概要
巨大怪獣と女子高生の戦いを描いたSF漫画。コミックバンチwebにて不定期連載された。pixivコミックでも読むことができる。優輝氏が以前描いていた読み切り漫画「知られざる地球防衛隊」を原作としている。
怪獣漫画ではあるが巨大ヒーローや巨大ロボットは登場せず、等身大の女子高生たちの戦いと日常が描かれる。
登場人物
南良原(ならはら)ナユナ
CV:花守ゆみり(CM)
主人公。穏花菜女子高校2年生。
サラから「分度器まゆ毛」と呼ばれるような太眉が特徴。
隣の県にある六鷹市に住んでいたが怪獣災害で街が壊滅し、親戚を頼って穏花菜市に引っ越してきた。
それゆえに大切なものが奪われることを恐れているが、いざというときは芯の強さを見せる。
10年程前からプロの竜使いハンターだった母親・ナズキと連絡が取れなくなっており、現在行方を捜している。
今は祖母と二人暮らし。
怪獣撃退部に入部する。
朱崎サラ
もう一人の主人公。穏花菜女子高校1年生.
タロという竜を相棒にするプロの竜使いハンターで、彼女自身身体能力を一時的に飛躍させられる特殊能力を持つ。(普段は黒髪に眼鏡姿だが、能力発動時には白髪で裸眼になる)
但し、普段の身体能力はそれほど高くない模様。
戦いに追われるあまり遊ぶ時間がなく、流行にも疎いがそれを隠すためにぶっきらぼうでクールにふるまっているが、内心では寂しさを隠しきれずにいる。
怪獣撃退部からの強引なアプローチの末に入部こそしないが交流を持つようになる。
ウサギが好き。
ルイ
怪獣撃退部部員。
ギャルっぽい見た目に反して世話好きな常識人。
但し、ハンターに憧れているためハンター限定でドM。
マリコ
怪獣撃退部部員。
外来獣マニアで外来獣の知識は非常に豊富で、標本も自作している。
ルイとは中学時代からの同級生で、暴走しがちな彼女のツッコミ役な一方で、態々外来獣を観察しに被害地へ出向くこともあるため、か彼女から危なっかしく思われている。
友里ケ里香奈恵
怪獣撃退部部長。大富豪の令嬢である美少女。
お淑やかだが目的のためには手段を択ばず、サラから「性悪女」と呼ばれている。
芹沢・M・メガリア
サラが所属している討伐隊隊長。
眼帯と義手をつけたいかめしい女性だが、実際は気さくでユーモア溢れる人物。
美少女に目がない。
モデルは芹沢大助。
アマネとサキコ
討伐隊の一員。二人で50m級の外来獣を倒したこともあるという。
実はそういう関係らしい。
南良原ナズキ
ナユナの母親である竜使いハンター。
容姿は娘とそっくりであり、太眉もしっかりと有る。
メガリアとは同期で、彼女が五体満足だったころはよく共闘していたらしい。
現在は海外にいるようだが、家族も含めた周囲の人物と音信が途絶えており、半ば行方不明扱いになっていた。
先代の怪獣撃退部とも交流があった模様。
暫く存在が断片的に語られるのみだったが、第18話にて遂に登場。
それも、嘗てナユナ達をドドガニーから救った竜型外来獣クザニドラに乗って...
外来獣
今作における怪獣のカテゴリー名称。
23年前、突如出現した正体不明の生命体。大きさは50mクラスの巨大なものから犬猫サイズまで多数。
火に反応し化学変化を起こしたことで有毒ガスを発生させて数十億もの人間を虐殺した。有効的な対策法はプラズマ兵器か直接攻撃しかない。
名称不明の外来獣
縦に二つ並んだ目玉を持つ。
六鷹市を壊滅状態に陥れ、ナユナが引っ越す原因を作った。
クザニドラ
ワイバーンタイプのように翼と腕が一体化したドラゴンのような姿の外来獣。
口から熱戦を吐く。
第8話にてドドガニーを撃退し、結果的にだがナユナ達を救うとどこかへと飛び去って行った。
その後、第18話にて再登場。
バルガドンに襲われかけたナユナとサラの前に現れたが、その背中には行方知れずだったナズキが乗っていた。
その正体は今や伝説の存在となっている本物の竜で、地球古来の神。地球出身の怪獣。人や街を襲うことなく、太古の昔から地球の生態系を守るために戦い続けてきた。
ズグラ
別名:地底外来獣。
本編最初の外来獣。尖がった頭に鎌のような腕を持つ。10m級。
地底を高速で掘り進む。実は尻尾の先端にも目のない口だけの顔が付いている。
本編中では呼称は無く、コミックスのおまけページにて名前が判明した。由来はモグラ+ミミズらしい。
ブガラ
別名:大喰獣。回想に登場。
小型サイズの外来獣。人間に危害は加えないおとなしい性格だがコーヒー豆が大好物で農園に大打撃を与えてしまう。
その糞は肥料になるほか、糞からとれたコーヒー豆は一袋30万円と高値で取引されている。
ドドガニー
別名:甲殻外来獣。
カニに似た外来獣で、巨大な親とハサミがなく小さい子供の個体がいる。
ドドドドという足音を立てて走行する。
弱点はエラ。
モデルはおそらくガンザ
ボルスタング
別名:電喰外来獣。
別名の通り電気を食べる外来獣で、頭の角から放電する。
作者曰く初期名は「エレキサンダー」
ウオダゴン
ボルスタングが倒された池に元々生息していた小さなダンゴウオに似た外来獣。
ナユナになついており、敵意はない。
頭から水を噴射するが、これにはバルガドンの花粉を解毒する作用がある。愛称は「ダゴン」。
どこかの民家で犬猫に紛れていたところを発見され、保護された。
作者曰く元ネタは『シェイプ・オブ・ウォーター』の半魚人で、キングゲスラの幼体ではないらしい(登場前からネームはできていた模様)。
バルガドン
植物型の外来獣。巨大な球根に似た姿を持ち、吸ったものに幸せな夢を見させる上中毒症状を起こす花粉を吹き出す。
開花すると三本の首を持ち、先端に花が咲いた翼を持つドラゴンのような姿になる。
クワガーマンティス
名前の通りクワガタとカマキリを合体させたような外来獣。
ココナッツが好き。
ドンロック
最終回に登場。脳筋なパワータイプ。
竜
外来獣に対抗するべく人類が開発した機動兵器。
大昔に実在した竜のDNA情報が組み込まれており、外来獣の弱点であるプラズマ砲を的確に充てられる信頼性の高さを評価されて導入された
攻撃特化型の「サラマンダー型」と運搬に秀でた「ワイバーン型」の二タイプがある。
古来から竜は女性にしか心を開かない傾向にあり、それがDNAレベルで浸透しているため搭乗者は全員女性。