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センシティブな作品

概要

2021年12月31日から2022年1月11日まで開催された、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』のストーリーイベント第9弾。

期間中に育成をすると得られるイベントptやルーレットコインを集めてストーリーや限定サポートカードといった報酬を獲得していく方式になっている。

今回は「ゆく年くる年キャンペーン」の一環でTP消費1/2になるキャンペーンが1/6まで行われたため、ミッション完走は比較的容易。

あらすじ

今年も早くも年の瀬。一年間ドジばかりでみんなに迷惑をかけたと嘆くメイショウドトウは、友人のマチカネフクキタルに「新年にみんなをハッピーにする方法」の占いを依頼した。結果は「仲間と力を合わせ勝負ごとに挑むと大大吉」。何か良いチーム競技はないかと理事長に相談したところ、ウマ娘百人一首を使用した新春恒例ウマ娘かるた大会への参加を提案される。

ウマ娘かるた大会とはその名の通り競技かるたなのだが、1枚1枚の札が大きく、知力だけでなく走力・瞬発力及び高度なチームワークが要求される。故にチームは広いフィールドを駆けまわる取り手と札の方向を指示する指示手のペアで構成され、本番は2ペアの4人チームで戦うことになっている。2人はテイエムオペラオーハルウララをチームに誘うことに成功。ひとまずこの4人でチーム<新春大大吉キタル>を結成し、早速学園の体育館で練習を開始した。

しかしいざ練習を始めると、チームワークもドトウのドジも何もかもが噛み合わず、一向に腕前が上達しない。再び失意に嘆き、せめて転ばないようひたすら取り手の練習をするドトウ。そんな彼女の前に現れたのは、一度はチーム参加の誘いを断ったはずのアドマイヤベガだった。

登場人物

育成ウマ娘

超ナルシストなオペラ大好き世紀末覇王。

当初は自称「総司令官」として指示手を担っていたが、ドトウの提案で自身の強力な末脚を活かせる取り手に転向。本番でも自慢の瞬発力でエース級の大活躍を見せる。

新衣装では通常版に比べて成長率が大幅に改善。独特な演出の固有スキル「恵福バルカローレ」や覚醒で覚える新スキル「真打」などでも上方調整された結果、もともと優秀だった隠しイベントとの相乗効果で凄まじい評価点を叩き出し、ゲーム『ウマ娘』初のUGランク評価を達成するトレーナーが出現。その後も達成者は続々と数を増やしている。

勝負服イベントでは両親と妹が登場し、加えて意外にも実家が庶民的な4人家族であることが判明。これは実馬のセリ市での落札額があまり高くないことによるものと思われる。

また今回も豊富なオペラネタは健在。年末年始恒例で上演される『こうもり』を含む、様々な小ネタが仕込まれている。「バルカローレ」とは音楽用語の「舟歌」を表すイタリア語で、固有演出で七福神モチーフの宝船が登場していることからの連想と思われる。

何回負けてもめげない、底抜けに明るいウマ娘。「勝ちたい」という気持ちにどこまでも素直であり、結果的にチームの士気を上げることに繋がっている。

ペアはフクキタル。当初担当した指示手ではなかなか歌を覚えられず苦戦していたが、ドトウの提案で取り手に転向し、フクキタルの指示のもとで相手の進路を妨害するガードスクリーンとしてオペラオーをアシストする。

新衣装では、通常版で初期Bだったマイル適性がAに上方調整。単純に育成が易化するほか、マイルレースである競技場ダートでの活躍にも期待できる。衣装違いで適性に変更が入るのは初。

固有スキルの「113転び114起き」は、実馬現役時代の113戦0勝という戦績が元ネタ。なお引退後の2019年にソフト競馬において、現役からの通算120戦目にして初となる「勝利」を挙げている。

イベント報酬

何をやっても裏目に出てしまう、ドジっ子ウマ娘。

助けてもらってばかりの自分から脱却するべく、みんなを幸せにするために競技に参加する。競技でのペアはオペラオー。当初は取り手を担当していたが、かるたの本から得た知識をもとに指示手への転向を提案し、本番は指示手で挑むことになる。

