概要
通称「ヘイポー」または「世界のヘイポー」。東京都出身の演出家、『ガキの使い』の6人目のレギュラー。
見てくれは、チビでビビリで小太りで自己中で運動神経も無いおっさんである。更には寿司を一口で食べることができないほど食べる事も苦手な程に不器用である。
だが、これでも演出家としての手腕は確かなものらしく、自宅は六本木ヒルズにあるほどのセレブであり(それまでは多忙故に自宅を持たずホテルで生活していた事もあったらしい)、かつては『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』のディレクターも勤めていた凄い人。
だが、如何せんテレビではもっぱらダメダメな部分ばかり強調され、仕事人として“出来る”姿が写される機会は皆無に近い為、視聴者の一部からは未だにその手腕の真偽を疑われており、松本人志からも番組内で「演出なんてされた事一回もないんですけど!」とさえ言われた事がある。
ちなみに、日本テレビの社員ではなくフリー。以前は「オフィスぼくら」という制作プロダクションの副社長を務めていたという経歴を持つ。
元々はヘタレではなかったらしい(実際、ガキ使の最初期の頃は比較的物静かな人物として登場し、あまりヘタレなダメ人間としては強調されていなかった)が、何故か段々ヘタレキャラになってしまったとの事。
また、若い頃から編集機材を扱う腕もあった事が菅賢治から語られた事もある。
一人称は「僕」と言い、基本的には年下の人間にも敬語を使うが、不満をぶつける時は「俺」と言いタメ口で話す時もある。
特徴
とにかくビビり
ちょっとした物音で「うわぁぁー!!」「怖〜い!!」「嫌だぁー!!」「助けてー‼︎」などと情けない悲鳴を上げ、ガキの使いメンバーの失笑を買う。「第3回ヘイポーうすっぺら裁判」での罰ゲームである「人間ブレーカーの刑」(電気のついた部屋で鉄棒に5分ぶら下がる。落ちると電気がすべて消えてしまう)では遠藤章造や何故か床、メガホンを見てビビっていた。
さらには遊園地の子供向けのアトラクションに乗るのを嫌がって駄々をこねて子供に馬鹿にされた事もある。
また、ある企画では、お化け屋敷でガキ使メンバーを驚かせる“仕掛け側”としてお化けに扮する事になったものの、その準備としてお化け屋敷の中でスタンバイする段階になって、待機場所にあったお化けの人形を怖がって半ば狂乱状態になりながら駄々をこね、スタッフ達を大いに困惑させた上、本番では驚かせる筈の浜田雅功や遠藤に泣きついて、挙げ句に彼らと一緒に無理やりお化け屋敷から逃げ出すという“仕掛け側”にあるまじき体たらくぶりを見せた。
この時の醜態に、後に企画を担当していた後輩ディレクターも浜田から「(ヘイポーが)後輩なら殴ってた?」と尋ねられると「勿論です。先輩でも、殴りたいと思いました」と呆れながら述べていた。
「笑ってはいけない新聞社」では同じくビビりな田中直樹と真夜中の森に心霊写真を撮りに聞かされたのだが、移動中のタクシーで窓ガラスに映った自分の影を見てビビり、木立にビビり、懐中電灯に寄ってきた蛾にビビり、落ちていたみかんの皮にビビり、ある出来事で悲鳴を上げた田中にビビり、「どうしたの〜⁉︎」と連呼した。未公開映像では、「おかあさ〜ん!」と50を過ぎた大人とは思えない発言をし、さらに自身が単独で撮影に行くことになるとゴネて放棄してしまった。
このヘイポーの醜態には温厚な田中でさえ「もう二度と会いたくない。うるさいし」と怒りを露わにした。
同番組で行われる恐怖の罰ゲームや企画はヘイポーに配慮し易しいものにしているのだが、それでもヘイポーはビビる。一部視聴者からはあれは演技ではないかという声もあるが、「演技ではなく本当に正真正銘のビビりである」と松本が証言している。
ビビりの真相
ガキの使いの企画「ヘイポーうすっぺら裁判」内にて、ビビりの真相が明かされた。
ある晩、泥酔して歩いていたヘイポーは素人とぶつかってしまう。相手が弱そうと見るや、謝罪しているにもかかわらず徹底的に罵倒しその場を後にした。が、ヘイポーはそこに自身の名刺を落としてしまっていた。
