経緯
ある日、悟空が農作業で収穫した野菜を市場に卸して帰る途中、車のタイヤが溝にハマってしまったと助けを求める男と出くわした。しかし、悟空が男の車を車道に戻してあげると、男の仲間達が現れ自分達が強盗であることを明かす。
男達はマシンガンや拳銃で悟空を脅迫し金品を要求。更に殺害しようと試みるが、(当然ながら)悟空にボコボコに叩きのめされ失敗に終わってしまう(車を素手で軽々と持ち上げる相手を見て、何かがおかしいと思わなかっただろうか?)。
そして倒した強盗達に向けて悟空が言ったセリフが
「バカなことやってねえで働け!」
である。
解説
発言者の孫悟空は連載当時から長きにわたり、定職に就いたことが一度もなかった人物である。
山奥で自給自足の生活をして育ち、冒険に出てからは戦いと修行に明け暮れ、妻子持ちになった後も(描写的に)金銭を稼いでおらず、読者から無職呼ばわりされてきた(ただし、『Z』では修行の傍らに巨獣や大木を確保して生活に貢献している描写がある)。
『超』の時代では連載当時とうってかわって農作業をするようになったのだが、働き出すなり上記のセリフを発した事で、視聴者が思わず「お前が言うな!」とツッコミたくなるギャグシーンとなっている(あろうことか『Vジャンプ』の「犬マユゲでいこう」ですらネタにしていた)。
ただ、他人の善意に付け込み、命まで奪おうとする強盗達が悪質極まりない外道であることも事実である。仮に悟空が働いてなかったとしても、妻(チチ)が苦労して育てた野菜の売り上げを強盗達に渡してやる筋合いはないし、そもそも強盗という犯罪に及ぶくらいなら何もしてない方がマシなので、「働け」と嫌味を吐く資格は十分あるとも言える。
オラも偉そうな事言えねーか
このセリフを言った直後に「オラも偉そうな事言えねーか」と発言しているので、悟空自身も長年働いていなかった事や農作業中にサボっていたことを省みて、(上記のように非難する資格はあるが)ブーメラン発言だと自覚してはいたようだ。
なお一連の騒動の中で、かすり傷とはいえ怪我をしていたことに後で気づき、悟空の修行欲を掻き立てることになってしまう。
余談
漫画版でもやはり悟空がこの発言をしているが、「!」のない「バカなことやってねえで働け」である。
悟空が弾丸をキャッチして強盗の額に向けてそれを弾き返したシーンは、かつて地球に襲来して1人の地球人を殺めた兄であるラディッツと同様の事をしていた(戦闘力…たったの5か…ゴミめ…と言えばわかるかもしれない)。しかし、兄の方は射殺当然に対し、悟空はぶつけて気絶させる程度に留めている(そもそも悟空は地球襲来直後のラディッツの行動の事は知らない)。
関連タグ
ドラゴンボール 孫悟空(ドラゴンボール) ドラゴンボール超 迷言
平成ライダー:こちらはマイナビニュースにネタにされてしまった。
銀城空吾:『BLEACH』の登場人物。職業不明であるため読者からニート呼ばわりされており、一時は彼専用タグと化していた(逆に悟空本人の投稿作品は10にも満たしていない)。
中村千鶴:アニメヒロインたるもの!の登場人物。自身が推しているアイドルへの愛と主人公への憎しみから、強盗犯以上に質の悪い犯罪を犯してしまった人物。その動機から悟空のこの発言を思い出した人も(ちなみに千鶴はメイドとしてバイトをしているため、一応働いていたりする)。
「そうだよ、ニートってのは怖いんだよ」:同様のブーメラン発言であるジャンプ主人公の迷言。一応少しは働いているが、同時に従業員の給料・家賃等の未払い常習犯で、怠けることも多い。