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果糖ブドウ糖液糖

かとうぶどうとうえきとう

デンプンから製造された、果糖(フルクトース)とブドウ糖の混合液。コストがとても安く、加工食品や清涼飲料水の甘味料として大量に消費されている。

概要編集

デンプンから製造する異性化糖のうち、果糖(フルクトース)を主体としブドウ糖(グルコース)が混合したもの。甘味料として広く使われ、コーヒーなどに加えるガムシロップの正体がこれ。


ブドウ糖はデンプンに酵素を加えて加水分解してつくるが、砂糖スクロース)よりも甘味が弱い。ブドウ糖を酵素やアルカリで処理し、その55%をより甘味の強いフルクトースに変換することで、甘味がスクロースと同等になる。ブドウ糖より果糖が多いので「果糖ブドウ糖液糖」である。JASの規定では9割以上が果糖のものが「高果糖液糖」、果糖よりブドウ糖の比率が高いものは「ブドウ糖果糖液糖」となる。


元々は昭和40年代の日本で生産過剰が問題になっていたサツマイモの有効活用のために開発されたが、アメリカ合衆国でこれまただぶついていたトウモロコシの有効活用先として目をつけられ、コーンスターチから製造した「コーンシロップ」として大々的に製造され消費されている。


甜菜サトウキビからつくる砂糖に比べ非常に安価なためコーラなどの清涼飲料水用途、アイスクリームなどの菓子・加工食品用途の多くを急速に置き換え、米国では砂糖よりも消費量が多くなるほどであった。近年は、コーンシロップのとりすぎが肥満糖尿病の原因になっているということが問題視され、カロリーゼロを売りにした人工甘味料の消費が伸びている。

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