後日、ヘイポー宛に「ぶつかった人物の知り合い」を名乗る男から脅迫電話がかかってきた。すっかり怯えたヘイポーは菅賢治に事情を説明し言い返してもらおうとする。しかし菅は「電話で凄むんじゃなく、今からでいいから来てください」と言って電話を切ってしまう。
この事件をきっかけに、電話の相手が来ると思い込んだヘイポーはちょっとした物音にもビビるようになった。
また同企画にて電話の相手が乗り込んで来るというドッキリを仕掛けられた。……のだが、結果はグダグダであり、松本らメンバーから失笑された。
この様にビビりっぷりが酷すぎて、笑いの種にもしづらい程なのである。
とにかく自己中で薄っぺらい性格
上述のビビリやヘタレに関しては(百歩譲って)まだ酌量の余地があるものの、問題なのはこんなヘタレな性格に加え、並外れた程に虚勢・虚言癖、自分勝手、無神経、無責任、不謹慎、下品、スケベという度し難いまでに人間的器量が小さい上に、事ある毎に初歩的なヘマをしでかすポンコツ、そして何の根拠があるかもわからないナルシストという点である。
その身勝手さや非常識、ポンコツぶりは最早『常軌を逸している』と評しても過言でないレベルで、その被害はガキの使いメンバーやスタッフ達だけにいざしらず、他の芸能人や一般人にまで及ぶ。
その為、先にもあった「ヘイポーうすっぺら裁判」は同様の裁判シリーズの中でも最多の5回開廷された。
そこで明かされた数々のとんでもエピソードの内容に浜田らメンバーは呆れや失笑を通り越して、怒りさえ覚える程だった。
そのいくつかを例に上げると…
「ティオペペ事件」
菅と共にコンパに参加したヘイポーは、参加者の一人が来られなくなった事に困惑する菅をなだめ、自分は参加しないと約束したにもかかわらず女性が到着すると掌を返し、自己紹介する菅を押しのけて女性達を独り占めする。さらに菅から教わっていたティオペペ(食前用のシェリー酒)の知識をさも自分が知っていたかのようにひけらかして(しかもその直前、初めて飲んだティオペペを散々「不味い」「こんなの飲めない」と酷評していた)女性達とイチャつく。挙句「ガースー、どういう事か分かってますよね?分かってるんなら、さっさと帰りなさいよ!!」と菅を睨み付けて帰らせ、自分は図々しく女性をお持ち帰りしたという。
ちなみにその女性の家に家族が来ていたらしく、結局それ以降の発展は無かった(体よく拒絶された可能性が高い)。
しかしヘイポーは帰ったと見せかけて再び女性の家の場所へ戻り、その家の前でしばらく待っていたとの事。ちなみに「変な人が出てきたら嫌だから」とインターホンを押す事はしなかったらしい。それを聞いた松本は「あなたが変な人でしょ」とド正論で返した。
「韓国取材事件」
韓国にロケに行く事になったヘイポーに、「取材も大事だけど、せっかく韓国に行くんだから楽しんで来いよ」と菅が気さくに話しかけると「何言ってるんですか、遊びで行くわけじゃないですよ!僕は韓国で撮りたい画が山ほどあるんですからね!遊んでる暇なんてあるわけないでしょ!!」と業界人らしい台詞を散々豪語したにもかかわらず、実際に取材から帰ってきて、出来上がった番組はほとんどがキムチを食べるヘイポーのアップで、景色に至ってはホテルの窓から適当に撮ったと思われるワンカットのみでほとんどが真昼間のものばかりだった。というのも実はヘイポーは、あれだけ菅に偉そうな事を言っていたにもかかわらず、滞在期間のほとんどを風俗遊びに費やしていたのだった。本人曰く「向こうのコーディネーターさんが非常に段取りの良い方で、夕方の6時くらいになると違う意味で迎えに来る」と釈明し、さらに夜はずっと遊んでいたことをメンバーから問い詰められると「早く行かないといい子がいなくなる」と下心丸出しで弁明していた。
「シャルル・ド・ゴール空港事件」
