星光子

ほしみつこ

星光子とは日本の女優。『ウルトラマンA』の主人公の片割れ・南夕子役で知られる。

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1 人物

1.1 ウルトラマンA

2 主な出演作

2.1 テレビドラマ

2.2 映画

2.3 テレビアニメ

3 関連タグ

人物

1949年 1月1日生まれ。東京都出身。本名は旧芸名と同じ堤光子。

高校卒業後劇団四季に入団。1972年に大和田伸也が率いる演劇グループ、プラス1に参加。

オーディションを経て、1972年『ウルトラマンA』に南夕子役で主演。その後は『緊急指令10-4・10-10』、『アイアンキング』、『電人ザボーガー』など特撮作品に多く出演。堤光子あるいは神原桐子名義で活動していたが結婚を機に引退。

2000年頃にジャズダンサーの宮崎渥己、演出家の三田地理穂の影響を受けジャズダンスを始め活動を再開。舞台を中心に活躍している。

ジャズダンスだけでなく日舞の世界でも活動しており、藤間文彦の紹介により、藤間勘十郎（7世）に長く師事していた。藤間勘鷺を襲名している。

娘は女優の紫子（しこ）。母のことを「光子さん」と呼んでいるという。

ウルトラマンA

『ウルトラマンA』では前述のように主役のひとりでもある南夕子役で出演することとなったが、当初は星ではなく関かおりが夕子役に決まっていた。

しかし関が舞台稽古中に転倒して骨折。撮影開始直後に降板となってしまう。（のちに回復し、『A』第7話にゲスト出演した）

急遽再オーディションが行われ当時堤光子名義で活動していた星が選ばれた。星光子という名義は円谷プロダクションからの求めによって名付けられたとされている。

この時点で第2話まで撮影がほぼ完了しており、第1話・第2話は夕子の登場シーンのみを星の演技で撮り直している。

しかし男女の合体変身という設定や子供が真似できないという理由から、第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」で唐突に宇宙人だったという設定が明かされ今話を最後に降板する。

本人が語ったところによると、この降板は台本を渡され、表紙に書かれていたタイトルを見て初めて知り困惑したという。

当初から『A』の番組制作に対しては違和感を覚えていたが、南夕子を演じ切ることを目標にしていた彼女は、第28話でも受け入れざるを得ない状況におかれた。その際、監督に申し出て自らの演技を通し感動的な退場劇を演じきったが、同時に「なぜ自分が降板することが番組のテコ入れなのか」と悩んだ後、「誰にも会わずそのまま現場から帰った」という状態になり、『ウルトラマンA』の番組へのわだかまりが生じていたと語っている。

その後『ウルトラマンタロウ』で宇宙人となった夕子を演じつつも、30年以上夕子を演じていた経歴はほとんど振り返らなかった。

転機が訪れたのは2004年。ウルトラシリーズのデジタルリマスターDVD製作プロジェクト「デジタルウルトラプロジェクト」による『ウルトラマンA』のDVD製作でのことであり、当時のスタッフやキャストとの再会やファンの熱烈な支持を受け、現在では「大切な演歴」と語っている。

2006年公開の映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では回想シーンやエンドロールのボーナスフィルムに友情出演。また同じく友情出演した桜井浩子やひし美ゆり子らとともに映画宣伝イベントに多数参加した。

その後、2007年2月に放送された『ウルトラマンメビウス』第44話「エースの願い」にて南夕子役として再登場。北斗星司役の高峰圭二と再共演した。出演時には記念として新造のウルトラリングが贈られ感激したそうである。

2008年の劇場映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では高峰と夫婦役で出演し、娘の紫子と共演している。紫子は本作が本格的なデビュー作となった。

2009年3月11日に娘の紫子のブログで「（南隊員役を降ろさせたのは）やはり魔物の仕業だったということなのでしょう。視聴率という名の魔物」と、南隊員役を降板させた原因を示唆するコメントを残しており、最後は「（降板を知らされて）悲しかったのは私だけではなかったのです。私はこのことを生涯の宝として大切にしていきたいと思っています」とコメントしている。

これに前後する2010年頃からは南夕子をパロディした役柄を演じている。

2014年のイベントで改めて円谷プロから降板は上述の通り主役2人体制の制作の難しさからのもので、星には全くの非がないと回答され、長年のわだかまりを解消できた。さらに美川のり子隊員役で共演した西恵子と再会した。