 | ! | 3分前までの記憶を抜き取る | 本名不明 |
太鼓型 | ℃ | 熱変化 | 本名不明 |
サイコロ型 | ⇔ | 物体複製 | 本名不明 |
水鉄砲型 | ○ | 石化 | 本人未登場 |
ネクタイ型 | ♀ | 身につけた者の性別を変える | 本人未登場 |
風車型 | ⁂ | 相手の目を眩ませる程の強風を起こす | 本人未登場 |
携帯電話型 | Ⅳ | 1分間だけ時を戻せる | 禍沼アリス |
カッターナイフ型 | Q | ステッキで自傷行為をした血を相手に飲ませて回復させる | 雨谷小雨 |
魔法のランプ型 | J | どんな物もミニチュア化して収納できる | 本人未登場 |
拳銃型 | ♥️ | 対象を別の場所へ飛ばす瞬間移動 | 朝霧彩 |
不明 | Z | 不明 | 本人未登場 |
ネックレス型・魔飾(まかざり) | H | 身体能力を極限まで増大させ、高速移動を可能にする | 滝口あさひ |
日本刀型・魔刀(まとう) | X | 物体の先にある物を斬り、硬化させる | 燐賀紗雪 |
酒木・霰矢・虹海を除き、いずれの魔法少女達には自分が魔法少女であると説明する上でステッキをコピーしており、霜園をはじめとする一部の魔法少女達と友好関係を結んだ(虹海とは握手会を通じて仲良くなったものの、彼女には自分が魔法少女であると打ち明けていないため、虹海のステッキのみ能力を把握していない)。
さつりく帳
花夜が魔法少女から魔法をコピーするよう、コンパクト型ステッキと一緒に受け取ったノート。
酒木や虹海をはじめとする魔法少女達の写真が貼られており、写真の裏面には魔法少女の名前と住所が記載されている。花夜はさつりく帳で酒木が魔法少女であることを知り、後に酒木と共に虹海も魔法少女の一人であると知った。
来歴
過去
2年前、妹の愛里(当時8歳)が、鴉間巽・最原竜我・久松翼冴の3人の不良少年(当時15歳)にリンチされた末に惨殺されてしまう「黄金井市少女リンチ殺人事件」が発生。
両親と共に妹の死を悲しみ、犯人である3人は後に逮捕されるが、全員容疑を否認する上、愛里の遺体には「明らかに人間が手を下した痕があるのに調べても“触れられた形跡”が全くない」「犯人達が妹に危害を加えた痕跡が見当たらない」などといった、不審な点がいくつかあったために証拠不十分の無罪放免として釈放されることになってしまう。しかし、当時刑事であった父親が犯人達を殺害して首を切り落とすという残虐な復讐制裁を下し、父が持ち帰った犯人の生首を母と共に見せられた時は恐怖のあまり失禁してしまった。
妹を殺した犯人に壮絶な復讐を遂げた父はこの事件で逮捕され、母はそのショックで病床に臥せてしまい、家庭崩壊する一途を辿っていくのだった(また、父が逮捕された後に花夜と母は別のマンションに引っ越した模様)。
魔法少女サイトとの出会い
学校では帰国子女のクラスメイト・蜜白メリッサ麻衣奈と彼女の取り巻きである双子の厚江レイと厚江メイのグループから「殺人鬼の子供(娘)」と罵られて陰惨ないじめに遭い、他のクラスメイトからは嘲笑われるという不幸な日々を過ごし、心の中でクラスメイトへの殺意と憎悪を日に日に募らせていた。
14歳の誕生日に母が倒れて昏睡状態となり、自分の人生に絶望して呪っていた時、自分のスマホに繋がった謎のwebサイト「魔法少女サイト」と出会い、コンパクト型ステッキとさつりく帳を与えられ、魔法少女となった。
ステッキと一緒に与えられたさつりく帳に唯一いじめに加担していないクラスメイトである酒木さくらの写真が載っていたことで彼女が魔法少女であると知り、彼女のステッキの能力をコピーして試しに使ったことで、自分が魔法の力を手にしたことを実感する。