番組の企画でフランスに行った際、パリのシャルル・ド・ゴール空港にて現地の女性コーディネーターと合流するなり、珍しく仕事の話を切り出したヘイポーは「パリのどーんとしたカットが撮りたいんですよ!『This is in Paris』っちゅう感じの画が!ありましたよね、この空港辺りに」と問いかけた。しかしコーディネーターはそんなカットの撮影出来そうな場所など覚えがないと訝しむが、ヘイポーは「そんなわけないでしょ!! 僕は何度も(パリに)来てるから知ってるんですよ!」と激怒し、「僕が案内しますよ!!」とパリ通を気取りながらスタッフを連れ回した。しかし散々歩き回ってもヘイポーの言う『撮影スポット』は見当たらず、焦るヘイポーの一言を聞いたコーディネーターから、ヘイポーの言っていた撮影スポットとは、イギリスのヒースロー空港の話であった事が判明する。
これだけでも十分に迷惑な話であるが、さらにヘイポーは自分の勘違いが発覚すると、皆を散々連れ回した事には一切謝罪しないばかりか、なんとコーディネーターに対して「何でもっと早く言ってくれないんですか!? あなたそれでもコーディネーターなんですか!?」と無茶苦茶な言い分で詰ったという。
菅曰く、ヘイポーは初対面から3分ほどで態度が大きくなったらしく、それ以降も用意された食事が気に入らずに「なんでこんな不味いもの食べなきゃならないんですか! こんなもん食べたくないから、一生懸命ディレクターとしてやってるんじゃないですか!!私は!」等と文句を垂れるなど、無神経なまでに尊大な振る舞いを続けてコーディネーターをすっかり萎縮させ、挙げ句には「フランスにもこっち関係はあるんですか?」と不謹慎極まりない質問までしていた。
「スタジオリハーサル事件」
あるローカル番組の収録に参加した時、遅刻してやってきたヘイポーはスタジオの照明の暗いと照明係に激怒。「私の目は節穴じゃないんですよ!暗いですよ、真っ暗じゃないですか!!」とわめいているところに、ADからサングラスがかかったままだと指摘される。ヘイポーはサングラス越しに見ていた為にスタジオが暗く見えていただけだった。当然、あらぬ不手際で怒られた照明スタッフは怒り、ディレクターが必死に謝罪するが、当のヘイポーはというと「このグラサン、高かったんですよ!!」等と訳の分からない自慢をするばかりで、照明スタッフには一切謝らなかったという。
その証言を聞いた浜田は「ふざけんな!」とヘイポーの頭を容赦なく引っ叩き、松本は「それでもそうなんですけど僕が言いたいのはね…こんな者がね、何をサングラスなんてかけることあんねん!」とヘイポーがサングラスを愛用している事自体に不快感を抱き、「基本的にタレントでも何でもあるまいし、それでなくても醜いちっちゃい男がですよ!」とヘイポーの容姿を含めボロカスに酷評していた。ヘイポーは「この収録は新宿アルタで行われてて、若い女の子から顔を指されるのがうざったかったから」と釈明していた。
また、浜田からは「自分が間違えてたと気づいたら、「すみません。忘れてましたわぁ!」とか謝罪のひとつでもすればいいじゃないですか?」と子供が受ける様な内容の説教をされるが、それに対しヘイポーは「『ディレクターが自分が一回言った事を変えてはいけない』っというのが…」と屁理屈を述べ、松本から「誰の教えやねん!」とツッコまれ、遠藤からは「完全に間違えてますよね! 人として間違えてますよ!」と痛烈な指摘を返された。
「とろろそば事件」
ある日菅をはじめとするスタッフ達とゴルフに出かけたヘイポーは、絶好調な成績で午前中のプレーを終え、昼食をとろうとゴルフ場の食堂へ入るが、そこでカレーライス・とんかつ定食・サンドイッチと、ありきたりな料理を頼む菅達に対し、「こういうところでは普通、名物の品を頼むのが常識なんですよ!」と変に通を気取りながら食堂のメニューの張り紙に名物として推してある『とろろそば』を指し示し、「ここの名物はとろろそばなのに、ここでそれを食べないなんて、バカな人たちだなぁ!」などと偉そうな啖呵を切って名物のとろろそばを頼む。ところが、一行が食事を終えてお会計に行こうとした時に、スタッフの一人からの指摘で、ヘイポーは肝心のとろろをつゆに入れ忘れていたという本末転倒なヘマを犯していた事が発覚(とどのつまりは、普通の盛りそばを食べていただけだった)。
ちなみに、昼食後のヘイポーはこの騒動で気が動転してしまったのか、午後のプレーは惨憺たる成績だったらしい。
「タクシー事件」
あるとき、ヘイポーがスタッフの仲間と日テレに向かうため、タクシーに乗ったときの話。