配布SSRはスタミナカード。レアスキルの「キラーチューン」こそ使いどころは限られるが、そこそこ高い練習性能と有用なヒント及びヒントボーナスのおかげで初心者には嬉しい性能となっている。

連続イベントの最後は「めーめー団の新団員」。これは実馬にまつわるヤギ関連のエピソードが元ネタだろう。

サポートカードガチャ

「シラオキ様」という神様を信仰する、占い大好きウマ娘。

シラオキ様のお告げを素直に受け取るならば大会に参加するだけでも幸せになれるということから、最初から勝ちはそこまで狙わずに大会を楽しむという心構えだった。しかしペアのハルウララに勝ちを目指して頑張ることの重要性に気づかされ、考えを改める。しかしその矢先に……

得意練習はスピード。なのだが、友人枠以外で初の体力消費ダウンと失敗率ダウン、全ステータスに高い初期値が加算という今までにない性能をしている。連続イベントも特殊であり、打ち切りになるリスクは高いが運が良ければ強力な効果が得られるまさにギャンブルカード。しかし上振れにはめっぽう強く、新春オペラオーやドーベルでのUGランク達成に大きく貢献した。

運よく到達できた連続イベントの最後には、フクキタルの姉にまつわる感涙エピソードが待っている。このイベントで幼少期に姉が亡くなっていることが明言されたことも話題を呼んだ(姉が故人であること自体はフクキタルの育成シナリオの最終盤で明かされている)。

亡き妹の影を背負って走る孤高のウマ娘。周りからは「アヤベさん」と呼ばれている。

言葉では否定しつつも、無理をする友人を放っておけない面倒見の良い性格。今回もいたずらに練習を重ねるドトウに対して、「効率も大事」とウマ娘かるたの練習方法に関する本を授ける。実はオペラオーによってチームの補欠選手としてこっそり登録されているのだが、本人はそんなことはつゆ知らず、ドトウの応援のため本番会場に駆けつける。

今回のイベントで私服も明らかになった。

得意練習はパワーで、レアスキルは追込専用の新スキル「強攻策」。ランダム位置発動なので安定感ではゴルシ固有に劣るものの追込待望の中盤速度アップスキルであり、効果・持続共に十分期待できる。カード自体の練習性能も優秀であるため、追込育成では有用だろう。

今回がサポートカード初実装のキャラクター。これによりリリース時に発表されていたウマ娘72人のうちサポカ未実装なのは、現状の立ち位置がかなりイレギュラーなミスターシービーただ1人になった。

その他の登場人物

ドトウとフクキタルの相談に対し、伝統のウマ娘かるた大会への参加を提案。大会の申し込み、練習場所の確保、専用衣装の制作など、4人の出場に際しての全面協力を約束する。

余談

  • フクキタルを除いた主要キャラクターが、イベント開催時点でウマ娘化されている99世代全員となっていた。これまでにも幻想世界ウマネスト98世代黄金世代)が5人中4人出演していた一方で、スペが唯一出ていなかったため、全員出演はこれが初となった(なお、フクキタルも97世代であり、綺麗に黄金世代のニアピンとなる世代のみで構成されていた)。なお、栗毛の菊花賞馬ということで「この馬の代打ではないか?」という声もあったが、約1か月後に登場した
  • ストーリー中に登場する「ウマ娘百人一首」は、藤原定家が編纂したかの有名な「小倉百人一首」が基になっているとされる。とはいえ殆どは架空の歌であり、初句(最初の5文字)の多くは「ウマ娘」で構成されているようだ。
    • かるた大会の最初に序歌として歌われた「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」は、実際の競技かるたでも現在序歌として歌われている、実在する歌。作者は王仁(わに)とされ、百済から日本に『論語』などを伝えた渡来人として知られる。この歌は百人一首ではないが、競技かるたでは最初に百人一首とは関係のない歌を一首読むのが決まりになっており、『ウマ娘』でもそれを踏襲している。
    • ハルウララが唯一覚えていた「ひさかたの 光うららか 春の日に…」の句は、言うまでもなく小倉百人一首に収録されている「ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ」が元ネタだろう。作者は紀友則

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