概要
てんとう虫コミックス42巻及び、藤子・F・不二雄大全集15巻に収録。
小型の車庫の道具で中には冷凍車や郵便車、救急車などの様々な車種のミニカーが入っており、その時に応じたミニカーを出して仕事を頼むとこなしてくれる。
自家用車のミニカーもあり、これはシミュレーターで運転することができる。ミニカーが見た映像はシミュレーターのスクリーンに表示される。
ストーリー
暑さに耐えきれなくなったのび太とドラえもんはアイスを食べたくなったが、どちらが買いに行くかで口論になり、ドラえもんは「実用ミニカーセット」を取りだした。早速これから冷凍車を出発させ、アイス2個を大急ぎで買ってくるよう注文すると、すぐに帰ってきてちゃんとアイスも2個買って来たので2人はこれを堪能。
すると今度はママが封筒をポストに入れてきて欲しいと頼んできたため、次は郵便車を出発させたが、家を出たところで帰宅したパパがこれに躓き転倒。すぐに救急車が薬を持ってきてくれたが、パパは「もう車なんか見たくもない!!」と怒って行ってしまい、また運転免許の試験に落ちたことを悟った2人は、家族を乗せて颯爽とドライブしてみたいと思う彼に実用ミニカーで運転してみることを提案。
そしてシミュレーターで運転を開始すると、階段を下りた後壁に衝突してしまったりしたが、しずかや犬を通り過ぎ、ドラえもんとのび太の要望通り高い山の湖のほとりを目指すことに。そこで高速道路を利用することにし、周りは渋滞だらけでスネ夫が乗った車もこれに苦労していたが、自分達はミニサイズなため間をすり抜け楽々先に進むことでできた。
その後、目的地に到着すると「おっかけベルト」を使い現地に移動すると、周りはいい景色が広がっていたが、同時にゴミも大量に放置されていたため、ダンプカーやゴミ収集車、ショベルカーにゴミを集めさせ、地面に掘った穴にゴミを埋めさせた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1986年11月7日に、水田版は2024年9月28日にそれぞれ放送している。
1986年版
- 放送時期が秋になっていたため、ドラえもんとのび太が暑さにばてる場面は描かれておらず、野比家の前まで車に乗ったスネ夫がやってきて、ジャイアンはドライブに同行させてももらえたがのび太だけは仲間外れにされてしまった。
- 冷凍車は家の冷蔵庫からアイスを持ってきていて、「LATTE」という包に入ったアイスバーだった。
- パパはミニカーを出された際、からかわれていると思い怒って2人に迫ったが、説明を聞き運転を始めた。
- ミニカーがやってきた時しずかはバス停にいて、手にはバイオリンのケースを持っていた。
- スネ夫達が乗る車を運転していたのは彼の父親で、母親は助手席に座っていた。
- 放置されたゴミの存在は、のび太の顔に古新聞が飛んできたことで気づいた。そしてドラえもん達も清掃活動を手伝っていた。
2024年版
- 冷凍車が買って来たアイスクリームはニッコリレインボーバニラというアイスでおつり及びレシートもちゃんと貰ってきていた。
- ドラえもんとのび太がミニクレーン車で木の枝に引っかかってしまった女児の風船を取ってあげたり、ジャイアンが配達帰りに自転車で壊してしまったヒマワリのプランターをコンクリートミキサー車で修理してあげる下りが追加されたがプランターは直した直後にジャイアン母が帰ってきたためにバレてしまった。
- ミニカーは壁に当たるから溝に落ちるに変更
- しずかと犬のシーンに関しては犬は女性のペットとして登場し、犬に驚いたのび助が乱暴な運転をしたためにしずかたちを脅かせてしまう展開に変更。
- 高速道路のシーンでドラえもんはどら焼きを食べ、のび太はジュースを飲んでおり、骨川家の自動車に関しては原作では描かれなかったスネ夫父も正式に描かれ、スネ夫は尿意からトイレを促すシーンも描かれる。
- ゴミはのび太が転んだことで存在に気付き、清掃にはミニショベルカーも参加するがゴミを穴に埋める場面はカットされた。