そのタクシーの運転手は、自分が新人であり、まだこの辺の道を把握しきれていないと自信なさげに言うが、ヘイポーは、「心配しなくても大丈夫ですよ。ぼくは東京の道を知り尽くした男ですから」と、決してその運転手を怒らず、自分のその器の大きさを示そうとしていた。そして、タクシーが発車すると、ヘイポーが自分が逆ナンされたという自慢話を語り始めた。ところがそこへ運転手が道を尋ねた事でその話の骨を折られてしまうヘイポー。
それが2、3回繰り返す内に突然ヘイポーが怒り出し、先程言っていた事が嘘のように運転手を散々罵倒。挙句の果てに、料金を無理矢理にタダにさせてしまった。
再現VTRの後には、タクシー料金踏み倒しについて「3回に1回はありますよ」とヘイポー自身の口から常習的に行っている事が明かされた上に、「あと、ちょっと…助かるじゃん」ととんでもない発言まで飛び出し、メンバーをドン引きさせ、松本は「すぐに刑にいっていいですか?」と叫ぶ程に不快感を顕にしていた。
また、松本達にしてみれば、事の発端となった「逆ナン」の話さえも本当かどうか疑わしく、ヘイポーは「(逆ナンされる事は)月に一回くらいある」と反論するが、ガキ使メンバー達は「絶対嘘や!」と声を揃えて異議を唱え、松本は「虚言癖も甚だしいわ!」と一蹴した。
「芸人ドッキリ事件」
新人芸人を育成する番組の打ち合わせをしていたヘイポーは「芸人には内緒で漫才コンクールに出場してもらい、それをスタジオでドカーっと放送する」という、珍しく冴えたドッキリの企画を提案してスタッフ達から好評を得たが、肝心のドッキリを仕掛ける当日、ターゲットである芸人達に対し、「貴方達には期待してるんです、なんたってあの権威ある漫才コンクールに出場してもらうんですから!」とうっかり本番直前に企画内容を自らばらしてしまった。ヘイポーはなんとかその場にいた全員に自分がうっかり口を滑らせてしまった事を黙っていて欲しいと嘆願するが最早後の祭りで、本番でターゲットの芸人の反応(リアクション)がイマイチだった事は言うまでもなかった…
さらに証人となった放送作家曰く、『再現VTRでは口を滑らせてすぐに気づいていたが、実際にはなかなか気づかずに、やがてドン引きするスタッフ達の顔を見てようやく事の次第に気がつくと、崩れるように「あ~~~!!」と嘆いた』との事で、その醜態を聞いた松本は「殺したいわ…」と悪態をつき、浜田は「バカですね!ホントにこの人は!」と呆れるが、それに対しヘイポー自身は「まぁ、人間ですから口が滑るって事もありますよ」「そこは芸人さんわかってもらってリアクションしてもらわないと!」と半ば開き直ったように言ってのけ(山崎邦正(月亭方正)曰く「逆ギレやないか!」)、それを聞いた松本から「アンタこれ、一つの番組や、もっと言えば一組の若手芸人を潰したかもわからないんですよ!?」、山崎から「芸人としてはそういうの一番困るんですよ!」と指摘されて尚も、「言ったほうが言い方もいらっしゃいますよ? アラッ!」といつもの調子で意味不明な弁解に走り、松本から「今のも口がスベったかもしれない…」と呆れられた。
ちなみに証人の放送作家曰く、本来は飛び込みで行う筈の「限界シリーズ」の企画でも、お店に前乗りした際に店員に向かって「本日はよろしくおねがいします!」と挨拶する形で趣旨をバラしてしまい、仕事にならなくしてしまう事が何度かあったらしい。
「会議サボり事件」
ある年の瀬に、その年の年末特番の会議を行う事になった番組スタッフ達はヘイポーにも招集をかけたが、ヘイポーはその日にロンドンブーツ1号2号の番組の忘年会に出席する予定で、忘年会が終わった後に会議に合流する事になった。ところが、忘年会が終わった頃にスタッフがヘイポーの所在確認の連絡をしたところ、なんとヘイポーは忘年会の後、会議をすっぽかしてロンブーの田村亮と麻雀に行ってしまった事が発覚した。
この一件について亮はVTRで(何も知らなかったとはいえ)ヘイポーを麻雀に連れ出してしまった事を謝罪した一方、ヘイポーの方から麻雀に誘ってきた事や、何度も念押しでこの後の予定を確認した際に「全然大丈夫ですよ」と嘘をついていた事、成績はヘイポーの一人勝ちだった事を証言し、「あの人をどうにか裁いてやってください」と伝言した。
