概要
てんとう虫コミックス21巻及び、藤子・F・不二雄大全集9巻に収録。
ストーリー
夏休み中、しずかはこれから一週間、北海道旅行に、そしてスネ夫はハワイに、ジャイアンはお中元のくじで当選したグアム島へそれぞれ行く中、のび太だけはどこへも行くところがなく泣き出してしまう。そして、みんなが帰ってきたら自慢話をたっぷりと聞かされると考え、ドラえもんに頼んで誰も行ったことのない凄い所へ連れて行ってもらうことにし、本人を見つけ頼みだしたが「それどころじゃないっ!!」と怒鳴られてしまった。
そして引き出しに入って行ってしまい、訳の分からないのび太は火事にでもあったのかと考えるも、そんな生易しいことじゃなそうと考え直し、大地震か宇宙人の襲来、地球最後の日などを想像。なんちゃってと自分の発想を笑っていたが、その時タイムマシンで22世紀に行ったことがなかったことを思い出し、2125年の野比家の住所、トーキョーシティ、ネリマブロック、ススキガハラ、ストリートへ行き、セワシやドラミにも会ってみようと計画。
「夏休みに未来旅行する子なんて、自分の他にいないだろう」「皆にうんと自慢してやろう」と意気揚々と2125年のトーキョーに到着したのび太だったが、着いた場所はタワーの頂上だった。高所恐怖症ののび太は泣き始め、通りかかったUFOに助けを求めるが、スルーされてしまった上自身も落っこちてしまった。だが反重力安全装置かなにかの作用で落下速度が鈍ったことで無事着陸でき、町を歩き始めるが人も車も見当たらなかった。
結局だれにも会わなかったため道を尋ねようとマンションの中に入ると、「いらっしゃいませ」と声がしたので行先を尋ねたが、ここが自動衣類販売店だったため衣服を脱がされ丸裸にされてしまった。更に変な煙む吹き付けられたがこれが服に変わったことで出るけるようにになり、どうもおかしいと思いながら歩き続け、偶然入ったレストランで食事をしていると公園の上に何かがフワフワ飛んでいるのを発見。
行ってみると、エレベーターで上がったところに正体不明の物体が飛んでいて攻撃してきたため、これは宇宙人でこれに攻められたためトーキョーにはもう人間がいなくなったと考え、だからドラえもんも慌てていたんだと思い、セワシとドラミを探しに行くことに。その後セワシと出会ったことで生きていたことを喜び、もう人間が一人もいなくなったことを伝えると、彼からもその通りだと言われ突然UFOの大群が襲って来たことも教えられた。
更に話では日本だけでなく世界中にUFOが降りたため、もう自分達だけかもしれないから最後まで戦おうと、出現した宇宙人に光線銃で応戦。その時真上に降りて来た巨大UFOの攻撃で2人ともやられてしまうも、そこにジャイアン達に似たセワシの友達がやって来て、噴火口めぐりや火星、太陽系一周で夏休みを楽しんだことを言って来たため、どこへ行って来たのか聞かれる前に退散。
そして彼らの発言から今までのが「立体インベーダーゲーム」という遊びであったことを知らされ、セワシも夏休みにどこへも行く予定がなかったため本気でやりたかったことも明かされ、彼の家に行くとドラミに出迎えられジュースやケーキをご馳走になった後、ドラえもんは原子炉の調子がおかしくなったため工場へ行っていたと教えられた。
その時本人が古い部品を取り換え帰ってきたため、2人でタイムマシンで帰宅すると、まだ誰も帰って来ていなかったので、ドラえもんに先ほどのゲームを出してもらい、2人でこれを遊んでいたが、庭にいたママはこれに驚いていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1993年10月8日に、水田版は2006年6月23日及び2021年7月31日にそれぞれ放送している。
1993年版
- サブタイトルが「未来の町が危ない!」に変更