そんな中、メリッサ達に拉致された拓馬が彼女の知人である筋骨隆々な男色家の男から暴行されそうになり、ステッキを取り出すが、ステッキの特性上失敗に終わってしまう。それでもなお、メリッサの脅迫やレイとメイからの暴行に屈せず、身を挺して拓馬を守ろうと決死の抵抗をした末にステッキを手にした酒木に救われ、拓馬を守り通すことができた。
妹の死の真相
さつりく帳の存在を知った酒木からそれを見せるよう要求された花夜はメリッサ達からの暴行で深手を負った拓馬を病院へ運んだ後、自宅で酒木にさつりく帳を見せる中で妹のリンチ殺人事件が魔法少女サイトのステッキと深く関係していることを聞かされて驚き、彼女から魔法少女やステッキに関する秘密を教えられた。
普段は誰とも慣れ合おうとしない酒木だが、顔も名前も知らない“ある魔法少女”(さつりく帳には載っていなかったらしい)を探しており、花夜への協力を申し出る上で彼女のステッキによる能力のコピー(魔法少女の捜索)にはある程度手伝うことは約束するが、「これ以上の世話はしない」とのこと。
後日、その日はメリッサ達が欠席していたことで花夜はいじめを受けずに済み、拓馬も無事に回復して元気な姿を見せ、変わらずに花夜のことを気にかけるが、メリッサ達からの暴行を受けて意識が薄れる中、魔法少女サイトの存在に気付き、更に花夜を心配するようになった。
妹の事件のことを詳しく聞き出すため、再び父の面会へと訪れて聞いた話によると、2年前の当時に証拠不十分として釈放された犯人達を尾行していた父は、犯人達が幼い妹を殺して逮捕されたにもかかわらず、反省の色を全く見せずに再犯を目論んでいたことに憤慨し、3人を拉致して徹底的な拷問を行う中、泣いて命乞いをしていた最原が殺される直前に言い残した話で妹殺害には自分達にステッキを渡した“A”という謎の人物が何かしら関係していたとのこと。
ただし、父も犯人達を尾行していた後からの記憶は曖昧(本人曰く「娘の仇を討つことで頭がいっぱいだった」)であったが、その“A”こそがリンチ殺人事件の黒幕及び、自分達家族の人生を狂わせた全ての元凶であると知る。
休戦協定とそれぞれの秘密
父との面会後、爆発を操るステッキを持つ魔法少女・霰矢冬子の襲撃を受け、窮地に追い込まれるが、コピーしていた酒木のステッキの能力で霰矢を撃退することに成功。そんな中、黒マントを纏った魔法少女らしき謎の人物が現れるが、酒木が駆けつけると同時に姿を消してしまう。
その後、酒木との尋問で霰矢は“A”ではなく、“A”からステッキを与えられた魔法少女で、魔法少女サイトの存在を知らなかったことや弟のために治癒能力を持つステッキを探していたことを知り、花夜はリンチ殺人事件の黒幕にして、自分や家族の人生を狂わせた全ての元凶である“A”を探し出すべく、“A”の情報を握る重要参考人として、霰矢と休戦協定を結ぶことになった。
さつりく帳の情報を頼りにステッキのコピーを通じて、霜園博子をはじめとする一部の魔法少女達と友好関係を結び、帰宅後に来訪した拓馬が魔法少女サイトの存在に気付いたことを知って秘密を打ち明けるが、もし仮に“A”の正体を突き止めたとしてもどうするのかを問われ、「自分も父と同じ過ちを犯してしまう」という迷いが生じてしまうが、拓馬の叱咤で元気を取り戻した。
後日、拓馬の勧めで父の面会に赴き、魔法少女サイトや“A”に関する情報を打ち明け、父から元部下である美炭貴一郎に尋ねるといいと勧められ、酒木に相談し、自身は退院した霰矢と魔法少女の捜索、酒木が美炭の身辺調査を行うことになる。
身辺調査で美炭の邸宅に堂々と潜入した酒木の調査から、上記の黒マントを纏った謎の人物は美炭の妹、地下室に大量のステッキや魔法少女達の身辺が調査された書類が置かれていたことから、美炭が魔法少女サイトと深く関わっていることを知り、霰矢が“A”に変装して美炭と接触するという、一か八かの危険な賭けに出ることとなる。
