須永「ええぇぇぇっっ!? 旦那の事は嫌だけど、覚えてすら貰っていなかったのか…… 俺は本物の透明人間だったのか……?」
「お前は伊集院先生じゃなく斎藤だろ! トゥキック!!」
「この程度で悲鳴を上げるなんて、よく先生を騙れたものですね」
伊集院「灸の一つくらいは据えねばなるまい。流川君、今回は君がやりたまえ」
「分かりました! コイツにはとてもムカついております!」
斎藤「そんなぁ! 反省しました! 本当です! 殺さないでぇぇぇ!」
「死ななかったら殺しません!」
斎藤「(何それぇ……?)」
「そんな訳で、行きます!」
「さぁ、燻製の気分を味わいながら反省してください!」
「あ、また気絶した! 根性がないです!」
伊集院「おい、今まで騙し取った金は全て返せ。もし従わなければ、どうなるか分かってるな?」
斎藤「ヒィィ! 返しますゥゥゥ!」
対象
伊集院茂夫の名を騙り、半グレや依頼者から金を巻き上げていた変装屋の詐欺師、斎藤博に執行。
概要
どちらも江戸時代の日本で行われていた拷問で、駿河問いは以前伊集院も行った背中に重い石を乗せて吊り上げる吊るし刑の一つ。燻し責めは遊郭で足抜け(遊郭からの逃亡)といった悪事を働いた遊女に行われていた拷問で、植物を炎で燃やし、うちわで煙を煽って炙り、目や喉の粘膜を責めて呼吸困難に陥れる。
両者の特質が交わった結果、対象の身体は頻繁に気絶を繰り返すほど外と中から容赦なく痛めつけられる。
経過
本物の伊集院を見て気絶した斎藤を拷問室へ運んだ後、流川がトゥキックで斎藤を蹴り起こした。
斎藤は裏社会で大きなミスをしてしまった事で信用を無くし、出来心で今回の悪行に至った事を白状。彼が依頼者の依頼によるターゲットで無かった事や本気で反省しているものの、「再犯の可能性があるから灸の一つくらいは据えねばなるまい」との事で流川が斎藤を拷問して懲らしめる形になった。
最終的には生かして帰す方向になったが、伊集院の名で狼藉を働いたツケとして二度と悪事ができないよう懲らしめる形となった。
登場人物
伊集院になりすまし詐欺や恐喝を行っていた変装屋。
これまで引導を渡された外道と違い、唯一生きて帰された罪人だが、これまでの悪事を裏社会にリークされ、もう日本では生きていけないと外国に高飛びした。
- チンピラ風の男
斎藤にある依頼をしたが、彼に騙され、祭り会場にいた伊集院に返金を要求した。
その依頼というのが「商店街の会長がみかじめを出さないから拷問しろ」という内容であり、それを聞いた伊集院に「その会長に罪はあるのか」「その下卑た依頼を掛けた時点で貴様が罪人だ」「この商店街に迷惑をかけたならば、承知せんぞ」と睨まれ、怯えて逃げ去った。
余談
初物尽くし
- 流川隆雄がメインで拷問主導するのが初めて。
- 加害者が伊集院からの悔恨を問うまでもなく本気で反省している様子が拷問前に確認できていた事が初めて。
- エマが夏祭りの浴衣姿や斎藤を誘き寄せる際はカジュアルな服装といつものドレス姿を一切見せなかったのが初めて。
- 拷問対象が「殺すまでとはいかない小物」であり、重症にも至らず生かされたのは初めて。
- もっとも裏社会に偽物の伊集院に扮した情報が出回り居場所を失くしたので、事実上の国外追放となったのだが。
- 「伊集院茂夫の拷問日記」(当時)の初期の数回以来、ストーリー開幕の自己紹介シーンのBGMが「Kumo」でなかった。
- いつもなら伊集院が御用達の情報屋である伍代千隼に接触して加害者の身辺調査をしているところを流川がメインで情報収集に乗り出したのが初めて。
- 流川が顔面に青筋を浮かべたことが初めて。
- 伊集院も滅多に青筋を見せることはないが、紅林二郎との出会い間もなくの握手シーンで唯一隠せずにいたことはある。もっとも彼のパワーによる物理的苦痛が計り知れないところを考えると納得であろう。
と何気に初めての事が多くあるので、古くから見ている視聴者にとっても新鮮な気持ちで見れる事だろう。
そして常に再生回数が100万回を超える拷問ソムリエシリーズにおいて、この回も同様に100万回再生数を超えたが超えるのに要した期間がたったの2日である。このことからいかに視聴者からの評価が高かったのかがうかがえる。
須永、5度目のコラボ
前回に引き続きまたしても須永陽咲也が登場。偽伊集院を偽者と見抜けなかったり、いつものごとく伊集院に背後を取られた上に頭を掴まれ白状させられるなどして視聴者の腹筋を崩壊させた一方、伊集院は須永に意識外の攻撃をレクチャーしていた。紅林や六車謙信の前例もある以上、これが須永の強化フラグに繋がるのかが気になる所である。
関連タグ
マイクカービィ…なりすましにに対する復讐に用いられた点が共通している。これだけでも駿河問いと燻し責めを遥かに上回る拷問だが、この時はカービィがオプションとして更なる責めを加えた事により、本物の伊集院茂夫でさえドン引きしかねない復讐の鬼となった。