- 放送時期が既に秋ごろになっていたため作中も夏休みではなく、冒頭にはのび太がスネ夫にテレビゲームをプレイさせてもらえずドラえもんにゲームをねだるも、自分は今読書の秋だからや22世紀にはテレビゲームはないと言って、それでもしつこくのび太がねだって来たため口論になり、そんな中変なしゃっくりがとまらなくなってしまった。
- 翌日のび太は約束通りゲームをもう一回プレイさせてもらいに音連れたが、連休を利用してスネ夫は家族で別荘にいってしまった。そして遊びに行ったしずかも同じ理由で叔母の家に泊まりに行ってしまい、ジャイアンは母ちゃんが大売り出しのくじで当てた伊津の温泉に行ってしまった。
- のび太は帰宅してからドラえもんに用を頼もうとしていた。またのび太はとりよせバッグでドラえもんが乗って行ったタイムマシンを取り寄せ22世紀に向かった。ちなみにタイムマシンで移動中、スネ夫にタイムマシンを飛ばして気持ちよかったことを自慢したり、しずかに22世紀のチョコレートをプレゼントしたり、ジャイアンに蜘蛛の上で12回も昼寝したことを自慢する妄想をしている。
- のび太がタワーの上から見かけたものはヘリコプターだった。
- のび太が入った建物には壁に紳士のようなキャラがいくつもいて、これが出迎えたりしている。またこの後訪れたレストランにも玄関にウエイター風のロボットがいて、のび太はこれに尋ねている。また、注文した料理はスパゲティーナポリタンだった。
- のび太が自動衣類販売店に来た際、原作と違い地面にある円のかたちをしたマークによって別室へ連れていかれる。
また、服を脱がされる時のハサミの数が2本から5本になっている。
- のび太を襲ったのは、2本のアンテナが生えた円盤のようなものだった。また、のび太とセワシは犬の顔のような乗り物に乗って円盤をやっつけていて、ラスボスとして現れた円盤には大魔王のような顔が描かれていた。
- ジャンボが言って来たのは火星で、そこで温泉に入って来たらしく、しずか似の少女は土星の石をお土産に持ってきていた。
- セワシに家に着いた際ドラミは登場しておらず、ドラえもんもしゃっくりが止まらなかったことと、部品を取り換えたとしか言っていなかった。
- 現代に帰った後のび太は未来の服やゲームのことを皆に自慢していたが、やって来たドラえもんから22世紀から送られてきた請求書を見せられ慌て出した。
2006年版
- ドラえもんはのび太にどこでもドアとタイムベルトを渡して22世紀に向かっていて、のび太が想像した物のうち火事はセワシの家に泥棒が入った、大地震は大災害にそれぞれ変更されている。このため、のび太はタイムベルトを使用して22世紀に向かっている。
- のび太が食べていたのはハンバーグに似たものだった。
- セワシは茂みから銃口を向けて来た。
- セワシの友達は休暇を利用して遊び行っていて、のび太達がプレイしていたのは「立体シューティングゲーム」という名前だった。
- ドラえもんが工場で検査を受けているシーンが描かれていて、あちこちアームで触られくすぐったがっていた。また1993年版と同じく古い部品を取り換えただけで、ドラミは一切登場しなかった。
- 庭でシューティングゲームを行った際、のび太はガンマン風の恰好をしていて、敵を倒したものの洗濯物を汚されてしまったので、ママから怒られる羽目になった。
2021年版
- 大地震は天変地異に変更されている。
- のび太が着離した場所は、この後再び訪れることになる空中公園で、筒状のエレベーターで地面まで降りた。
- 巨大UFOの光線を浴びて倒れたセワシを見てのび太は、すぐさま駆け寄り泣きながら名前を叫んでいた。
- のび太達がプレイしていたゲームは2006年版と同じものだった。
- 今までと同じくドラえもんは古い部品を取り換えただけで、ドラミは小言がうるさいから置いてきたらしい。これでセワシから帰ってきたらうるさく言われると言われ、ドラえもんはのび太を連れて慌てて現代に戻った。