残された選択
作戦決定前、霰矢が入院中に酒木の過去の経緯を調べたことを聞かされたものの、酒木自身の口から聞きたいと言うことで霰矢の口から聞かされることを拒否。
自分を受け入れてくれた酒木のことはいつでも受け入れることを誓い、互いの友情を深めることになった。
美炭の尾行を行い、彼が一人になったところを狙って“A”に変装した霰矢が美炭と接触を図るが、“A”が1年前に既に死んでいることが明らかになり、霰矢は突如現れたサイト管理人・漆によって始末されてしまう。
漆の口から語られるのは、1年前に起きた“A”の暗躍、美炭と漆の関係性、そして“A”の正体及び、テンペスト、“王”という謎の単語だった。
コピーした風車型ステッキによる強風で落命した霰矢を連れ、その場から何とか撤退するが、花夜は家族崩壊の仇であった“A”が既に死んでいたために目的を失ってしまい、霰矢や妹を死に追いやる元凶となった魔法少女サイトやステッキの存在そのものを憎むが、自分や酒木に残された道は全てを捨て、サイト管理人などの魔法少女サイト関係者から逃げ続けるしかないことと気付かされ、悲痛の涙を見せる花夜は「みんなを守りたい」という答えから酒木と共に過酷な決断を下す…。
遺されたもの
美炭がサイト管理人と繋がり、“A”と関わる者を始末していたと知り、家族や友人をサイト管理人や美炭の魔の手から守るべく、追われる身となった花夜と酒木が選んだ選択、それは………。
自らの死を選ぶことだった。
花夜と酒木がマンションから飛び降り自殺を図ったニュースが世間で報じられ、花夜の突然の死を知った拓馬や花夜の父は絶望に閉ざされてしまう。
当然、学校中が二人の自殺でひどく大騒ぎとなっており、「自殺の原因はいじめの可能性が高い」とニュースで報じられていたために花夜への脅迫未遂から暫く姿を見せていなかったメリッサ達グループは自己保身に走り、暗黙の了解を結んだクラスメイトに掌を返され、全ての責任をなすりつけられた挙げ句、いじめの実態も学校内で明るみに出るという、因果応報の報いを受けていた。
そして昏睡状態だった花夜の母は…。
美炭は“A”の仲間である霰矢と繋がっていた花夜と酒木の死を確認し、二人のステッキとさつりく帳を回収して漆に手渡すが、漆はステッキがより円滑に使用されるようにと、テンペストについて探っているある魔法少女の前に現れ、彼女にテンペストの情報を教え、さつりく帳を与えることから、第1部へと繋がることとなる。
関係者
- 拓馬
幼馴染み。幼い頃はよくキャッチボールで一緒に遊んでおり、花夜の14歳の誕生日に野球ボールをプレゼントに贈った。
学校ではクラスは別だが、周囲から「殺人鬼の子供」として罵られても、変わらずに自分のことを気にかけてくれる拓馬のことを大事に思っており、彼がメリッサ達に拉致・暴行を受けた時は必死に抵抗し、拓馬を守った。
- 花夜の父親
元刑事。2年前に妹の愛里を殺した犯人グループを惨殺し、現在服役中。父本人は今でも自分が引き起こした事件に強い後悔と罪悪感の念を抱き、罪の意識に苛まれており、家族のことを心配している。
時折父の元へ面会に赴く花夜だが、父のことは「あんた」「あいつ」と呼んだり、「自分や母の生活を滅茶苦茶にした猟奇殺人犯」として強く恨んでいるが、父の東京拘置所への移送と死刑執行の日が近いことを知った時は複雑な顔を見せていた。
クラスでいじめに加担していない唯一の存在。
ステッキと一緒に与えられたさつりく帳で酒木が魔法少女であることを知るまでは特に彼女と関わっていなかったが、メリッサ達の脅迫と暴行から助けられたのをきっかけに酒木と関わるようになり、彼女の然り気無い優しさに触れてからは次第に友情を感じるようになる。
