概要
かつて存在した日本のゲームメーカー彩京が開発・販売した脱衣麻雀ゲーム。
アーケードを中心に、いくつかのタイトルはPCと複数の家庭用ゲーム機にも移植されている。
イラスト・キャラクターデザインに実力派有名クリエイターを起用、声優陣もやたら豪華である。
1Pプレイモードではプレイヤーをオヤビンと慕う「雀犬」というキャラクター(CV:矢島晶子)が進行役を務め、勝利時は攻略対象の美女に対しボタン連打等によるおしおきプレイを行う。単なる脱衣グラフィックの表示にとどまらないギミック性がシリーズタイトルの由来。シリーズ中には脱衣ナシの実写ストーリーモードなどもあった。
対戦プレイモードでは脱衣要素を排し、「ジャンファイター」と称する全身タイツの男たち(実写)がプロレス技を披露する演出があり、美女の脱衣以上に話題を集めたシリーズの真骨頂ともいわれる。なお、高い役を決めると「ひざカックン」だの「チクビーム」だの「新声社爆破」だのとプロレス技以外のナニカが炸裂するのも御約束。
シリーズ成立当初メーカーの本社は京都にあったため、ピンヅモなしなどルール上関西圏の特徴を持つほか、他の麻雀ゲームでは殆どみられない「ツモアガリのときの点数移動は四麻における一人分だけ」という「ツモ損」のシステムを取り入れており、対人戦を強く意識した設計になっているのも大きな特徴である。また、対戦格闘ゲームよろしく乱入対戦も可能になっており、ネット麻雀流行前夜のアーケード麻雀において人気の一角を占めていた。
シリーズタイトル
対戦ホットギミック(1997年)
隠しキャラとして、『ガンバード』『戦国エース』『戦国ブレード』といった彩京作品の登場キャラクターが参戦。ただし名前が少し違うそっくりさんの扱い。
ゲーム中のグラフィックの原画は司淳が担当している。
PS2移植版のタイトルは『対戦ホットギミック コスプレ雀』(2004年)。後年NSにも移植された。
ワニマガジンの漫画雑誌『COMIC快楽天』とのコラボ作品で、同誌執筆陣(村田蓮爾 / 文月晃 / 時坂夢戯 / かるま龍狼 / 森永みるく / いのうえたくや / 久我山リカコ / OKAMA / 道満晴明 / 加藤礼次朗 / 琴吹かづき / SABE / 陽気婢 / ISUTOSHI)がキャラクターデザイン・グラフィック原画を提供、前作同様隠しキャラも参戦している。
対戦モードは「ジャンジャパン」と「ジャンアメリカ」による日米対決となっている。
対戦ホットギミック3 デジタルサーフィン(1999年)
参加クリエイターたち(ありかわかときち / ISUTOSHI / げげら俊和 / 寺田克也 / 白亜右月 / みうらたけひろ / モグダン / 安森然 / 吉崎観音 / 来鈍)の、当時実在したホームページをネットサーフィンで訪問する『デジタルサーフィン』、ジャンアメリカの息子「ジャンボーイ」を主人公とした実写ドラマ『ジャンファイターズ』の二つのストーリーモードに、通信対戦モード『ジャンプリンスvsジャンショーグン』が存在する。
PS2移植版のタイトルは『対戦ホットギミック アクセス雀』(2005年)。これも後年NSに移植されている。
対戦ホットギミック フォーエバー(2000年)
ストーリーモード『おしおき編』は第一作と同じく司淳のキャラクターで統一され、もう一つのストーリーモードは実写ドラマ『麻雀探偵物語』、通信対戦モードは『ジャンゴッドvsジャンデビル』の世紀末ハルマゲドン。
麻雀ホットギミック インテグラル(2001年)
"integral" の題名通り、前4作の脱衣モードを一つにまとめたリミックス作品。対極前の会話シーンなどは削られており、実写ストーリーモード・対戦モードも収録されていない。
対戦ホットギミック ミックスパーティー(2005年)
前作インテグラルの上位互換で、4作の脱衣モードをストーリー要素込みで完全収録。実写ストーリーモードと対戦モードは今回も収録されていない。
対戦ホットギミック 未来永劫(2006年)
キャラクターデザインは獅子猿 / 宗我部としのり / 司淳 / 白亜右月 / みづきたけひと。通信対戦モードは『ジャンボッチャマvsジャンナリキン』。
対戦ネットギミック カプコン&彩京オールスターズ(2001年)
CAPCOMとの共同開発でDC用ソフトとして発表された番外編。
脱衣要素は排除され、一人プレイモードはCG収集、通信対戦モードはジャンファイターのカスタマイズを中心としている。