「古明地こいし。自己紹介おしまい。ダメ?なんで?」
「『化石』『復元』。
ーーー己(おの)が記憶をさらけ出せ。」
概要
メインストーリー第4章「永遠戦線」で初登場した、埋没都市の古明地こいし。このこいしは「地底世界が地上と繋がらない」運命を辿った世界において最も昔から存在していた妖怪とされている。
本来のこいしと同様、「無意識を操る程度の能力」を持っているが、『化石』を『復元』することで異界の複霊たちを召喚する特殊能力も持ち合わせている。
汎異記号は『F1』。小さなさとりとは世界線が違うようだが……?
容姿はまっさらな白や鮮やかな青を基調としているため一見「未来」をイメージさせるカラーリングのように見えるが、その出自(※後述)から化石のような白と海のような深い青色、そして土や灰を思わせる灰色が組み合わさった「古代」を意識したカラーにも見える。
記憶遺跡のことを知っているようだが……?
過去
その正体はかつて異界渡りに失敗した『あの青い霊夢の仲間』。
何らかの原因で異界渡りたちの中心であった八雲紫が窮地に追い込まれた際、異界渡りたちは緊急脱出を図った。
その内の1人であったこいしも脱出を試みたが、何かしらの妨害を受け、時空・可能性・次元を超越した『乱流』に巻き込まれてしまう。
幸いにも、基本的法則と歴史的フォーマットを共有できる世界で目覚めたが、神代初期の地殻の中心、つまり石の中にいた。その頃には地上ではまだ知的生命の存在はなく、原初の細胞たちが生存競争を始めようとしていた。
自身の魔力は使い果たされたうえに、神秘がまだ生まれていないこの時代では回復は絶望的であったため、脱出するためには億の年月を耐え抜けばならなかった。
それでも、普通は妖怪は恐怖が無ければ生きていくことはできなかったはず……だったが、有象無象の原初生命の『漠然とした死への"恐怖"』とこいし自身が携える『汎異変生体』によって無事億の年月を生き抜いたのだった。
『汎異変生体』
こいしが従えている付随体(オプション)(異界渡りたちが携える・あるいは従えるもので、自らの弱点になりかねないためこれを用いたスペルカードはラストワードとなる)。かの青い霊夢が従えている『⬜︎⬜︎の生写しの神霊』と同様の立場とされている。
『多次元神経網』の成れの果てであり、原型を留めていないかわりに植物のような姿を形造っているが、立ち絵では開きかけたサードアイのようなものも見える。
こいしはかつてその昔、姉の面影を追い求めていたようだが……?
メインストーリー
第4章「永遠戦線」第1編の終盤に小さなさとりの隣に付く形で"会議"に参加。
容姿
東方心綺楼の2Pカラーのひとつを反転させた様な姿。毛先が青い(いわゆるグラデーションカラー)白髪に緑色の瞳。帽子は白でリボンは青く、白いトップスにグレーのスカートを履いている。靴は白いブーツ。
プレイアブル化
実装形態 | エピック限定 |
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式 | 技巧式 |
気質 | 地球空洞説 |
拡散 | スティンギングマインド |
集中 | グローインペイン |
スペカ1 | 『サブタレイニアンローズ』 |
スペカ2 | 心符『没我の愛』 |
ラスワ | 『エゴリダクション』 |
2022年9月30日に小さな地底重鎮と同時に実装。
テーマ曲
白いこいしのテーマ曲は、まらしぃの「ハルトマンの妖怪少女」。原曲は「ハルトマンの妖怪少女」。
余談
気質は『地球空洞説』。地球の内部に異世界が存在する世界のこと。
SDの立ち絵は通常の古明地こいしの色違い。
容姿は心綺楼の3Pカラーを元ネタとしていると思われるが、帽子やサードアイの色などが所々異なる。
プレイヤーからは「白こいし」と呼ばれているが、その見た目からか何故か「身勝手の極意」「ブルーアイズホワイトこいし」などとも呼ばれていることもある。
ロストワードにおける設定によると「光の無い環境で住んでいたため色素を失った」ため白くなったとされている。