- 蜜白メリッサ麻衣奈、厚江レイ、厚江メイ
クラスにおける花夜いじめの中心である帰国子女の少女と双子の取り巻きによるいじめグループ(ただしメイのみ、クラスは別)。
花夜は日々心の奥底で自分にひどいいじめを行う彼女達3人や自分を嘲笑うクラスメイトに強い殺意を募らせており、いじめに加担していない酒木も「単純にうるさいから」とメリッサ達のことを嫌っている。
事件の裏側
「黄金井市少女リンチ殺人事件」は妹の愛里が魔法少女サイトのステッキを手にした不良少年グループに殺され、犯人達にステッキを渡した“A”こそが事件の黒幕であると判明したが、“A”は美炭によって始末され、妹を殺した犯人グループは花夜の父によって惨殺されている。
しかし2年前の当時、証拠不十分で釈放された犯人グループを尾行していた花夜の父は犯人達が反省の意を見せずに再犯を目論んでいたことに怒りを露にし、懐から取り出した拳銃を片手に犯人達に接近しようとしたところで記憶が途絶え、それからは記憶が曖昧な状態で惨殺事件を引き起こした。
父は「娘の仇を討つことで頭がいっぱいだった」と語るが、実際は“A”か魔法少女サイト関係者に何らかの手段で操られ、記憶を改竄された可能性も少なくない。
- 三人を「用済み」と見なした“A”が花夜の父を利用して操り、記憶を一部改竄して三人を始末した。
- サイト管理人及び魔法少女サイト関係者が厄介な存在である“A”や最原達三人をはじめとする“A”と関わった人間を始末するべく、復讐心につけこんで花夜の父を操り、三人を始末させた上で一部の記憶を改竄した。
…とのような形で父が起こした復讐制裁も、“A”か魔法少女サイト関係者が関わっているのかもしれない。
関連タグ
朝霧彩:第1部における主人公。
潮井梨ナ:第1部におけるさつりく帳の所有者。
燐賀紗雪:自身の罪を被った母親が刑務所に収監され、時折面会に赴いており、母との関係は良好に続いている。
水蓮寺清春:花夜同様、学校でひどいいじめに遭い、自分を虐げる者達への殺意をうち秘めている男の娘。
児上貴衣:『魔法少女・オブ・ジ・エンド』の主人公で、かつては母親と共に父親からの家庭内暴力に苦しみ、母の自殺後、父は窃盗で何度も刑務所に収監された末に獄中で自殺している。
カップリングタグ
※以下、ネタバレ注意!!
※本編第2部29話(通算第84話)話以降のネタバレ注意!!
花夜と酒木が共に命を絶ったその後、彼女による魔法少女の連続殺人をはじめ…、
- 中学生の男女二人が轢死を遂げた謎の踏切事故
- 女子中学生が首に大怪我を負う事件
- 真っ二つになった遺体も発見されたというマンション崩落事故
- 道路に空いた謎の巨大な穴
- にじみんファンの中でも特に名の知れたドルオタの自殺
- 国民的アイドル・にじみんの心臓発作による病死
- 裏でそのドルオタやにじみんと関わっていた男子高校生の失踪及び発見されたニュース
…など、魔法少女サイトやステッキが絡んだ不審な事故や事件が多発していく中、時は流れ………。
テンペストまであと10日と迫る中…、
おかめのサイト管理人・捌と拾肆を撃破した魔法少女達の前に拾陸と復活を遂げたひょっとこのサイト管理人・弐が立ちはだかり、時間停止能力を身につけた弐の前に手も足も出なかった魔法少女達は拾陸によって抹殺されてしまう。
管理人に抹殺された魔法少女達の前に、禍沼アリスの携帯電話型ステッキを手にした謎の人物が現れ、管理人襲撃前の時間へと戻す。
管理人襲撃前の時間に戻り、アリスのステッキを手にして魔法少女達の前に姿を現したのは、なんと…
死んだと思われていた花夜と酒木だった!!!