そして当のヘイポー本人はというと、会議をサボった理由について「ちょっと、麻雀やりたかったんですよ」と子どもじみた言い訳をするばかりで謝るどころか悪びれる様子さえも見せなかった。その時のヘイポーの顔を山崎は「本音言う時の顔、めっちゃ腹立ちますね」と評していた。
「山田まりや事件」
山田まりやがガキ使に出演した時、「この前他の番組でまりやちゃんと仕事して、馬が合っちゃったんですよ!」「やっぱりね、いい演出するとタレントさんもいい印象を持つみたいで! すごく僕の事を気に入ってくれたんですよ!」と自慢するが、山田に対して緊張していたというADに「貴方だって立派なテレビマンじゃないですか、もっと堂々としなさいよ! テレビマンって言うのはいい仕事をして、タレントさんに顔を覚えてもらうのも仕事なんですよ!」と説教までした。しかし実際は軽く挨拶をしただけで、後日山田本人はヘイポーの事を完全に忘れていた。松本らに「なんでそれをすごく仲がいい感じで言うの?」と聞かれたら「視線を感じたんですよ!」と答え、失笑を買った。また本人は挙句の果てに「ガキの使いのスタッフは女性タレントに弱いから」と自分を棚に上げるような暴言を吐き、浜田から「お前も強くないやないか!」と殴られていた。
また後日、山田まりや事件のオンエアにより、山田まりやと親しくなったと言うヘイポー。留守電に山田からデートの誘いが入っていたと周囲に自慢すると、「やっぱり、テレビによく出てると違うよなぁ」と言った菅に対して「テレビなんて関係ないですよ、これはあくまで僕の男としての魅力が生んだ結果なんです!! 全く、ガースーは分かってないですねぇ!!」と怒鳴り散らすが、実際は山田の出演するミュージカルに呼ばれただけであった。ミュージカル終了後、山田の楽屋へ花束を持って挨拶に行くが全く相手にされず、花束を持ったまま帰ってきた。ヘイポーは「デートしたい感じの声だった」と主張し、山崎から「そんな事が分かるんですか?」と問い詰められ、「分かるっさわぁ…」と噛んでしまった。
「風俗事件」
ある日の仕事終わり、菅と風俗店に行ったヘイポー。菅はその日の風俗嬢が可愛かったので、名刺を渡したのに対して「何バカな事してるんですか、名刺って言うのは個人だけのものじゃないんですよ!! ジャーナリストとしての神聖なものなんですから!! 配っちゃダメなんですよ!!」「全く、最近のディレクターはすぐに業界風吹かすから!! 軽率な行動は慎んでくださいね、お願いしますよ!!」とヘイポーにしては真っ当な理由で注意していた。しかし後日、再びヘイポーと菅は風俗店に行ったが、そこで菅は相手の風俗嬢から『かなり有名な方』とヘイポーの名刺を見せられ驚愕。ヘイポーは菅にあれだけ注意しておきながら、自分は思いっきり名刺をバラまいてテレビマンであることを吹聴していたことが露呈した。
ヘイポーは後日その事を菅に問い詰められると「テレビマンはかますのが大事なんです!!」と先日の注意とは真逆の説明をした上、審議の席上で改めてそれらの矛盾を指摘されると「(同僚に、女の子を)持っていかれたら悔しいじゃないですか」とコメントし、失笑を買う。浜田に「自分も(名刺を)配ってるなら、自分も良い目をしてきたでしょ?」と問われると、「自分は良いじゃないですか」と棚に上げ、松本は素の表情で「気持ち悪…」と言い、スタジオには笑いすら起こらないほど引かれていた。
ちなみにこの事件には菅が証人として出廷したが、「僕も相当カッコ悪いですね」と苦笑していた。
「出川哲朗事件」
出川哲朗と飲みに行き、「タレントの皆さんは宝です」「タレントさんのためならいつでも体を張ります」とおだてたヘイポー。しかし、出川が街でガラの悪い若者に絡まれると、必死に庇おうとする他のスタッフを尻目に、自分一人タクシーに飛び乗ってその場を逃げてしまった。その際、助けに加わろうとしたADに「関わるな!逃げるぞ!」と逃亡を唆していたという。
当然、出川もこの一件については「本当にひどい。がっかりですね」とコメントした。
また、自分が行きたいくせにタレントの名前を出して風俗やおさわりバーなどのいかがわしいお店に繰り出していることが出川の証言から明らかになった。
