経歴
1936年3月8日に東京都に生まれる。
1960年に日大藝術学部を卒業後、東映に入社。1978年に吉川進プロデューサーの紹介で「スパイダーマン」に加わって以来、特撮監督を手掛ける。
「電子戦隊デンジマン」では第38話で異次元の描写を手掛け、第48話ではヘドラー将軍とバンリキ魔王の場所を転々とした戦いを撮るなどの活躍をした。
ヒーローが毎回異空間で戦う宇宙刑事シリーズでは水を得た魚のようにカメラを取った。
東映不思議コメディーシリーズの第一作、「ロボット8ちゃん」で脚本家の大原清秀氏に8ちゃんを解体しようとするキャラを提案、バラバラマンという形で実現した。これがポピーの逆鱗に触れ、「おもいっきり探偵団覇悪怒組」が始まるまで干された。以後は最終作、「有言実行三姉妹シュシュトリアン」まで携わった。
「激走戦隊カーレンジャー」の第1、2話を手掛けた後、東映を定年退社した。
「ウルトラマンダイナ」第23、24話の本編監督にも当たった。
2012年に株式会社自由メディアを設立、番組のネット中継に従事している。
林強生のペンネームで脚本を手掛けることもあった。メイン画像の「宇宙刑事ギャバン」第41話はその一本(監督は小笠原猛氏)。「時空戦士スピルバン」の第18話は上原正三氏との共同執筆。
人物
「デンジマン」の桃井あきら役の小泉あきら女史は「監督で最も怖かった」と回想している。「カーレンジャー」の陣内恭介役の岸祐二氏も「厳しさを感じた」と語る。
メタフィクションやシュールな作風を得意とし、セリフが極端に少ない回も多い。代表的なのが宇宙刑事ギャバン15話「幻?影?魔空都市」で、ほとんど説明が無いまま怒涛の展開が繰り広げられる。上原正三氏には「日本のジョン・カーペンター」と評される。
氏自身は不思議コメディーシリーズを支えた浦沢義雄氏のことを「天才詩人」と評する。