二人は花夜がコピーしていた物体複製能力のステッキで自分達の体とステッキを複製し、自殺と見せかけて死を偽装。雲隠れしつつも、二人は上記の踏切事故をはじめとする魔法少女やステッキが絡んだ事故や事件について調査し、管理人と戦う魔法少女達との接触を試みていた。
その最中で朝霧要を監禁して彼による逆襲を受けた美炭を地下室から助け出し、コピーしていた雨谷小雨のステッキで美炭の傷を治して共闘していた。
そして、自分達の寿命が残りわずかとなり、二人は“寿命の増やし方”を知る彩と接触するべく、コピーしていたアリスのステッキで弐と拾陸にやられた魔法少女達を救い、魔法少女達が活動拠点としている、とある廃墟で彩と接触する。
ステッキの使用で寿命を失った奴村露乃の死をきっかけに人の記憶や寿命を移動させることができるようになった彩の拳銃型ステッキで彼女達のこれまでの戦いの記録を転送され、涙をこぼした花夜と酒木は不の呪縛から解放されるために彩達と共に戦おうと、手を取り合うことを誓う。
しかしサイト管理人が魔法少女達に対する粛清として、魔法少女の家族と友人の暗殺に動き出し、犠牲者が出てしまう中でも何とか家族の救助に成功するが、8月11日よりも早く“王”が遂に目醒め、テンペストに動き出してしまう。
“王”の覚醒によって電子機器が不能、全世界が停電となり、拓馬も外で起こる異変に気付き、父が収監されていた刑務所では受刑者達が停電を利用して次々と脱獄し、異変を察した父も意を決して脱獄、昏睡状態だった母も花夜が行方を眩ましていた間で無事に意識を取り戻していた。
一方、メリッサは魔法少女サイトに出会うことなく、娼婦として落ちぶれており(アニメ第6話では、メリッサらしき少女が魔法少女の一人として数えられている)、博子をはじめとするさつりく帳を通じて花夜と繋がった魔法少女も遂に始まったテンペストに驚きを隠せなかった。
他の魔法少女達は覚醒した王によって管理人から護ったはずの家族を吸収されてしまうが、彩の不屈の決意を前にして立ち上がったのも束の間、霜園をはじめとするさつりく帳を通じて花夜や酒木と繋がった魔法少女達、最初の管理人襲撃から生死不明だった眼鏡っ娘と怪しい薬の中毒者な魔法少女、さつりく帳に載っていた魔法少女など…、自分たち以外の都内の魔法少女全てが現れた管理人たちの前によって全滅し、万事休すに追い込まれてしまうが、滝口あさひが弐が時を止めようとする一瞬の隙をつき、自らの命と引き換えに時空の壁をも越える驚異的な速さの超高速移動で仲間全員をテンペストの震源地まで運び出すことで管理人の壱を除く8人の管理人の強襲から免れたのだった。
花夜は美炭の邸宅の地下室に保有されていた30以上ものステッキをコピーしていた魔法のランプ型ステッキに収納していたことで、美炭が斧型ステッキを手にし、彩によって寿命を奪われた要は美炭からテディベア型ステッキを手渡される中、小雨は帽子型にリュック型、ジャケット型、傘型、盾型ステッキといった完全武装で地球(ほし)の宮の破壊に挑もうと立ち上がり、酒木・小雨・アリス・安條はそれぞれ手にしたステッキ、花夜はコピーしていたステッキを駆使し、彼女の提案で地球の宮内部への侵入に動いた。
そんな中、泉ヶ峰みかりと燐賀紗雪のステッキを一度使ったことで“王”の吸収から逃れた山井幸支と紗雪の両親が現れ、みかりのステッキを手にした山井やサイト管理人・伍との死闘の末に命を落とした紗雪の母親が娘のステッキを片手に夫と共に立ち上がり、拓馬も以前に隙を見て酒木のステッキを一度使っていたことで“王”の吸収から逃れて姿を見せ、ステッキを使っていないと思われていた花夜の父も現れたのだった(上記において、犯人達の尾行中に記憶が途切れた理由と関係している可能性がある)。
最終話直前の過去改変の世界では、“A”が現れることもなく、『黄金井市少女リンチ殺人事件』も発生しなくなったため、家族四人で幸せな時を過ごし、魔法少女サイトと出会う運命を回避した。