この件に関してはヘイポーは珍しく再現VTRや出川の証言が全て事実であると素直に認めるも、何故かその際にヘラヘラと笑っていたり、出川を見捨てた理由について「だって怖いじゃないですか!」とテレビマンとしてはおろか、人としても恥も外聞も無いような事を堂々と宣う始末だった。
更に松本が「タクシー呼んだのだって、てっきりてっちゃん(出川)を一緒に乗せて逃そうと…(したんじゃないの)?」と尋ねると、それに対してヘイポーは「そんな事したら、怖いヤツらが追っかけて来ますよ!」と悪びれる事なく言い放ち、遠藤から「貴方わかってますか!?自分の言ってる事!」と叱咤され、松本からは「トカゲのしっぽ切りじゃないですか!!」と揶揄される始末だった。
「モテモテコンパ事件」
ガキ使にもよく出演しているお笑いコンビ「ライセンス」の井本貴史がセッティングした合コンに呼ばれたヘイポー。興味を持たれているのをモテていると早合点したヘイポーは、開始僅か5分後にもかかわらず参加していた2人の女性に「皆さんはSですか、それともMですか?」「SなのかMなのか聞いてるんです、どっちなんですか?」と激しく問い詰めて失笑を買うが、ヘイポーは「笑い事じゃないんですよ!僕と付き合う女性は、Sじゃないとダメなんです!僕は完全に、Mなんですから!!」と豪語。当然、その場の空気は最悪に白けてしまい、合コンも台無しに終わった。後に証人として出廷した井本も「こんな下衆いコンパ初めてでした」と、せっかく自らセッティングしたコンパを台無しにされて相当腹立たしかったのか、怒り交じりに呆れていた。ちなみに合コンした2人のうちの女性の1人が証人として入廷し、森三中の黒沢かずこの親戚だった事が判明し、浜田以外のガキの使いメンバーやヘイポーもこの事を知らなかった。
…とここまで取り上げたのは、あくまでも数あるヘイポーの薄っぺらエピソードの中のほんの一例に過ぎない。
他にも
『「空き巣に入られた」と番組内で話していたが、実際に空き巣に入られたのはヘイポーの両隣の部屋でヘイポーの部屋に被害はなかった』
『高級ブティックで自分の足に似合ったサイズの靴がなかっただけでその店や対応していた店員をボロカスに貶す』
『生まれも育ちも都会だからか、やたらと田舎や田舎に住む人間に対しての偏見があり、番組の企画で出向いた田舎町を「クソ田舎だよ」「田舎もん冷てえぞ」等散々コケにして、応対した住民の皆さんに対して不謹慎な失言を連発する(あまりに失礼過ぎて番組がテロップで謝罪した程)』
など、その常識を疑うような嘘つき、狭量、自己中、ポンコツエピソードに事欠かさない。おいおい…。
当然、これらのエピソードを聞いたガキ使のメンバーからは呆れを通り越して顰蹙を買い、「こうなったらもう、ち◯ち◯切るしかない」「ほんま薄っぺらいわ」「最低やなテレビマンとして!」「殺したい」「地球から出て行け!」など最早放送禁止ギリギリの内容(実際、幾つかは自主規制がかかった程)の罵詈雑言を浴びせられている。
さらに、ヘイポー自身はこれらの悪行や自分の言い分が全て正しいと思いこんでいるのか、審議中も意味不明な弁明(という名の開き直り、または屁理屈)を述べては同意を買おうとするも、当然ながら誰からも同意される事なく、他のメンバーが引いて場の空気が凍っていると、「あれっ?」、「あらっ?」、「えっ?」、「違うの?」などと呆気にとられる癖があり、それもまた浜田らを余計に苛立たせる一因となっている。
ダウンタウン、ココリコは言わずもがな、普段は同じくヘタレ、小物キャラで通している方正でさえもヘイポーが関わる事では常識人、ツッコミ側に周る程である。
極めつけは腐れ縁の仲である菅も、自身のエッセイ本の中でヘイポーの事を「一言でいえば最低最悪の男」「番組編集以外は全くの無能」「この(テレビ)業界以外では絶対に通用しない」と評している。
もちろんこれらはテレビであり、上記の裁判もあくまで番組企画であるため大なり小なり盛ってる部分はあると思いたいが、全部盛ってるとなると企画をやる意味が無いため概ね本当であると思われる。
薄っぺらさの真相(?)