他の色替えキャラクターとの関連性としては、五行思想に配当されている色から、方角は『西』、季節に『秋』が配当されている『金行』に当てはまる。
ショットは東方心綺楼の必殺技から、スペルカードは東方地霊殿とダブルスポイラーからの採用。どちらも「沈んでいる」ような意味を持つ単語が含まれている。
原作においては「サブタレイニアンローズ」はExtraラスト、心符「没我の愛」はLEVEL9-2のスペルカードである。
- 「こいしちゃんもサトリなんですよね 心は読めない見たいですけど、本当でしょうか? 心の読めないサトリなんてただの雑魚ですね」(射命丸文のコメント)
- 「おっと二匹目のサトリね 私の楽しい心の中を読ませて喜んで貰おうっと 何を考えようかなー。やっぱ宴会の事とかかなー」(姫海棠はたてのコメント)
「サブタレイニアンローズ」の『サブタレイニアン(subterranean)』は「地下の、隠れた」などを意味するため、長い年月地中から出られなかったこいしのスペルカードとして抜擢されたと思われる。
スキルの名前はそれぞれ哲学に関連した用語が元ネタとなっている。特に「神経学的ゾンビ」「パンサイキズム」は『心の哲学』に関わる言葉を元ネタとしている。
神経学的ゾンビ |
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恐らく元ネタは心の哲学で使われる言葉のひとつ「哲学的ゾンビ」の2種類の存在のうち1つ「神経的ゾンビ」。哲学的ゾンビはオーストラリアの哲学者デイヴィッド・チャーマーズによって提唱された思考実験の中の概念で「行動的ゾンビ」と「神経的ゾンビ」の2種類に区別される。行動的ゾンビは解剖さえすれば普通の人間と区別することは可能だが、一方で神経的ゾンビは脳細胞含めて人間と物理的/行動的には全く同様であり、普通の人間と区別する事が出来ないゾンビであるとされる。普通の人間との唯一の違いはクオリア(感覚質)が欠けていることで、"楽しさ"や"怒り"の意識、議論の厄介さに対する"苛々する"という感覚的質感も持つことがなく、意識というものが全くない」こと。哲学的ゾンビにとってはそれらの感情は物理的化学的電気的反応の集合体でしかない。 |
パンサイキズム |
汎心論のこと。心は宇宙全体に存在する世界の基本的な特徴であるとされる理論で、要は「すべての自然物に心がある」という考え方のこと。光子やクォークなどの物理学の基礎的なレベルの存在には精神の原型を認めるが、岩や建物など集合体の存在にはそれを認められない。 |
プラント・コグニション |
"plant"は植物、"cognition"は「認識、認知、認識力」のこと。哲学におけるコグニションは、お互いの認識の成立に感性・直観・理性・知性などの主観あるいは精神の機能が働くとされる。プラント・コグニションは直訳すると「植物の認識」などとすることができる。 |
ラストワード名「エゴリダクション」は直訳すると「自我の弱化」となる(エゴ/ego=「自我」、リダクション/reduction=「弱化」)。
立ち絵に登場した白薔薇の花言葉は「純潔、あなたの色に染まる」、青薔薇は「奇跡、夢叶う」(この場合「不可能、存在しない」も当てはまる可能性がある)、ラストワードの演出に登場したハエトリソウは「嘘、魔性の愛」。
このこいしの能力の解説文で判明した、異界渡りが共通して持つ存在「付随体(オプション)」の設定は恐らく東方永夜抄のコンビ形式や地霊殿の支援キャラクターなどのオマージュ、またはジョジョの奇妙な冒険第3部以降に登場する特殊能力『スタンド』のパロディも含まれていると思われる。
関連タグ
古明地こいし(古明地こいし(二次創作)) 東方LW・実装キャラクター一覧
小さな地底重鎮 令嬢付きのチャコールメイカー 令嬢付きのナーサリーナース
- [地]閉じた恋の瞳 古明地こいし・・・同じく別の世界線の古明地こいし。