上述の数々のポンコツエピソードが明かされる中で、ヘイポーは度々釈明の中に「ディレクターが○○をしちゃいけないんだって、先輩ディレクターから教わったんです」という発言がしばしば登場するが、その教わった内容というのは尽くくだらない言い訳や見栄っ張りな内容であるため、ガキ使メンバーからは『先輩ディレクター』というのはヘイポーの弁解の為に考えた架空の人物であると疑われている。
松本曰く「もしその人が実在するのなら、ヘイポーより(背が)小っちゃくて性格が悪い人間」、「それならいいんですよ、ちっちゃい世界の出来事ですから」。
とにかく食べるのが苦手
寿司を一口で食べる事ができないほど食べるのが大の苦手で、肉類も苦手である(松本曰く「嫌いやわ〜」)。コンパを行った際、周囲の女性にドン引きされるほど食べ方が汚いことで有名である。
異性との縁なき人生…
こんな性格故に、2024年現在に至るまで独身であり、結婚歴が無いと同時に女運も悪い男である(当たり前だ)。
『ガキの使い』でも恋愛・結婚企画が組まれていたが、いずれも失敗に終わっており、(番組内の演出とはいえ)最後は決まって…
『相手役の女性に対してセクハラを働く』
↓
『怒った女性に対し、反省文を書いて読み上げる』
↓
『その反省文の内容は、反省の欠片もない下品且つ失礼極まりないもの』
↓
『相手女性を余計に怒らせてしまい、手痛いお仕置きを受けるもそれを喜ぶ』
というオチのパターンである。やれやれ…。
注:この企画はフィクションです。
なお、現在は69歳。もう結婚する年では無いと思われ、生涯独身で終わるかもしれない…(たぶん)。
ただ、更に言えば恋人はいないが、「そういう事」をするパートナーの妙齢の女性(20代後半~30代ちょい位)が3人ほどおり、たまに会って部屋で「そういう事」をする模様である。
余談
ヘイポーの呼び名の由来は、彼が「オフィスぼくらの斉藤です」と名乗った所、あまりに口ごもってよく聞き取れず「世界のヘイポーです」と聞こえてしまったからとの事。
裁判シリーズの再現VTRは勿論の事、証人として出廷したガキ使スタッフ達も軒並み、ヘイポーの口調や声を真似る事が非常に上手く、浜田から「お前らなんでみんなヘイポーのものまね上手いの!?」と驚かれ、松本は「それ(ヘイポーのものまね)が出来ないと(ガキ使の)スタッフになられへんのか?」と疑問を抱いていた。
関連タグ
ガキの使い 世界のヘイポー ヘタレ ドジ ビビリ 女の敵 行き遅れキャラ
ナダル…似た者同士な性格から番組内で共演する機会が多い。こちらの方が先輩芸人に対してはそれなりに敬意を払ったり、ネタ作りをする相方には必要最低限のリスペクトをしたり、年齢をサバ読みしていた彼女を受け入れて結婚する等、幾分マシな人物である。